表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/6

6 芋

よし、間に合ってない!

 事実、カイトの予想通り……というよりは、偶然に向かってくる者たちがいた。

 忍者、ロボット、骸骨の3人組。

 中央寄りの激戦区から、物資の関係で逃げてきたパーティだった。


「他、いるかな?」

「わざわざ聞かんでも、そりゃいるでしょうに」


 骸骨と忍者が話す。


 彼らはアマネの戦闘音が聞こえていなかった。

 しかし、激戦区に降りる自信がある程度には、実力のあるパーティだ。

 楽観的な行動はしない。


「どうする。リーダー?」


 ロボットを使う先頭のリーダーは、マップを見た。

 安置はここより東側にずれている。


「このままだと、結局はジリ貧だろ。さっさと行くぞ」


 彼らのパーティは街に付近する。

 街にある建物の扉は開いておらず、窓から人影も見えない。

 さらに接近しても、足音ひとつ聞こえなかった。


「ワンチャン、誰もいないかもな」


 そう思い、リーダーは意気揚々と扉を開けた。

 扉の左右に、角待ちしている2人がいるとも知らずに……


 カイトとアマネは、同時にトリガーを引いた。

 消し飛ぶ相手のHPバー。


  【あなたが『納豆もち』をキルしました】


『”ふ”ざ”け”ん”じ”ゃ”ね”え”え”よ”!!』


 オープンマイクから、何かを叩く音と怒号が聞こえた。


 即座にアマネはバッと外へ飛び出す。僕もそれに続いた。

 後ろに残った2人は、まだ反応できていないようだった。

 銃すら構えていない。


 もはや、カカシのようなものだ。


「マヌケ共がァ」


 テンションも爆上がりで、アマネの口調が悪くなる。

 ゲーマー特有の、いい表情をしているのが目に浮かぶ。


 相手も回避行動をするけど、無駄だ。

 先に撃ち始めて、こっちが負けるはずがない。


 僕たちが体力を半分削って、ようやく撃ち返してきた。

 頑張っているのだろうけど、有利は覆らない。


  【アマネが『ぺぺぺぺーぴ』をキルしました】

  【あなたが『死神探偵ハンター』をキルしました】


 そして、積み上がる3つのアイテムボックス。


 対戦相手は今頃、キレ散らかしていることだろう。

 無理もない。これは撃ち合いですらなく、完全な不意打ちだ。


「やってる側は、楽しいんだけどね……」


 僕は申し訳なさそうに言う。

 なぜなら、僕自身がこういう行為を、何度も何度もされてきた側だからだ。


「いや本当に……最高だな」


 ごめん、嘘。

 ニコニコ笑顔である。


 ちなみに、アイテムボックスから奪える物資は……正直、あんまり良くなかった。


「フハハハハハ。最高だわ。アタシたちが最強よ!!」


 テンションが上がりすぎて、魔王のような笑い方をするアマネ。


「お、おう。ナイス」


 でも、これは大会だ。

 アイテムだけでなく、キルすることで勝つためのポイントが加算される。

 それが一番の目的だ。


 【警告・ダメージエリアの収縮が始まります】


 そんなこんなしていると、警報が鳴った。


「もう物資もないし、ぼちぼち移動するわよ」


 テンションを切り替えたアマネが指示をする。


「わかった」


 僕はボックスから回復アイテムを回収して、移動を開始した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ