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神子様の誘拐犯  作者: ねりねる
神子様と侍女
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王都での日々は忙しく過ぎていき、テオドラン様のお誕生日が近付いてまいました。もうすぐ15歳になられるテオドラン様は少しづつ神殿で過ごされる時間が長くなっています。

もちろん私も随行しております。


神殿には当然の事ながら私が入ってはならない場所があります。大司教以上の任に就いている方のみが出入りできる場所。つまり神域と称ばれる場所。


テオドラン様の神子としての祈りの場であり、修練の場です。まあ神殿のみならずリョースリンダのお屋敷にも入る事が許されている者が限られた場所はあります。

オルトロスのお屋敷にだって、いまお屋敷に住まう血縁な方と、古くからテオドラン様のお父上様にお仕えしていて信頼されている執事長のみが入れる場所です。


私はそういった場所に興味を持つ事も許されない。それが許されない身分なのだから、当然だ。私も元々興味がない場所だから、このまま許されなくてもいいと思っているし。

テオドラン様が命じられるのならば、時間はかかるだろうけれど目指しもするけれど。テオドラン様が私にその様な事を望まれる事はない。


私が忠誠を誓うのはテオドラン様のみで、オルトロス家にも国にも、勿論神にも忠誠も信仰もない。

私が忠誠を誓った方がたまたまラクナリューディの神子様だっただけだ。



テオドラン様の誕生日は今年はかなり盛大にされる事が決まった。ラクナリューディでは神子様の生誕祭はそこまで盛大な催しにはしていない。

あくまでも神子様は教会に所属されているからだ。

けれども今回は国と教会が共に、テオドラン様を神子様と発表する為に盛大な催しにするのだ。そこに国と教会のどんな思惑があるかは知らないけれど。


その為の準備で王都はかなり忙しない。私もテオドラン様もいつもの倍以上忙しくバタバタとしてしまっている。

まあ私はテオドラン様の護衛を優先する事をテオドラン様に命じられているから、他の侍女達よりはマシなのだけれど。



私に側を離れぬ様に命じられるなんて珍しい。テオドラン様にお考えあっての事だから、私は命じられるまま護衛の任に就くのみだ。

テオドラン様が何かを警戒されていても全ての身の危険から私がお守りする。それが護衛の役目ですもの。


「それがどんな物であれ、どんな者であれ、お守り致しますから、ご安心下さい」


そう告げた時のテオドラン様の安心されたお顔は、最近では久しぶりに見たテオドラン様の素の表情だった。

神殿やリョースリンダでテオドラン様は何を気付かれたのかしら。いえ、私が気にした所でやるべき事はなにも変わらないわ。


何百年も経つとどうしたってどんな物も腐敗していくものだもの。それこそ、国も教会も人間の集合組織だものね、腐敗もしていくと言う物。

テオドラン様に害さえなければ私はそんなものどうでまいい。テオドラン様の敵ならば全てなくせばいい。


今までなら出来なかったけれど、テオドラン様に忠誠を誓っている今は()()()()出来るのだから。


それに国が相手ならばそれはそれで、テオドラン様も未練なくいられるだろうし。

















まあ、国も教会も神に愛される者(みこさま)神の膝下(くに)に居なければならないなんて勘違いをしているけれど…………。

本当はそんな事はないなんてのはテオドラン様と私以外、まだ気付いてないのかもね。

このお話は続きが書けなくなってしまったので凍結致します。


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