お城での話し合い ②
読んでいただきありがとうございます。
「わー。かわいい。僕がお兄ちゃんのノアだよ」
いきなりノアと名乗るお兄様?がすごい勢いで抱き着いてきた。
直ぐに他のみんなにも囲まれる。
「ルシア。私にも抱きしめさせて」
お母様はすでにぼろぼろと泣いている。
ノア兄さまは、アロに首根っこをつかまれ引きはがされ、お母様に交代した。
お母様に優しく抱きしめられる。
抱きしめられるとなんだか懐かしいにおいがして、私の眼からもぼろぼろ涙がこぼれた。
「ルシアどこか痛いの?大丈夫?」
ルイ兄さまが心配して私の顔を覗き込むけれど、そうして涙が出るのか私にもわからなかった。
ただ。お母様のぬくもりは、とても心地よくあたたかい、じんわりと体に温かさがしみ込んで、私のお母様だとすとんと胸に落ちた。
「……お母さま?」
抱きしめていたお母様が腕を緩め、私と眼を合わせた。
「ルシア。私のルシア、良かった」
強く、お母様に抱きしめられると、お母様ごと、お父様、お兄様達にも抱きしめられた。
ちっとも離れないみんなに、赤毛の魔女さんが声を上げた。
「おい。あんた達、うちのレイラが潰れてしまうよ!」
「ラミばあさま!」
「今頃 気がついたのかい!薄情だね」
私は、いろいろ、いろいろ、いっぱいビックリして涙が止まった。
ラミばあさまと眼が合う。
「だって。 ラミばあさま。 ばあさまじゃないし、お胸がぼんぼん。こんなきれいな人だと知らなかったんですもの。」
「きれいと褒めたから特別にゆるしてやるよ。
レイラ、それにしても可愛くしあがったね」
ラミ……さまがにっこりと笑い。
頭を撫でる。
そのあとアロが私からみんなを次々に剝がした。
そして改めて一人ずつ自己紹介してくれた。
✿ ✿ ✿
「ルナ・ラミエル様、別室にお茶の準備をしていますので、そちらでお話しさせてください。
さあ、ルシアも行きましょう」
「こっちだよ、ルシア」
ノア兄さまが私の手を引く。
すると、反対の手をアロが握った。
「アロ」
見上げるとアロが、やさしく微笑んだ。
案内された部屋には、ぐるっと丸くテーブルを囲むソファー。
テーブルの上には色とりどりのケーキやお菓子が並んでいた。
「こんか感じの方が話しやすいかと思って
さあ座りましょう」
お母様に促され席に着く。
お父様とお母様、その隣にラミ(ばあ)さま。
私は、手をつないだままノアお兄様とアロの間に座り、ルイお兄様はソファーの真ん中に座った。
「では、これからルシアのこれからの事をみんなで話し合えればと思います」
ルイお兄様が話を進めようとすると、お父様が手を上げた。
「ルイ、その前にひとつ。あそこに座っているのは本当にアロイスか?」
「はぁ。お父様アロイスです。
今後ルシアを守る警護の事も含め、どうしても同席したいと聴かないので……」
「あの何事にも興味のないアロイスが、他の人を築かい、ましてや手をつなぎほほ笑むなん……。」
お父様が口に手を当て青ざめている。
「父上、そこは今後考えるとして、まずはルシアの事を話しましょう
ラミ。。さま。先に話したいことがあるのですよね」
「ああ。レイラの事を話すのに大切なことだ」
いつも誤字脱字などありがとうございます。




