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グリフィン乗りのレイラ  作者: とと


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6/7

シリン村の夏祭り

読んでいただきありがとうございます。


シリン村では、秋の収穫期を前に夏祭りが行われる。


みんなで飲んで、食べて、歌って。

最後は川や噴水の水をみんなで掛け合って楽しむ。


「レイラ!こっちの舞台にルークの力を貸してくれよ」


「いいよー。板を上げるの?ロープでルークが持てる様にしてくれる?」


「今年の舞台は派手にしたいな~」

ジュールがからかう様にレイラの頭を撫でる。


「もう!私は舞台には上がらないからね!」


「レイラ音痴だもんな~」


私は、歌おうとするとなぜか喉の奥が詰まって、うまく声が出ない。小さなころからのコンプレックスだ。


「私だってみんなと楽しく踊って歌いたいのに。。。」

落ち込む私の頭にルークが自分の頭をスリスリとこすりつけ慰めてくれた。




✿ ✿ ✿




準備が整い昼過ぎからお祭りは始まった。


「レイラー♪ うちのお祭り特性パフェ食べてってよ、美味しいベネムの実も入ってるよ~」


「リリー姉さん。食べる食べる。お祭り限定♪」


「レイラちゃん。本日限定、郵便屋ロイドおじさんの串焼きも美味しいよ~

ルークは一緒じゃないのかい?干し肉も準備してたんだがな~」


「今日は、村の外からもたくさん人が来るから、ラミばあさまがルークはお留守番しなさいって。

寂しがってたからお土産にします。

串焼きも干し肉もどちらもいただきます~。」



沢山の人が広場に集まり、食事や歌、踊りを楽しんでいる。

あの人すごくきれいな声だな~。歌が上手でうらやましい。

ロイドおじさんの串焼きを食べながら、お祭りの舞台を眺めていると

ジュールに手を掴まれた。


「おい。レイラ!俺から離れるなよ。迷子になるぞ」


「もう。ジュールったら私は子供じゃないんだからね!手なんかつながないから」


「なに言ってんだ、まだまだ十分子供だろ。今日は、村の外そとから人がもたくさん来てるんだからな、攫われでもしたらどうするんだ」


「ベーだ」

私はジュールの手を払い、人混みに隠れた。


少し人混みを抜け歩いて、村の広場を見下ろせる場所で一息つくと、村では見かけない人に急に腕をつかまれた。


慌てて腕を引く。


「あーごめん。ビックリさせたね。僕はマグナス、隣の町からお祭りを見たくて来たんだ」


銀髪の髪を短く整えた、緑色の瞳がきれいな美少年だ、私より少し年上かしら。

ぽかんと少年を見つめていると、少年はにっこり笑った。


「君の名前は?」


「レ  レイラ」


「きれいな名前だね。レイラ僕と踊ってくれませんか?」


少年はきれいに一礼し手を差し出した。


「あのあの、私踊ったこと無いし、歌も下手だし」

私はみるみるうちに真っ赤になった。


「レイラは歌が下手なの?あはは。

僕もだよ、どうしてみんな上手に歌えるのかな~」


「マグナスさんも下手なの?」


「そうなんだ、殺人的に下手だな~」


「人を殺せるの!」


「殺しはしないけど、下手すぎてみんなに言われる」


「すごい私より下手な人に初めて会ったかも」


初めてあった人なのに、マグナスさんはいろいろな事を知っていて、いっぱいいっぱい話をした。

気がつくともう日が沈みかけている。


「あー。マグナスさん、私そろそろ水かけの準備をしに行かなきゃ」


「レイラ、マグナスでいいよ。僕と友達になって、また会いに来てもいいかな?」


マグナスが差し出した手を私は握り返した。


「はい。マグナス。お友達になってください」


マグナスと別れて、広場に戻るとゆでだこみたいに真っ赤に怒ったジュールにお説教された。


「ごめんジュール、隣町の人と友達になったんだ、面白い人だったよ!」


怒るジュールをなだめて、水かけの準備をする。私はルークにシートでいっぱいの水をすくって、空からみんなに水をかけ、お祭りは大いに盛り上がった。



いつも誤字脱字ありがとうございます。

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