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グリフィン乗りのレイラ  作者: とと


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空の散歩

読んでいただありがとうございます。

ついに離宮にラキとルークの獣舎ができた。

薄いクリーム色の壁に窓や屋根は紫でかわいらしい。

この獣舎には、ガブリエルさんの作った、自動で床がきれいになる魔道具が配置されている

らしい。

そして離宮全体に防音魔道具も!なんだかひ弱そうな人だったけど、ガブリエルさんは凄い人だ。


朝いちばんで、アロとラミ姉さまが二頭を迎えに行っている。


「きゅる~」


「ギャー」

獣舎の横のベンチに座り二頭を待っていると鳴き声が聞こえた。


立ち上がり、空を見上げると少し先に姿が見える。

私は両手を大きく振って二頭を迎える。


「ルーク~。 ラキ~。ここだよ~」


「きゅる~」「ギャー」

すごいスピードで二頭が降りてきた。

駆け寄ると二頭の頭が私を挟む。

「う~。苦しいよ~二人とも」

私は両手でさすさすし、ルークのモフモフとラキのツルツルをしばらく楽しんだ。


「久しぶりにルークと空のお散歩したい」


「きゅるー」

ひときわ大きな声でルークが鳴く。


「じゃあルークで散歩に行こう」

アロが同意する。

「ギャー」

ラキが抗議の声を上げる。


「ラキ少し待ってろ。順番だ」

アロがラキの首を撫でる。

「ギャー」

ラキが甘えてアロにスリスリと頭を擦り付ける。




✿ ✿ ✿




「行ってきまーす」


アロと一緒にルークの背中に乗り、久しぶりに空に飛び出した。


「風が気持ちいいね~」

「きゅる~~」


ルークでビュンビュン飛ばし、既に王都の町並みは抜け、林が囲む古いお城があるエリアまで足を延ばしていた。

「あそこに古城が見える?あそこで少し休んで戻ろう」


「うん。古いお城だね~」


古城に続く長い石段の中腹に降りて腰かけた、城は高台にあるためとても眺めがいい。


「あそこに見える棟はなに?」


「あれは古い時計台だよ。広場の中心ある、祭りがある時はあの広場に沢山のお店が並ぶよ」

アロは、石段に座ってからずっとズボンのポケットに手を入れている。

最近いつも手をつないでいたからなんだか寂しい。



少し不安になって、アロの袖口を掴んで顔を見上げた。


日差しが差し込みキラキラと光るアロの濃い紫瞳の奥が少し開いた。

アロはみるみる赤くなる。


「アロ。大丈夫?熱でもあるの?」

アロは私と反対に顔を向け、何かぶつぶつ言っている。


「アロ……?」

突然振り返ると、アロはポケットから手を出し小さな包みを私に差し出した。


「くれるの?」


アロは大きくうなずいた。

「開けていい?」


「うん」


包みを開けると、プラチナブロンドのチェーンに、濃い紫色に黒のマーブル模様の入った石が3つ付いた、ブレスレットが入っていた。


「貰っていいの?」


「これはチャロアイトと言う石で、不安やストレスを癒し、浄化して前に進む勇気をくれる石なんだ。

レーアの元気のもとになればと思って。

それと、これはブレスレットじゃなくてアンクレット。

足に着けるんだよ、貸してみて」


アロは私からアンクレットを受け取り、私の左足に着けてくれた。


「わあ。かわいい♪」

2重巻きになっているチェーンがキラキラと光りに反射する。


するとルークがアロの肩をつつく。

「ルークも欲しいの?

今度私が組みひもで作ってあげるね。

私、組みひも編むの得意なんだ。

スークにはなんの石がいいかな~かっこいいのがいいね」


「俺も欲しい」


「アロにも作るね~。

アロは何色がいいかな。紐の部分を皮で作ってもかっこいいかも!

あ!ラキにも作らないときっとすねちゃうね~。

それにきっと今頃プリプリしながら待ってるよね お散歩」


「そろそろ戻るか」

アルが立ち上がる。



戻った私達は今度はラキと一緒に、空の散歩を楽しんだ。



(*^-^*)

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