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グリフィン乗りのレイラ  作者: とと


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34/44

パルミエの悪意 (銀髪のお姉さんです)

読んでいただきありがとうございます。




曲が終わった。


「レイラ。もう一曲だけ踊らない?」


「ごめんね。マグナス何か飲んでからにしたいの、朝から準備に忙しくて」

マグナスは残念そうにしているが、じゃあ軽食の方に行こうとエスコートしてくれる。

そして正面に見える壁際から,もの凄い勢いでアロが私に向かって来る。


私達が踊りの輪から抜けた瞬間、少し離れた柱の陰から誰か飛び出してきた。


「あんたのせいでーーーー!」

メイド服を着ているが、パルミエさんだ。


私にナイフを握りしめ向かって来る。


「うわあああああああああ!」

叫び声をあげ髪を振り乱し

突進するパルミエさんと私の間にマグナスが立ちはだかった。

いろんなことが一斉に起きているのにすべてがゆっくり動いて見えた。

周囲から大きな悲鳴が上がり。

近くにいた騎士がマグナスの体に覆いかぶさる。


その奥に手を伸ばすアロが見える。


「マグナス危ない!」

私が叫ぶと同時に、左足のアンクレットから閃光が放たれた。

光の眩しさに皆が眼を覆った瞬間。

私の体はシャボン玉の様な丸い結界で覆われ、みんなの頭上よりかなり高い位置に浮いていた。


パルミエさんは、マグナスにもとどくことは無く

アロの魔法で、いばらの蔦に体ごとぐるぐる巻きになり床に転がっていた。


ぐるぐる巻きのパルミエさんに王宮の騎士たちが駆け寄り囲い込む。


「フィン!痛いぞ!」

マグナスが覆いかぶさった騎士を跳ねのけ起き上がる。


「マグナス殿下。大丈夫? 良かった」

マグナスは私にひらひらと手を振る。


「ルシア王女は無事ですか?」

ニコニコしながらマグナスが近づいて来ると

私は結界ごとさらに浮上し、アロに引き寄せられた。


アロが結界に触れると結界はパチンと弾け、私はアロの腕の中におさまった。


「レーア。無事でよかった」

そう言うと、アロは私を抱える腕に力を込めた。

次の瞬間、周囲に見えているものがゆがみ

離宮の私室へアロにお姫様抱っこされたまま瞬間移動していた。


「アロ。すごい一瞬で移動したよ、だけど私達だけ戻って大丈夫?

みんなどうなったの?」


「あとの事は国王や、ルイが何とかしてくれる

レーアが襲われて、俺の心臓がつぶれるかと思った」

アロは私をそのままソファーに運び、一緒に座って

後ろからぎゅっと抱きしめ離さない。


「アロ。わたしビックリしたし、少し怖かったけど……。

マグナスもアロも守ってくれたから、大丈夫だったよ。みんなも怪我はしなかったかな?」


「…………」


「あのあの……

アロが、アンクレットに私を守る魔法をかけていてくれたんでしょ?」

アンクレットに三つ付いていたチャロアイトは一つはじけて無くなり

二つになっていた。




「俺から離れないでくれ。」

アロの切なげな声と体温に私の心臓も飛び出そうなくらいドキドキしてる。



「アロ」

名前を呼ぶと、アロは私の肩に顔を寄せ、腰に回された腕でに力が入る。

んーーー。アロ!くすぐったいし今度は私の心臓がつぶれちゃう!

真っ赤になった私の頭から湯気が出そうになった頃


ゴン!と大きな音がしてアロの手が離れた。


「アロイス!離宮全体にガチガチに結界を張って何やってるんだい!」

ラミ姉さまのゲンコツがアロの頭を直撃していた。




✿ ✿ ✿



少しするとルイ兄さまが離宮を訪れ、今までに分かったことを教えてくれた。

パルミエさんは、私を一方的に恨んでおり危害を加えるため

デビュタントホールにメイドに紛れて忍び込み、アロと離れた私を狙った。


マグナス殿下に怪我は無く、私のことを心配してくれ

国同士の問題にはしないと言ってくれているそうだ。


一通り話すと向かいに座っていたルイ兄さまが

私の隣に来て座り、手を握る。


「ルシア。私達王族は王族と言うだけで

一方的に悪意を向けられたり、地位や名誉にすり寄る者もいれは

忠誠を誓い助けてくれる者もいる。

いろいろな人が暮らすこの国を、私達は守り反映させていかなければならない。

私達が決断を誤れば、国を滅ぼすこともある。

ルシアには純粋なままでいて欲しいが、そういう立場である事を知っていて欲しい」


初めて自分に向けられた明確は悪意と人が傷つけられる恐怖。

いろんなことがわかっていなかった自分と、いろいろ気持ちがごちゃごちゃになって


ルイ兄さまの手の温かさを感じ、一気に涙が溢れだした。


(T_T)

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