表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

8話 無限

「……なんなんだこれ」


流季さんが吐き捨てるようにそういった。


異世界ではドローンは喋るものなのかと思ったが、どうやらそうではないらしい。


全く同意見の私が激しく首を縦に振ると、千留さんからものすごい心配をされた。…彼らには、私が相当な変人に見えているのだろうか。


少し悲しくなりつつ、階段を登り始める。さっき一回敵と接触してしまった以上、これからの戦闘も避けられないだろう。


怪我することには慣れたが、いまだに血を吐く感覚には慣れない。

なんだろう、妙にさらっと吐血するから気持ち悪いのだ。痛みより、感覚的な不快感が勝つ。


多分、近いうちにまた血を吐くんだろうな……と思い、大きめのため息をついた。憂鬱だ。相応の金は貰えるのだろうか。


そんなことを考えているうちに、階段を登り終えてしまった。今度は先ほどと違い、周りに飲食店のようなものがある。


空気が張り詰める。ほろろさんがナイフをもって押しかけに行ったが、誰もいなかったらしくつまらなそうな顔をして戻ってきた。


「……なんか奪ってく?」


温厚そうな見た目に反し、犯罪者のようなことを言ってのける千留さん。彼らにとってみればそれは日常なのか、他二人も賛同して店内を漁り始めた。


「ちょ、これじゃまるで盗賊じゃないですか……」


まあ、罪の重さでいえば大量殺人の方が重いけど…と見当違いのことを考える。


でも、なんだろう。強盗はなんだかちょっとプライド的に許せなかった。今になってもその理由はわからない。


「……ねえこれ」


私が店の外でぶらぶらしていると、千留さんの張り詰めた声が聞こえてきた。


なんだなんだと、大変穏やかな声で駆け寄っていく二人の声も聞こえてくる。

千留さんが二人に小声で何かを説明した後、三人が扉を蹴破って外に出てきた。


そして、ほろろさんと流季さんが何も言わずに廊下を走り、その先にある階段を駆け上がっていく。


混乱して固まってしまった私を、千留さんが手を繋いで引っ張っていった。


さっきとは別の意味で固まる私。

だが、「ねえ、急がなくちゃやばいよ!」と言う千留さんの声でなんとな復活することができた。


「多分だけど、兵士たちは無限湧き!」

ブクマ&評価してくださると主の優越感が仕事をします。

優越感に自宅警備員になってほしくない方はぜひ高評価&ブクマよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ