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グリフィン乗りのレイラ  作者: とと


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力の解放

読んでいただきありがとうございます。

魔塔に行った次の日、アロがみんなを集めた。


「ここ3週間ほどのレーアの頑張りは、みなさんも知っていると思いますが、

レーアは通常3ヵ月ほどかかる魔力をコントロールするための知識と方法をこの短期間で習得しました。

しかし実際にコントロールが行えるかどうかは、力を開放し訓練を積むしかありません。

魔力量が多いほどコントロールには時間がかかると考えています。

このタイミングで力の解放を行い、魔力がなじんだところで実際の訓練を開始する。

この方針には、ラミさまも同意です」


「いっしょに頑張るよ」

ラミ姉さまが私の頭を撫でた。


「もう一人の協力者として、皆さんに同意を得る事ができれば、この訓練と実際にティチューバの封印を行う際にも同行させたい者がいる。

フェム公爵の三男で、現在魔塔長を務める、ガブリエルだ。

彼は魔道鵜具づくりの天才で、封印に使う魔道具作りに必ず役に立つはずだ。

口も堅く、信頼に値する」


「アロイス!魔道長はお前だろ」

ルイ兄さまが驚いて声を上げる。


「私は昨日、国王陛下の許可を得て魔塔長を辞した。

数年後に、リファン公爵を継ぐ予定だ。継ぐまでの期間はレーアのそばに居て

協力できる」


「アロイス、ありがとう」

お母様がアロに頭を下げる。

お父様も大きくうなずく。


「今の話を聞いて、同意出来ない者はいるか?」

お父様が皆を見回す。

皆が同意した。


「じゃあこれから王妃殿下には、レイラの封印を解いてもらうよ。

魔力が体になじむまで人によりけりだが、熱が出たり、船酔いみたいに気分が悪くなったり身体的な不調を起こす。

期間も早いもので数日、長ければ10日前後かね」

私の肩をポンポンと叩いた。


「ラミ姉さま、私 頑張る」


アロが私の手を取った。

「レーア、今までも十分に頑張ったが、ここからが本番だ。

だが一人で頑張らなくていい。

困った事や、心配な事はちゃんと言うんだ。

俺と、ラミさま。みんなも協力してくれる」


私はアロの眼を見て大きくうなずいた。


「お父様、お母様、ルイ兄さま、ノア兄さま、ラミ姉さま、ルイス騎士団長

アルバそしてアロ」


私は立ち上がり、一人ずつ眼を合わせた。


「私も頑張って、みんなを助けられる人になります。

みんなの力を貸してください」

深く頭を下げた。


「も~。家族なんだから助けるのは当たり前だよ~」

ノア兄さまに勢いよく抱きしめられる。

「そうよ、いつぱい甘やかすんだから」

お母様にも抱きしめられる。

お父様もルイ兄さまも。


ギュウギュウぽかぽかだ。

私の封印解除は、明日離宮にて行う事になった。



✿ ✿ ✿



封印解除のため、お母様が離宮を訪れた。


「ルシアおはよう」


「お母さま。おはようございまず」

「さあ 始めるよ、二人ともこっちにおいで」

ラミ姉さまが手招きする。


二人掛けのソファーにアロが座っていて、なぜだか私はアロの膝の上に座らされた。

その横にお母様が座る。


「どおして、わたし膝の上なの?」


「もともとレイラの魔力はかなり強い、前にも話したが体と共に徐々になじみながら魔力も大きくなれば問題ないが、魔力量の多い者は普通に成長しても小さなころには魔力が強すぎで、熱を出したり倒れたりする。

今日レイラは、その魔力を急に体で感じる事になるからね。

魔力の質が似た者同士は、魔力を分け合える。

だからまあ……体勢はさておいて、近くに居てもらった方がいい」


「はいラミ姉さま、 アロ。 よろしくお願いします」


アロが抱きかかえるようにして、私の手を握る。


「じゃあ。開放するわね。ルシア、ペンダントを貸して」


お母様がペンダントを両手で握ると、柔らかな光が広がり私もその光に包まれた。


はあ。あたたかい。お母様の匂い。

眼を閉じ、あたたかさに包まれていると突然体の内側で何かがはじけ、どんどん膨らんでいく。

苦しい……。


「はあ~。   はあ~。」

息を大きく吸い込んでみるけれど苦しい。


「ルシア。ルシア」

お母様の声が遠くで聞こえる。


アロの握る手に力が入る。

「アロ……。」

ぼんやりと眼を開くと、アロの紫の瞳が揺れていた。

アロに強く抱きしめられる。

少し呼吸が楽になる。

「はあ。  はあ」



「アロイス、吸収しすぎるんじゃないよ、最初は苦しいがレイラが乗り越えなければならない事だ

かばってやりすぎは、レイラの苦しみが長くなるだけだ」


ラミ姉さまがアロに何か言っているけれど、また大きく膨らむ力に私の意識は途切れた。




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