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グリフィン乗りのレイラ  作者: とと


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32/44

マグナス殿下の焦燥

読んでいただきありがとうございます。

マグナス殿下 視点



レイラへの贈り物は、無事に手元に届いただろうか……。


「手が止まっていますよ。マグナス殿下」


「フィンの言う事なんか聞かずに追跡魔法をかければよかったんだ」


「ちゃんと調査してますよ。なかなか王女に近づけないんです!

追跡なんかかけてもあの結界を張った者が相手です

こちらの足をすくわれるだけです

大体あと少しでデビュタントに参加するんじゃないですか」


「それしか方法がないから参加するんだろ!」


デビュタントには、ポートモル王国はジル第二王子

グレール王国はジェイコブ第一王子が参加する。

その他にも王族が何人も参加するんだ!


王女が本当にレイラなら今すぐに婚姻の申し込みをしないと

すでに他国の王子に申し込まれていれば後れを取る。

もしかして結界を張った奴もレイラを狙っているのかもしれない。

んー。イライラする。

しかし大人気だな~レイラ。


でも王女がレイラで無く別人であれば。

他の女性へ婚姻の申し込みを俺はしたくない。



「また手が止まっていますよ。マグナス殿下。」


「完全に違う世界に行ってらっしゃいますね……。」

フィンと文官たちが何か言ってるが

俺の気持ちはもうジェム王国に飛んでいた。


気持ちばかりが焦るが、もうすぐジェム王国に行けることは嬉しい。

王女かどうかわからないが、ジェム王国にはレイラがいる。

そうだシリウス(マグナスのペガサス)を連れて行こう。

レイラはきっとキラキラした笑顔で、乗りたいと言ってくれるはずだ。

ゾール国の王子である俺が、このブレスレットをつけていたら

きっと驚くだろうな~。

どんな顔をするだろう。驚いてあの大きな目をくりくりさせるかな~。


そうだエメラルドを今度こそ送ってもいいはずだ。

デビュタントのお祝いに送ってもおかしくないだろう。

アクセサリーは何がいいか、普段から身に着けていられるものがいいか。

早く準備しないと間に合わないな!


レイラを見つけたら今度こそダンスを踊ろう。

ダンスを踊るレイラ♪かわいいだろうな~。



「フィン様。今度はにやにや笑っておいでですよ……。」

フィンは頭を抱えた。




✿ ✿ ✿



俺は、仕事がなかなか手に付かない期間をやり過ごし、ついにデビュタントの日を迎えた。

出発はデビュタント当日、その後許可がある限り滞在する予定だ。

はやる気持ちを抑え、ジェム王国に向かった。

移動はペガサスでの訪問を許可してもらい、昼過ぎには王宮に着くことが出来

ペガサス達はワイバーンの獣舎の一画を借りることになり、無事に休ませることが出来た。


獣舎を離れ、フィンと用意された貴賓室へ向かう。

「それで滞在許可はどのくらいもらえた?」


「他国の来賓は、本日を含め最大10日間は準備があるようです。

それ以降は交渉次第です」

滞在している間に、今は王女だろうと貴族令嬢だろうと、必ずレイラを見つける。


「よし。勝負はこれからだ」




✿ ✿ ✿



俺は自国の正装に身を包み、デビュタントの開かれるホールへと入った。

ホールの来賓側にはやはり各国の王子たちの姿が多い。

ジェム王国の王族たちが入場し、ついにデビュタントの面々が入場する。


俺とフィンは、もうすぐ開く入り口を見つめていた。



「リファン公爵家アロイス様 ジェム王国第一王女 ルシア様の入場です」


静かに扉が開き、背の高い黒髪の男にエスコートされた

可憐な少女が入場して来た。

少女は凛と背筋を伸ばし、純白に金糸の刺繍が入ったドレスを身にまとい

ハーフアップにしたプラチナブロンドの髪がふわふわと歩くたびに揺れている。

髪の色は違うが間違いない。

会わない間に少しやせた気がするが、村であった時とは違い洗練された美しさをまとっている。

あの紫の瞳、透き通るような白い肌、小さく咲くピンク色のバラの様な唇。

初めてあったあの日のレイラだ。


「レイラだ!俺はこのまま婚姻を申し込む」

前のめりになった俺をフィンが引き戻す。


「こんな中で騒ぎになったら即刻!国に戻されますよ」


レイラに会えた。ついにレイラに。


こんなに出てくるはずではなかったのですが

(*^-^*)書いているうちにマグナス殿下がかわいらしく思えてしまい。

ついつい出番が増えています。

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