ルイ王太子殿下
読んでいただきありがとうございます。
一月中は毎日投稿の準備ができました。
ルイ王太子 視点
「ルイ殿下、先日 辺境領のサルファで、鳩羽色のグリフィンに乗った、15歳くらいの少女が目撃されています」
「本当か、ルイス団長」
「はい。しかし少女の髪の色は明るめのブラウンだったとの事です」
「瞳の色は?」
「瞳の色は確認できていませんが、グリフィンは左目に古い傷跡があったとの事、15年前のあの夜、戦っていたグリフィンは、月明かりで色ははっきりしませんでしたが、左目を魔女の雷がかすめ、負傷したのを私は見ました」
「そのグリフィンに一度会いに行くか」
サルファまでは馬車で4日、ルシアが攫われたのは生まれてすぐ。
グリフィンを手なずけた者が近くに居るはずだ。
そうすると魔女か。。。。
「ルイ兄様」
「ノア、今日は母上の調子はどうだい?」
「背中の古傷が痛むようです」
ドアをノックする音に振り返ると、空いたドアの先に母上が立っていた。
「母上大丈夫ですか?」
「まあまあ心配性ね。大丈夫よ、少し痛いけどね」
母上はにっこりと微笑んだ。
あの夜、私たちは離宮で寝ていて気が付かなかったが、妹のルシアが襲われ、助けてくれたグリフィンに攫われた。
襲ってきた魔女は最古の魔女ティチューバ。
雷を操り、母の宮を半壊させ、兵士のほとんどが成すすべもなく負傷した。
ルシアをかばい、母上は攻撃のほとんどをその背中で受け、どの兵士よりも深い傷を負った。
歩けるようになるまで一年を要した。
「今、グリフィンと聞こえたのだけれど」
「はい。母上、15年前のグリフィンと思われる左目に古傷のあるグリフィンを見かけたものがいるようです」
「ルシアは?」
母上が私の腕を強く握る。
「そのグリフィンに乗る少女も一緒にいたようですが、髪の色は違ったようです。とにかく父上に許可を得て、私が確認してきます」
「ルイ、お願い。ルシアはラブラドライトのペンダントを持っているはず、あの時、私の力がちゃんとあの子に届いていたら、私の石であるデマントイットガーネットも持っているはずよ」
「はい母上、必ずや見つけてまいります」
あの日からルシアを思わない日は無かった。
ルシアが襲われ、行方が知れない事は緘口令を敷き一部の者しか知らない。
ルシアは病弱なため離宮で療養している事になっている。
そんなこともあり捜索を公に進める事も出来ず。
無常に時間だけが過ぎ、私はすでに20歳となった今年の春、時期国王を継ぐ者として立太子した。
弟のノアは17歳、貴族学院に通っている。
ルシアは15歳になっているはずだ。
ようやく掴んだ情報だ。
あの日、私の指を。
柔らかく小さな手で握り返したルシアを、必ず取り戻す。
いつも誤字脱字感謝です。
初めて長めの連載を書こうと思っております。
うまく表現できていない部分もあるかと思います。
いろいろご意見いただけると嬉しいです。




