ついに迎えるデビュタント②
読んでいただきありがとうございます。
ついに私はデビュタント当日を迎えた。
夕方から始まるはずの披露パーティーの準備を
いつもより早起きして既に私は侍女の皆さんのなすがままだ。
「マッサージとお化粧にそんなにかかるの?」
「はい。ルシア様頑張りましょう」
何時間もみんなに頑張ってもらい。
ドレスを着せてもらうところまでたどり着いた。
アルバが今日のドレスを説明しながら着せてくれる。
まずはラミ姉さまからいただいたパニエ、淡いピンク色のサラサラで張りのある生地が
何層にも重ねられきれい。
ドレスは白をベースに金糸の刺繍が入ってキラキラしてる。
プリンセスラインはそのままに、足元が見える様に絶対するとルイ兄さまとアロが譲らず。。。。少し前が短めで後ろにボリュームがある仕上がりだ。
ドレスを着せてもらい、メークの仕上げ。
髪をハーフアップにし、結び目にお父様とお母様が贈ってくれた
ダイアモンドとデマントイットガーネットをちりばめて作られたバラの髪飾り。
グローブは小さなオパールが手首に飾られたノア兄さまからの贈り物。
プラチナブロンドのかわいらしい靴には踵からヒールにかけてジェダイドがあしらわれている、ルイ兄さまの贈り物。
最後にアロから送られたバイオレットサファイアの
イヤリングとネックレス。イヤリングは小さな石が花の形に細工されている。
ネックレスは、アンクレットと同じプラチナブロンドのチェーンといくつものバイオレットサファイアが組み合わされて波みたいにきれいだ。
「きれいな石ね~アロの瞳の色みたい」
「アロの瞳の色だろうね~」
「ラミ姉さま」
「準備ができたようね」
「お母様」
「これは大人になる大事な娘に、私達ふたりが母として送るプレゼントよ」
お母様が私の手に小さなかわいらしい瓶を乗せた。
「香水だよ。私達二人で選んだ」
「つけてあげましょうね」
お母様が耳の後ろに香水をつけてくれた。
「ふたりのお母様。ありがとうございます」
お母様は既にぼろぼろ泣いている。
私も眼に涙がたまったが、ラミ姉さまが「湿っぽいのは嫌いだよ」と
ドアの外で待っている男性陣を早々に招き入れた。
香水はシトラスの香りの中に混ざって、懐かしいシリン村の森の香りがした。
その後みんなに四方八方から眺められ。。。。すごくかわいいと褒められ
侍女さん達の努力の成果なのに、恥ずかしくて顔から火が出るかと思った。
「さあお姫様参りましょうか」
困っていた私に、アロが私に手をさしだした。
アロも私に合わせ、色は黒がベースだが
金糸の同じ刺繍が入った正装に身を包んでいた。
私のエスコートはお兄様二人とアロで盛大に揉めていたが
お父様の一声でアロがしてくれることになった。
初めての舞台だ、アロが隣で心強い。
私とアロは今日デビュタントを迎えるみんなの先頭に案内された。
「さあ。扉が開くよ」
「はい。アロ、よろしくお願いします」
「リファン公爵家アロイス様 ジェム王国第一王女 ルシア様の入場です」
声と共に扉が開いた。
ついにデビュタントです。




