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12話









そしてしばらくモンスターに遭遇しないまま歩く。





音も聞こえてこない。まったく最初と変わらない様子である。





「特に家などは見えないな」





周りを探しても建物らしきものが何一つ見つからない。




家などはこんな森の近くに作らないのだろうか?





 確かに前の世界でも森の中に作っている人はあまりいなかったからなぁ‥‥いることはいるんだけど…





なんとか人を見つけ出さないと色々とわからないため見つけ出さないといけない。






「もうちょっと先まで進んでみるか。」





もしかしたらもう少し奥にあるかもしれない。それもこの近くにはモンスターもいなそうだしまぁ安全だろ。それにいきなり現れたとしてもそこまで強いモンスターが出てこないと思うし。








「グォォォォォ」





聞いたこともないような声が聞こえる。





「え‥‥‥」





後ろを向くと、頭に角がついた強靭な肉体と対面する。





見た目モンスターで言う所のオーガだ。






鋭い目線で目線だけでも気絶してしまいそうなほどである。





そしてそんな目線に耐えられるわけもなく体が震えだす。今までに感じたことのないような震えだ。


 




「おい、嘘だろ‥‥‥‥?」





震えた口から無意識に言葉が出る。あまりにも緊張していた時の声だ。





「やばい‥‥逃げなくては‥‥」






と猛ダッシュで木を避けながら走り出す。





普通こんなことがあったら走ることすら、まともにできないが本能が思ったのか今までの中で一番速いスピードで走る。





走り出したのを確認したのかオーガも走り出す。




2本足で人間のようなハシリで追ってくる。





「‥やっぱり追ってくるよ‥‥な‥‥」





走っている音が大きいためか鮮明に聞こえる。





走っている音が大きいだけで人型であるためか、俺よりも少し早いぐらいのスピードだ。




これがチーターみたいなモンスターだったら速攻食われて終わっていただろう。





しかしチーターみたいじゃないためか、考えられる時間が与えられる。だがそのうちはこのペースであったら追いつかれてしまう。





「おいおいどうすればいいんだよ‥‥」





そう嘆いてしまう。それもしょうがないことである。





何故なら、異世界に来てまだ初日でありステータスだって何一つ鍛えてすらいない。一撃でも食らったら致命傷だろう。





だが、まだ勝てる可能性がなくなったって訳ではない。それはさっきもらったスキルを上手く使うことだ。





「ガチャで手に入れたスキルで使えるやつは剣豪ぐらいだよな…」





剣豪以外は全て戦うスキルではない。そのためこれを頑張って使っていくしかないだろう。





しかしちょっと待てよ‥‥





と大事なことを思いつく。





「って待てよ‥‥剣ねぇじゃないかよぉぉぉ」































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