表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
I am Aegis 最終章  作者: アジフライ
4/13

第61話【滅びの斬跡】(前編)

イージス達がシードゥーに来て二日、 イージス達は出発する準備をしクーランデルタに向かっていた。

「これから向かうのはクーランデルタの首都、 ケルトゥーン……この世界で雄一女神と意思疎通を図れる街……」

女神様と話せる……か……ゼンヴァールについて何か知っているかもしれない……それに母さんのことについても聞いてみたい……

イージスがそんなことを考えているとザヴァラムが話し掛けてきた。

「イージス様、 ケルトゥーンでは女神と話せる雄一の場所……つまりゼンヴァールについて何か有益な情報が手に入る雄一のチャンスです……これをゼンヴァールの配下が放っておくのは考えにくいです……十分に警戒した方がよろしいかと……」

「……確かにそうだな……いざという時はミーナとヒューゴを頼む、 ラム……」

「はっ……! 」

「あっ、 イージスさん! 見えて……き……え……? 」

イージスとザヴァラムが話しているとミーナがケルトゥーンの街を見つけた……しかし……

「どうした、 ミーナ? 」

イージスが街の方を見るとそこにあったのは……

「何だ……あれ! 」

ケルトゥーンの街から大量の黒い煙が上がり、 そこは一面火の海となっていた。

まさか……先回りされていたのか……!

「まずいぞ、 早く向かわないと! 」

街の前まで着いたイージス達は急いで街の中へ入り、 生存者を探した。

……生存者の反応は……地下に数十人……これしか生き残っていないのか! ?

「地下に生存者がまだいるみたいだ! ミーナとヒューゴ、 ラムは生存者の所へ向かってくれ! 」

「イージスさんはどうするんですか! ? 」

「俺は……敵を片付ける……」

超探知でイージスは生存者の他に謎の反応を探知していた。

この事態の元凶……予想はできているが……まさかな……

イージスはザヴァラム達と一旦別れ、 街の中央部に向かった。

「……やっぱりお前の仕業か……」

街の中央部に着いたイージスを待っていたのは……

「待っていたぞ……英雄よ……」

「……ズネーラ……! 」

ズネーラが大火事になっている教会の前で立っていた。

先回りされるとは少し意外だった……のんびりしている場合じゃなかった……

するとズネーラは片手に黒い剣を出し、 階段を降りてきた。

「悪いが先回りをさせてもらった……貴様にゼンヴァール様の弱点を知られる訳にはいかないからな……」

「それだけの為にこの街の大勢の人間を殺したのか! 」

そう言いながらイージスは背中の剣を抜いた。

「……そうだ……それが悪というものだ……」

そして二人の距離が十数メートルまで来た時、 お互い剣を構えた。

「さぁ……始めよう……生き残るのは我か……それとも貴様か……」

次の瞬間、 ズネーラはイージスの視界から消え、 イージスの背後から斬りかかってきた。

イージスは瞬時にズネーラの攻撃を弾き、 聖神剣を飛ばし攻撃した。

ズネーラも二本の聖神剣を一本の剣で弾いていく。

聖神剣の攻撃をあんな軽々と捌かれるとはな……やっぱりレベルの差が違う……今までの敵よりも圧倒的に強いぞ……!

(現在所持する全ての戦闘スキルを発動します)

イージスは自身の持つ全ての戦闘スキルと強化魔法を発動させた。

「……この剣……ガインの形見か……」

しばらく聖神剣の攻撃を捌いていたズネーラはそう言うと、 目にも留まらぬ速さで剣を振った。

それと同時に聖神剣は二本とも真っ二つに斬れてしまった。

「さて……もう少し本気でやるとしよう……」

聖神剣があんな一瞬で……しばらく使えないか……

イージスがそんなことを考えていた矢先、 ズネーラはイージスの目の前に瞬間移動し、 斬りかかってきた。

「なっ! はや……! ! 」

間一髪でイージスはズネーラの攻撃を受け止めた。

「ふん……まだいけそうか……」

そう呟くとズネーラは超高速でイージスにあらゆる方向から攻撃を仕掛けてきた。

イージスは攻撃をかわすのに精一杯で反撃ができない。

速い……圧倒的に……そしてこのパワー……明らかにラムよりも強い力を持ってるぞ……!

今までにない強さの敵にイージスは戸惑った。

「くっそ……やられっぱなしで終わるか! 」

するとイージスは剣を変形させ、 盾に変えた。

そしてズネーラの攻撃が当たると同時にイージスは盾でズネーラの体を突き飛ばした。

一度退いたズネーラは地面に着地するとイージスの武器を見た。

「その能力……ダイアの……」

「……」

突き飛ばすくらいじゃダメージにもならないか……守るだけじゃ駄目だ……

しばらく武器を眺めていたズネーラは構えを変えた。

「以前の力を取り戻しつつあるその武器……かなりの脅威だ……少し早いがここで本気を出させてもらうぞ……」

そう言うとズネーラの周囲に複数の剣が現れ、 ズネーラは両手に剣を持った。

……ッ! あれは……まずい!

危険を感じたイージスは盾を剣に戻した次の瞬間、 ズネーラは複数の剣と共にイージスに襲い掛かってきた。

二人の姿はその場から消え、 幾多もの刃がぶつかる音が響いた。

「くっ! 」

「流石に速いな……ダイアの継承者なだけある……」

ズネーラの激しい斬撃にイージスは手も足も出ない状態だった。

このままだと……まずい!

…………

一方、 ザヴァラム達はイージスが戦っている隙に生存者を探し出し、 避難させていた。

「急いでこっちに! 早く! 」

「残った生存者はいないか! ! 」

「これで全員です! 」

生存者を無事全員避難させたのを確認したザヴァラム達はイージスを探した。

「イージスさん! ! どこにいるんですか! ! 」

「感じる……イージス様が危ない……! 」

「危ないったってどこにいるんだよ畜生! 」

(私の探知でもイージス様の反応が無い……どこに行ったのです……イージス様……)

ザヴァラム達はイージスを見つけられず混乱していた。

…………

その頃、 イージスは……

「ぐぁっ! 」

ズネーラの攻撃に追い付けなくなり遂に弾き飛ばされてしまった。

「……やはり駄目であったか……」

「くっそ……まだ……! っ! ? 」

イージスは再び立ち上がろうとした瞬間、 体制を崩し倒れてしまった。

な……何だ……力が入らない……

「立てないであろう……これが我らの呪いだ……」

そう、 イージスはズネーラの攻撃に当たったことにより呪いを受け、 力を奪われてしまったのだ。

(スキル、 解呪を発動します)

しかしイージスはスキルのお陰で呪いを一瞬で解くことに成功した。

「ほぅ……かすり傷とはいえ呪いを退けるとは……見事だ……」

「まだ戦えるぞ……これからが本番だ! 」

(スキル、 覇神の加護を発動します。 スキル、 超高速化を発動します)

次の瞬間、 イージスはズネーラの目の前に高速移動し、 斬りかかった。

ズネーラはイージスの攻撃を受け止めると二人の姿が消え、 再び激しい戦闘が始まった。

さっきまでやられっぱなしだったが今度はこっちの番だ! もうズネーラの行動パターンの分析は終わっているし、 さっきの戦闘で経験値が入ったみたいだ……段々パワーとスピードが追い付いてきた!

イージスの経験値の入る速度は通常の二千倍、 ズネーラ相手ならば僅かな戦闘でもレベルが爆発的に上がるのだ。

「……さっきよりも早く精密になってきている……これは早めに終わらせなくてはいずれ不利になるか……」

そう呟くと次の瞬間、 ズネーラは自身の周りに赤黒い炎の槍のようなものを出現させ、 イージスに目掛けて飛ばした。

これは……エクスプローディングヘルファイアとは違う……当たれば絶対やばい!

危機を感じたイージスは槍を剣で弾いた。

それと同時にズネーラは剣でイージスに襲い掛かってきた。

「その動きは読んでいた! 」

空かさずイージスは剣を盾に変え、 防御した。

……読んでいたとはいえあの速さにはまだ剣では追い付けない……魔法も使ってくるようになったならまた防御しつつレベルを上げるしかないか……

イージスは一度距離を取った。

「……思い出す……あのクローロも貴様と似ていた……正義感に溢れ……決して敵を前にして逃げることはなかった……」

「……お前との戦いの時点で負けていたらゼンヴァールなんかには勝てない……だから今ここでお前に勝たなければならない! 」

「威勢だけでは我には勝てないぞ……」

するとズネーラは再び無数の槍を出し、 イージスに目掛けて飛ばした。

超時空操作魔法!

イージスは時間を止めた、 しかし……

「なっ! 」

槍は止まることなく飛び続けたのだ。

時空操作が効いてない! ?

イージスは咄嗟に防御するも間に合わず槍が一本イージスの脇腹に刺さってしまった。

「うぐっ! 」

この焼けるような痛み……今までと比にならない痛みだ……

攻撃を受けた拍子にイージスは魔法を解除してしまった。

「……時間を止めたのか……だが無駄だ……」

「何だ……あの槍は……」

「ゼンヴァール様の力の一端だ……これはどんな魔法も無効化し、 突き刺した相手は力を奪われ、 たちまち魂諸とも灰と化す……」

魂諸とも……まさかエメもこの槍に……いや、 それよりもやばい! このままだと俺もエメみたいに……!

(スキル、 覇神の加護の効果により魂の消滅、 及び肉体の消滅を回避しました。 能力封印の解呪完了まで、 残り10分……)

イージスはスキルの効果により消滅は免れた。

「……貴様……ゼンヴァール様の呪いに耐性があるのか……」

「あぁ……どうやらそのようだ……」

だが力が一時的に封印されてしまった……回復まで時間が……

「……だが力は奪われているようだな……ならばこの隙に殺らせてもらう! 」

ズネーラはイージスが弱っているのに気づき、 攻撃を仕掛けてきた。

「くっ! 」

イージスは盾で防御するもズネーラの動きに追い付けず突き飛ばされてしまった。

クッソ! まだ解呪が終わらないのか! ?

(回復完了まで、 残り8分……)

「うおぉぉぉぉぉ! ! 」

「……しぶとい……! 」

スキルも魔法も封印されたイージスは勘と自身の反射神経を頼りにズネーラの攻撃をかわし、 防御するしかなかった。

不死身のスキルも封印されている……これ以上傷を負ったら次こそ死んでしまうぞ……!

イージスは今までにない危機に直面した……

後編に続く……


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ