お城での話し合い ③
読んでいただきありがとうございます。
ラミさまの作戦については、みんなが同意した。
私の魔力量は封印されていなければ多い方で、小さなころからその力になじませて魔力を使える様になっていくのだが、私はすでに15歳、あと半年もすれば16歳になる。
ジェム王国の成人は18歳、デビュタントは16歳で行う。
「ルナ・ラミエル様。作成は理解しましたが、ルシアはお城に住んでもいいですよね。この15年ずっと離れていたんです。
かわいいドレスも着せたいし、髪飾りもつけてあげたい、一緒にお茶も、お話もいっぱいいっぱい娘としたいことがあるんです。
半年後には、デビュタントもあります。
他の令嬢たちの様に、お祝いしてあげたいんです」
お母様の言葉があふれだす。
「はいはい。頑張ったご褒美は必要だね、命を張ったんだろ」
ラミさまが優しい笑顔で、お母様を見つめる。
「ただ、レイラの力のコントロールを優先しておくれ
それに、お姫様に戻るなら、それなりの教育も受けなきゃだろ。レイラには厳しい毎日になるかもしれないね」
ラミさまの真っ赤な瞳と眼があった。
「私の力が役にたつのなら、頑張る!いろんなこと勉強したいし
力もコントロールできるようになりたい。
お姫様がどんなことするかわからないけど、お父さまやお母さま、お兄さま達の力になりたい」
「さすが私の娘だね~レイラ。
悪いが私も城に住まわせてもらうよ、それでもいいかい?」
「もちろんです。ルナ・ラミエル様」
「だからいちいち私の名前を、フルネームで呼ぶんじゃないよ」
「じゃあ。ばあさまには見えないから、ラミ姉さまにする。
ね。ラミ姉さま♪いっしょに居られてうれしい」
私は前のめりに立ち上がろうとしたが、アロに引き戻されソファーにポスリと沈み込んだ。
「じゃあじゃあ。僕が勉強を教えてあげるよ~。ね、良いでしょ父上
ルシア頑張ろうね」
ノア兄さまが、アロの手から私の手を引き抜き、両手をぶんぶんと上下させる。
「ノア、お前は学院に行かなければならないだろ、それに優先すべきは、ルシアの力の解放と、近づいているデビュタントに出るための社交だ、それには私と母上、事情を知っている侍女長のアルバが交代で行うのがいいだろう」
ルイ兄さまが皆を見回しながら話した。
「そして、ラミ。。。姉さま」
ルイ兄さまがちらりと視線を送ると、ラミ姉さまは大きくうなずいた。
「わかってるね~王子、正解だよ、でなんだい?」
「どうして力の解放とコントロールには、アロイスが必要なんでしょうか?」
「アロイスの魔力は、私なんか比べ物にならないくらい多いんだよ。
シリン村の隣国との国境全体に迷いの術を使えるくらいにね。
それになにより、レイラと魔力の相性がいい。
レイラも私に匹敵する魔力量だから、力のコントロールを教えてもらうには適任だ」
「レーアには、コントロール以外もすべて僕が教えられる」
「アロイスおまえ何言ってんだ、魔塔の仕事はどうするんだ、それに王族の事などどうやって教えるつもりだ!
だいたいレーアって、ルシアの事か!いつの間に愛称で呼ぶようになったんだ!」
ルイ兄さまが顔をしかめる。
お父様とお母様は今見えている物が、信じられない様子だ。
「魔塔の仕事はガブリエルに任せてある、時々確認もしている。俺は王位継承権第3位の立場だ
王座に就くつもりなど無いが王族の事も理解している。だからレーアには俺が教えられる。
それにレーアは俺と同じで、一度見たものはすべて覚えられる。そうだろレーア」
私はこくりと頷いた。
「お兄ちゃん達より、アロイスの方がレイラの事、わたってるみたいだね~。
記憶力は私も心配してないよ、ダンスやらお作法やらが大変なんじゃないのかね」
お母さまが立ち上がった。
「アロイス!お願い、私にもルシアに教えるチャンスを頂戴。娘と話をしたい事も沢山あるの」
「王妃様には時間を譲ってもいいですが、他の物はダメです」
「なんでお前が決めてるんだよ!」
ルイ兄さまはカンカンだ。
「アロ。私もみんなとお話ししたいし、教えてほしいよ」
アロを見上げると、紫の瞳が少し揺れた。
「でもレーアにはいろいろな奴が近づいて来るから。俺が守る」
「「「「「…………」」」」」
ノア兄さまがにっこりと笑って沈黙を破った。
「ねーねー。僕もレーアって呼んでいい?レイラって呼ばれたり、ルシアって呼ばれたり色々するより、愛称のレーアの方がいいでしょ」
「んー。どうしていいかわからないけど、ルシアと呼ばれるよりはいいかな」
「駄目だ、レーアは俺だけの呼び名だ」
私とアロが同時に返事をした。
「レーアがいいって言ったからいいよね」
ノア兄さまがガッツポーズをする。
お父様が、自分の額に手を当ててがっくりうなだれてから、
「あー。見たことのない、アロイスに頭が付いていかないよ。
ルシア、ラミ様にレイラと言う名を貰ったんだね」
「はい」
「しかし、ジェム王国の王女である名前は、ルシア・ラブラドライト・ド、フォンテーヌだ。ルシアは先ほど、自分で城での勤めも頑張ると言ったね。
私達が、幸せを願いつけた名前も大切にして欲しい」
「はい。……お父様」
こうして私のお城での生活が始まった。
遂にお城での生活がはじまります。




