そろそろ準備しないとね
読んでいただきありがとうございます。
魔力の受け渡しがスムーズにできる様になった頃。
お母様が朝一番で離宮にやってきた。
「ルシア、訓練順調なんですってね。頑張ってるわね」
「はい。お母様」
「ラミ様、アロイス。そろそろ準備しないといけないから♪
今日1日ルシアは私が独占するわよ~。」
そう言うとお母様は私の手を引き、ずんずん進む。
城に入り、お母様の私室へ入ると、そこには、アルバと数名の侍女達が居て
体のあちこちを測られた。
「アルバ、私はどうして測られてるの?」
「ルシア様のデビュタントのドレスを作るためですよ」
「白のドレスで統一する国もあるようですが、ジェム王国では好きな色や婚約者のいる方は、婚約者の色を着る方もいますね」
「15歳で婚約者がいるの?」
「もっと小さいころや、生まれる前からいる方もいますよ」
「生まれる前なんて、男の子か女の子かもわからないのに?」
「はい。女の子なら是非という感じに」
「ふーん。それでそれでその婚約者を好きになるの?」
「さまざまですかね。きっと2ヵ月後のデビュタントを終えれば、ルシア様にも沢山の申し込みがあると思いますよ」
「わ。わたしに?」
「はい。王国内はもちろん、他国からもきっと」
「えぇ。私違う国にお嫁に行くの?」
「まあまあ、ルシア心配しなくても大丈夫よ、お父様がちゃんと考えているから」
「ん~。私にはまだまだ結婚なんて考えられないな~、でもどんな人かもわからないまま結婚するのは嫌だな。人を好きになるてことも良くわかってないけど、一緒にいて安心したり心地いい人と結婚したいな……お母様はお父様の事が好きで結婚したの?」
話しているうちに採寸はおわり、お茶をしてからお母様とドレスの色や髪飾り、アクセサリーなんかを選ぶことになった。
お茶を飲み始めると、ラミ姉さまとルイお兄様もやってきた。
「やあ、ルシア久しぶりだね。体調はだいぶいいのかい?」
「ルイ兄さま。体調も良くなってきているし、訓練も順調です」
「レイラは頑張りすぎなんだよ!」
ラミ姉さまポンと肩を叩かれる。
「ルシア、無理はいけないからね。時々母上ともこうしてゆっくりお茶を飲む時間を作ったりすることも大切だよ」
「はい。お兄様」
「ところで、デビュタントに着るドレスはもう決まったのかい?」
「採寸が済んで、これから色や形を相談するところよ」
「そうか。私はルシアにはふわふわしたドレスを着せたいな~」
「こう見えてレイラはスタイルが抜群なんだよ!シルエットがすっきりしている方が私はいいと思うね~」
「バツスルを付けて、後ろのボリュームを大きくするのも素敵よね~」
ルイお兄様、ラミ姉さま、お母様の三人は、ドレスの話で盛り上がる。
アルバが私の後ろから「あとでいくつかデザイン画をお持ちしますから、ルシア様の良いものを選んでください」とささやいてくれた。
「ドレスの色は何色がいい?」
ルイお兄様と目が合う。
「今まで夜会なんて出た事が無いけど、みんなはどうしてるの?どんな色がいいのかな~」
「そういえばルシア、さっき採寸の時に紫色の石が付いたアンクレット付けてたわね~。紫が好きなの? 瞳と同じ色のドレスもいいわよね~」
「誰かに貰ったのかい?ルシアは物欲がないのか、ルシアに割り当てた予算では、今まで何も買ってないだろ?」
「アロがくれたの」
ちょっとだけドレスの裾を上げ、みんなにアンクレットを見せる。
「アロイスめ、わざと左足に付けたな~!」
ルイお兄様がなんだか怒っている。
「まあまあ。色とか、石とか、左足とかいろいろ思うところはあるが、このアンクレットには
レイラを守る、付与がもりもりについてるからね~。ゆるしてやりな」
そこに、アロイスとノアお兄さまが一緒にやってきた。
「ルシア~。ドレス決めるんでしょ~僕も一緒に選んでいい?」
「はい。お願いします。私わからない事がたくさんあるので」
「よーし!アルバ!デザイン画、あるんでしょ?持ってきてよ」
「はい。承知いたしました」
アルバはデザイン画を取りに隣の部屋に向かう。
「アロイス、ルシアにプレゼントをいただいたそうで、私からも礼を言うよ」
ルイ兄さまが、ちらりとアロを見る。
「…………」
「デザイン画、お持ちいたしました」
沈黙の中、アルバがデザイン画を持ってきてくれて、みんなでわいわい私のドレスを決めた。
デビュタントのドレスは、白に金糸の刺繍を入れたプリンセスラインに決まり。
髪飾りはお父様とお母様が、靴はルイお兄様が、グローブをノア兄さまが、パニエなどはラミ姉さまが、アクセサリーはアロが、ドレスに合うものを送ってくれることになった。
かわいいドレスができるといいです(#^^#)




