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グリフィン乗りのレイラ  作者: とと


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35/44

シリウス(ペガサス)とお散歩①

読んでいただきありがとうございます。

「ルシアは、大変な目にあったんだよ。無理に会わせたくない」

「レーアはまだ療養中だ。会う必要はない」



「そんなこと言ったって、他国の王族なんだぞ!

デビュタントがあんな形でお開きになり

ルシアのお披露目も十分にできていないんだ。

あと数日で、国に帰る王子たちもいる、婚姻はさておき

王族同士、親交を深める事は大切だ、ノアも子供みたいなことばかり

いつまでも言うんじゃない」



デビュタントから数日後、各国の王子達が私を心配して

会いたいとの申し入れが、あの日以来毎日届けられている。

そしてルイお兄様VSノアお兄様、アロがどちらも譲らない構えで

もう30分以上堂々巡りだ。


「あの、お父様はなんとおっしゃっているの?」

私の事なのに……いたたまれなくなり割って入る。


「父上は、ルシアの体調次第だが、経験を積むためにも何らかの方法で

交流はした方がいいとの意見だ。

ルシア、私もそう思うよ。そばには必ず私達がついている様にするから」


「兄さま達が一緒ならみなさんにお会いするわ」


「ルシア。無理しなくていいんだよ、機械はまた作ればいいから」

ノア兄さまが私の背中をポンポンする。


「ありがとうノア兄さま。でも私頑張る」


「頑張りすぎるから心配なんだよ~」


話し合いの結果2日後、第一陣で帰国される方々の送別のため開かれる夜会に

私も参加する事となった。




✿ ✿ ✿




「初めてごあいさつさせていただきます。

ルシア王女殿下、今日の装いも美しいですね

先日は大変でしたが体調はいかがですか?」


「ご心配いただきありがとうございます。ジェイコブ王子殿下」

今度はグレール王国のジェイコブ王子だ……。

本当に記憶力だけは良くて助かった。

体調を考えダンスは皆さんにご遠慮いただいて本当に良かった。


しかし今夜私はいろいろな人と、たくさんお話をした。

アロやお兄様達が助けてくれたし、失敗はしていないはず。


「あぁ~、人がたくさんいるところにはまだ慣れないな~」

私は一人になりたくて

夜風にあたるためにテラスに出たが直ぐに声を掛けられた。


「レイラ」


「マグナス」


「ようやく話ができる。レイラは人気者でいつも周りに人がいるから」


「マグナスもそうでしょ~。私もいちお姫様だから。

みんなが助けてくれるの」


「レイラの事なら、お姫様じゃなくても俺は助けてやるぞ」


「はは。ありがとうマグナス。ああ!マグナスなんて呼び捨てはダメよね

マグナス王子殿下」


「二人の時はいいよ」


「ところでレイラはなんでシリン村にいたの?」


「んん……。マグナスの事は信用してるけど、お話ししていいか私の

判断だけではできなくて、ごめんね」


「いいよ。いろいろあるんだな。

それより村で話したペガサスを連れてきてるんだ」


「ええ~。見たい、見たい、乗りたい♪」


「俺はもう少し滞在させてもらうし、許可が出れば乗せてあげたいけど」


「ほんとに~! 今すぐルイ兄さまに相談してくる」

テラスから急いで戻ろうとするとマグナスに手を引かれた。


「マグナス?」


「もう少し一緒にいてくれないか」


「うん。なにか別の話があるの?」

マグナスを見上げるとサッと眼をそらされた。


「やや。あの、レイラの髪は本当にきれいだな~

月明かりに照らされてキラキラしてる。ゾール国にはあまり無い髪色なんだ」


「マグナスの髪もキラキラしてるよ~。サラサラでいいな、私はくるくるだから」


「ふわふわでかわいい。 あっ あの、触れてみてもいいだろうか?」


「駄目だ!」

後ろから不意に声がして、私はアロに引き寄せられた。

アロは私を背に隠し、マグナスと睨み合っている。


「ああああ あの二人とも……。ああそうだ、アロ、マグナスがペガサスに

乗せてくれるって」


「ペガサス?」


「我がゾール国ではジェム王国でいえばワイバーンを有する騎士団と同じ様に

ペガサスを用いた騎士団を有している」


「ペガサスは、陸を駆ける事もできるのか?」


「もちろんだ、馬と同じように駆けることができるぞ」


「本当か……。そうだとすれば」

アロがいきなりマグナスに礼をとった。


「マグナス第一王子殿下、後日正式に申し入れるがまずは私に

ペガサスを見せていただけないだろうか?

これはルシア王女殿下にもかかわる重要な提案だ」

アロが、私をルシア王女殿下って言った!重要な事なのね。


「リファン公爵令息 アロイス殿。

こちらに来る際に数頭ペガサスは連れてきている、会わせることは可能だ

ルシア王女殿下にも今乗せてあげる約束をした」


「それでは明日にでも、こちらの根回しは私が行います」

マグナスとアロはがっちり握手を交わした。


ん?どうなったの?


一話で乗るところまでいかずすみません。

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