再会 ②
読んでいただきありがとうございます。
ラミばあさまは、わかりやすくお話ししてくれたけど、頭の中がぐちゃぐちゃだ。
そうすると、私はこの国の王女様?
あのキラキラ金髪王子様は、本当に王子様で、私のお兄ちゃん。
王子様が私を見てにっこり微笑んだ。
「んー。ルシアと呼んでもいいかな。突然の事にびっくりしてるよね」
私はこくりと頷いた。
「ジェム王国の王族はみんな、生まれる時に宝石を握って生まれてくるんだ、私はこのジェダイドを握って生まれた」
胸元からペンダントを出して、緑のきれいな石を見せてくれた。
「そして、ルシア君もそのペンダントにしているラブラドライトを握って生まれてきたんだ、その留め具に付いた緑の石は母上のデマントイットガーネット。
ルシアを悪い者たちから守るために、ルシアの力を封印したんだ。
ペンダントに触れてもいいかい?」
お兄様は懐かしそうにペンダントに触れた。
「あと、左手を見せてくれないかい?ルシアが赤ちゃんの時、私が見つけたんだよ。小さな青い鳥の羽」
確かに私の左手首には、鳥の羽の形をしたあざがある。
「本当にお兄様なんだ」
私がポツリとつぶやくと。お兄様は私を抱きしめて泣いた。
驚いて固まる私の髪を、ラミばあさまがそっと撫でると、少し光ってヘーゼルブラウンの髪がお兄様と同じプラチナブロンドに変化した。
「わー。私も変身した」
ラミばあさまが笑い出し、そしてみんなで笑った。
「お兄様、まだどうすればいいかわからないけど。お父様やお母様、もう一人のお兄様にも会ってみたい」
ルイお兄様は私の頭を優しく撫でた。
「そうだね、今日はもう遅いから、これからの事は明日また相談しよう」
「あー。デッカイのが三人もいるけど仕方がないね、すっかり暗くなったことだし、今日はうちに泊まってきな」
「こんな小さな家に泊まれるんですか?」
ルイの袖をレイラが小さく引っ張る。
「お兄様。中はとても広いんです」
「そうなのかい? ではお言葉に甘えようかな」
「ルナ・ラミエル様 今晩お世話になります」
「いちいちフルネームで呼ぶんじゃないよ。村ではラミばあさまで通ってるんだ、お前たちもそれでいい」
「ラミばあさまよろしくお願します」
家の中に入ると、ルイお兄さんと一緒に来てくれた二人が、挨拶してくれた。
騎士団服のがっちりした伯父さんは、騎士団長のルイスさん。
団長さんはあの日、矢を放ち悪い魔女を倒してくれた人だそうだ。
綺麗なお兄さんは、ルイお兄様の友達で、アロイスさん。リファン公爵家の長子で魔塔長をしている人だ。
アロイスさんもあの日、大きな魔力を感じてワイバーンに乗って城に駆け付け
私を口にくわえたルークが傷だらけなのに、力強く真っすぐ飛んでいく姿を見たそうだ。
「あれは勇ましく凛々しい姿だった。その日からもう一度グリフィンに会いたかったんだ」
もの凄い早口で、ルークを褒めてもらって、私もうれしくなった。
初めてラミばあさまのお家に迎えたお客様といろんな話をしているうちに、私はうとうとして
アロイスさんのお膝を枕に眠ってしまった。
ラミはあさまの家は、入り口は魔法で小さな小屋に見えますが、実はそこそこ
大きなお家です。




