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グリフィン乗りのレイラ  作者: とと


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それぞれの旅立ち

読んでいただきありがとうございます。

封印を終えた私達は城に戻り直ぐにお父様に会いに行き。

そして封印するために起きた出来事すべてを報告した。


今後の相談をすると言うルイ兄さまを残し

謁見の間からみんなで出てくるとラミ姉さまが口を開いた。


「それじゃあ。このティチューバ入りの瓶は私が管理するよ。

まあ昔のよしみだ、何か起きても私なら応急処置くらい直ぐにできるし

城よりも危険がない。

レイラの光を浴びたから浄化ができてればなおいいがね。

元のティチューバに戻ってくれたらいいんだけどね」

ラミ姉さまがしみじみと瓶を見つめる。


「ラミ様、重ね重ねありがとうございます」

お母様が近づき頭を下げる。


「王族が簡単に頭を下げるんじゃないよ、

それと長いことこの城にも世話になったが、私はこれで村に帰ることにするよ」


「ええ。ラミ姉さま、ずっと一緒にいてくれるんじゃないの?」

私はあわててラミ姉さまに駆け寄る。


「レイラ。そりゃ私だってずっと一緒に居たいさ。

村のみんなは、私の薬がないと困るからね

それに、レイラもいつまでも子供じゃない。

今回一緒に生きていきたいと思える人をみつたんじゃないのかい?」

ちらりと隣にいるアロを見上げる。


「まあ育ての母としては、いろいろ思うところはあるが

病的なくらいにレイラを愛して守れる奴の方が安心だ。

時々は会いに来るしね」

そう言いながら、ラミ姉さまは私の手をずっと握って離さないアロの手を

叩き落とした。


「最後に抱きしめさせておくれ、私のレイラ」

私はラミ姉さまの広げられた腕に飛び込んだ。


「レイラ、今日からはちゃんとルシア王女として大人になるんだ

シリン村のグリフィンを乗り回すレイラとはお別れ。村の事は忘れるんだよ」


「嫌だ。ラミ姉さまと一緒に暮らした15年間は無かったことにならない!

レイラの私も村での時間も私の一部としてずっといる。

だからお別れしないで、二人の母様みたいな素敵な大人になるように頑張る

いっぱい頑張るから

   ラミかあさま……。   ちゃんと見ていて」

ボロボロ泣く私を、抱きしめる腕に力が入る。

強く、強く抱きしめてくれた。


「もちろん離れていても、ルシアが道を間違えた時はゲンコツしに

ちゃんと来るよ!」


ラミかあさまは、私の頭をガシガシと撫でて

「あーほんとちょっと離れるだけなのに湿っぽいのは嫌いだよ

このまま村に戻るからね、荷物はそのまま置いとかせてもらうよ」

ラミかあさまは、ポンと魔法で杖を出すと、さっとホウキの枝に腰かけ窓から

ビューンと外に出て行ってしまう。


「じゃあみんな元気で」

返事をする間も無く、その姿は山の向こうに消えて行った。


「レーアに涙を見せたくなかったんだな」

アロが私の涙をハンカチで拭いながらそう言った。

私はアロの空いている袖をぎゅっと掴んだ。



ルイお兄さまが謁見の間から出てきて、みんなに声をかける。


「みんな。今夜はマグナス殿下たちとささやかだが

封印が無事に済んだ祝杯と、お別れの食事会をすることになった。

貴賓室に待機してもらっているマグナス殿下とフィン殿は

明日の朝ゾール国へ戻る事になったんだ。  なんだか寂しいな。

あれ?それにラミ様はどうした?」


「あわただしく、村に戻られたわ。

ティチューバの封印瓶は自分が管理するとラミ様が持って行かれました。」

お母様が悲しげに窓の外を見ていた。



そこにアルバがやってきて、私の顔を見るなり悲鳴を上げた。

「ルシア様!今晩の宴の支度の時間を調整しに参りましたのに!

その腫れた顔は何ですか!今すぐ準備しなければ、さあさあ参りますよ~」

私はそのままアルバに連れて行かれ、侍女の皆様に入念なマッサージを受ける事になった。



次はマグナスです。

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