27話
遠くにいても聞こえるほどうるさかった状況から何一つ物音がしない状況に変わる。
「助かったのか…」
エルフのリーダーが呟く。その声にはあれほど緊張していた声から安心感あふれた声に変わっていた。
その声を聞くと続々とエルフ達は安心に包まれた。
「助かったのね…」
「また村に帰れるよ…」
という声が一人一人から聞こえてくる。
絶対絶命の状況から逆転したのだ。誰だろうと、あの状況から生き残れない可能性があるところから誰一人やられない状況まで完全勝利できると思っていなかっただろう。
俺もホブゴブリンとは戦ったことがなかったから緊張したけど、結果的に全員助けられたしレベルだって上がったから結果的には大勝利だな。まだステータスを見ていないから、どれだけ上がったかわからないけど。
そう思っていると一番切り替えが早いエルフのリーダーが喋りかけてくる。
「私の名前はアリーヌ、先程は助けてくださりありがとうございます。」
「いえいえ、別に大丈夫ですよ」
「しかし助けがなかったらやられていました。これからそのお礼をさせてほしいので村に来てもらうことはできないでしょうか?」
「ほんとですか!それはぜひ!」
もともとついていこうとしていたが相手側から誘ってくれるならその方が嬉しい。
そう俺が言うとエルフのリーダー、アリーヌが全員を集める。
全員が集まるとその最中に全員のエルフからお礼された。
こんなこと現実世界でもほぼないようなものだからどう反応すれば良いかわからなかったけどお礼されるというのは嬉しいな。
「それでは出発するぞ!」
そうアリーヌが言うと村へとあるきだした。
◇◇◇
歩いているとエルフの村が見えてくる。よくアニメなどで見るのにそっくりだ。
これがまじもんの異世界の村か!ラノベ小説やアニメなどを見る俺にとってこんな嬉しいことはないぞ。
そんなことを思っていると村につく。
村につくと住民のエルフ達が帰ってきたのかと続々集まってくる。
続々集まっているのをアリーヌが確認すると喋りだす。
「今日は我々を助けてくれた命の恩人がいらっしゃる。歓迎会を開く準備をしてくれ」




