第60話【蒼の炎が消える時】
イージス達がシードゥーに滞在している時……ドラゴンキラーのパーティはとある雪山の村に向かっていた。
雪山は吹雪が激しく、 視界が悪かった。
「なぁアイちゃん! 本当にこの道で合ってるのかよ! ? 」
ケルムが吹雪の中話し掛ける。
「正直私にも分からないんだ! だが前に進むしかない! ! 」
「リーダー、 だから考えなしに行動するのは危険だとあれほど……! 」
「口動かす暇あんなら足動かせ! でなきゃ凍え死にするぞ! 」
全員が口論していると……
『ウェザーブレイク! ! 』
少女のような謎の声と共に辺りの吹雪が吹き飛ぶように晴れた。
「な、 何だ! ? 」
視界が晴れたメルシャ達の視界の先には一人の青い瞳と髪をした少女が立っていた。
服装は極寒の地域に暮らしている民族のようだった。
「……村の人間か……」
メルシャが少女に聞くと少女は何も言わずに頷く。
「ついてきて……」
少女は静かにそう言うとメルシャ達に背を向けて歩き始めた。
メルシャ達は少女にしばらくついていくと目指していた村に着いた。
「……村長はあの家にいる……私はここまで……」
村に着くと少女はそう言い残しメルシャ達の前から去っていった。
「……なんだったんだ……あの娘は……? 」
「とりあえず依頼主の村長の所へ向かいましょう」
メルシャ達はあの少女のことが気になりつつも村長の家に向かった。
…………
「よくぞ参られましたな……ダイヤ等級の冒険者様……」
村長は家でシチューのような料理を作りながらメルシャ達を迎えた。
「まぁ立ち話も何ですから、 ここに座りなさい……温かい料理もご用意してますから……」
「あぁ……」
メルシャ達は席に座り、 村長の作った料理を食べながら話をすることにした。
「……依頼の話の前に、 一つ聞いてもいいか? 」
「あの娘じゃろう……彼女は儂が拾った……どこの誰なのか……どんな経緯でここへ辿り着いたのかも分からん……口数も少ないがいい子じゃよ……」
村長はメルシャが聞く前に答えた。
「名前は何と言うんですか? 」
「ミルヴァ……儂が付けた名じゃ……」
「……そうか……次会えるかどうかも分からない、 貴方からお礼を伝えておいてくれ……」
「ほっほ……気にせんでええ……あの娘は毎日のようにこの山で遭難する冒険者達を助けておるからの……彼女は生まれながらにして天気を操る魔法を使える……きっと人のために使いたいのじゃろう……」
「そうか……長話をし過ぎたな、 依頼の話をしよう」
話を戻し、 メルシャ達は依頼について話を聞いた。
依頼内容はこうだ……
最近村付近にある鉱山の奥に謎の結界が張られており、 人が通った形跡が目撃されている。
そこで冒険者に鉱山の結界除去、 及び結界を張った者の確保をしてもらう。
といった内容だ。
「では、 よろしくお願いしますぞ……」
『はい! 』
そしてメルシャ達は村を後にし、 依頼された鉱山へ向かうことにした。
メルシャ達は村長の家から出ると扉の前にミルヴァが立っていた。
「あぁ、 君か……村長にお礼を伝えるように言ってしまったが……さっきは助かった、 ありがとう」
メルシャはそう言うとミルヴァが口を開いた。
「あの鉱山に……行くの? 」
「え、 あぁ……まぁ」
するとミルヴァがとんでもない事を頼んできた。
「私も一緒に行く……鉱山は複雑な地形をしてるから案内する……」
「お、 おいおいそれは流石に危ねぇって……」
「道案内をしようと心遣いしてくれるのは嬉しいが……流石に君のような幼い子供を危険な場所に連れて行くのは無理だ……」
メルシャ達は反対するとミルヴァはおもむろに服の胸元から何かを取り出す。
ミルヴァがメルシャ達に見せたのはダイヤ等級の冒険者の証だった。
「まさか……こんな幼い子供が……! ? 」
「……一緒に行く理由……分かった? 」
ミルヴァは隠れたダイヤ等級の冒険者? だったのだ。
(おかしい……ダイヤ等級ならば私だって知っているはず……なぜ分からなかったのだ……)
メルシャは不審に思いながらもミルヴァの同行を許可した。
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メルシャ達は村からしばらく歩き、 山の頂上付近にて依頼された鉱山へ着いた。
「ここが依頼された鉱山か……」
「十分に注意して下さい……何が起こるか分かりませんから……」
「例の事件があるしな……」
メルシャ達が今回の依頼を受けたのにはもう一つ理由があった。
最近、 あの村に依頼などで訪ねた冒険者達が次々とメルシャ達の向かった鉱山に消えていっているという事件が多発していたのだ。
今回メルシャ達はそれを調べるべくこの依頼を受けたのだ。
「行方不明になった冒険者達はどれも上級の冒険者ばかりだ、 敵はかなり手ごわいかもしれないからいざという時には逃げるという選択肢もある……」
「……行きましょう……」
一同が緊張する中、 鉱山の奥へと進んでいった。
鉱山の中はミルヴァの言う通り複雑な地形をしており、 奥に進むに連れて出口への道が分からなくなってきた。
しかしミルヴァの案内のお陰でメルシャ達は迷うことなく鉱山の奥地へと進むことができた。
「村長が言ってた場所……ここ……」
鉱山に入ってから数十分後、 メルシャ達は村長の言っていた場所へとたどり着いた。
「……確かに結界が張られているな……それにかなり強力だ……皆下がっていろ……」
するとメルシャは手から青い炎を出し、 地面に書かれている魔法陣を焼くように消し始めた。
数分後、 メルシャは結界を消し終えた。
「中々に手強い結界だったな……超位魔法ぐらいはあるな……」
「そんな強力な魔法を操れるとは相当な手練れのようだな」
「中に誰がいるのか分かりません、 より警戒して行きましょう」
そしてメルシャ達は結界のあった道の先へ向かった。
先は松明が一本も無く何も見えない状態だった。
(長年人がいないようだ……どこもさびれてやがる……だがそれ以上に……)
「リーダー……この臭い……」
「あぁ……死臭だ……」
「こんな強烈な臭いは初めてだ……一体この先に何があるってんだよ……」
死臭の漂う坑道を更に進んでいくとメルシャ達は広い空間に出た。
そこは採掘場のようで深い地下渓谷になっていた。
「死臭はこの下から来ている……一体何があるんだ……」
メルシャが渓谷の下を覗こうとした瞬間、 メルシャの背後からミルヴァが突き落とすように突風を起こしてきた。
「なっ……! ? 」
突風に吹き飛ばされたメルシャは渓谷の下へと落ちてしまった。
それを追うようにミルヴァは宙に浮き、 渓谷の下へ降りて行った。
突然の出来事に他のメンバーは何もできず、 慌てた。
「リーダー! ! 」
「クイーン! ! 」
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その頃、 メルシャは……
(油断してしまった……やはりあの子娘……黒幕だった! )
「くっ……このままだと地面に激突する……」
メルシャは体制を整え、 両手から炎を噴射し落下速度を落とし着地した。
何も見えない渓谷の中でメルシャは咄嗟に炎で明かりを灯した。
「な……何だ……これは……! 」
辺りには無数のドラゴンゾンビがいたのだ。
ドラゴンゾンビ達はメルシャに気付いた瞬間、 一斉に襲い掛かってきた。
「……なるほどな……例の失踪はこいつらが……」
次の瞬間、 メルシャは地面に手を付き、 地面から青い炎を吹き出させ大爆発を起こした。
ドラゴンゾンビ達は炎に焼かれ、 灰になって消えた。
(一体一体の強さはそれほどではないが……複数だと範囲攻撃を持つ冒険者でなければ厳しいな……なるほど、 これで分かった……失踪している冒険者はどれも剣士職の者ばかりだった理由が……)
そんなことを考えていると渓谷の上から声が聞こえた。
『流石はダイヤ等級の冒険者と言ったところか……』
声と共にミルヴァがメルシャも前に降りてきた。
「……やはりお前が黒幕だったようだな……ミルヴァ! 」
『人間がそれほどの力を持っているとは少し驚いたぞ? お陰で二、 三体けしかけるつもりだったドラゴンゾンビ達は愚か……全滅させられてしまった……少し不快だ……』
姿こそはミルヴァであったがその声はミルヴァの面影も無かった。
「そろそろ正体を明かしたらどうだ……? 」
メルシャがそう言うとミルヴァの姿が歪み、 段々と変わってきた。
『この際だ……貴様を殺す前に少し遊んでやるのも良いだろう……』
ミルヴァの正体は……
「何だ……貴様は……? 」
「私はこの星の偉大なる支配者、 ゼンヴァール様の左腕……ヴァランデである……」
ゼンヴァールの配下の一人、 ヴァランデだったのだ。
「ヴァランデ? 聞いたことも無い名だが……ゼンヴァールとは何者なんだ……」
するとヴァランデは突然激怒し、 腕を薙ぎ払い辺りを吹き飛ばした。
「様を付けろ愚か者がぁ! ! 至高なる我が主にして私が雄一愛せるお方を呼び捨てなど……身の程を知れ! ! 」
(な……何をされた……奴が腕を薙ぎ払った瞬間辺りが吹き飛んだ……! )
メルシャは吹き飛ばされたが体制を立て直し、 短剣を抜いた。
「ほう……大抵の人間は今ので死ぬのだが……結界を纏っているのか……」
「……何が何だか理解が追い付かないが……貴様を放置しておくのはまずそうだな……今ここで倒す! 」
「ふん……お前が私に敵うとでも? あの女にも及ばぬお前が? 笑わせる……」
「勝てるかどうかなんて関係ない! ただ目の前の敵を倒すのみだ! 」
メルシャはそう言うと青い炎と共にヴァランデの前から姿を消し、 渓谷の壁を反射するように駆け回った。
(落とされた場所が狭い渓谷の中で良かった……ここなら私の得意分野を発揮できる……)
そしてメルシャはヴァランデに青い炎を纏わせた短剣で攻撃を仕掛けた。
しかし短剣はなぜかヴァランデの体の手前で壁にぶつかるように止まった。
「なっ! ? 見えない防御結界! ? 」
「だから言ったのだ……お前は相手にならない……」
次の瞬間、 メルシャの周りに無数の炎の槍が出現し一斉にメルシャに向かって飛んできた。
「何っ、 こんな一瞬で! ! 」
メルシャは咄嗟に避けるも槍はメルシャの動きを追尾してきた。
(破壊しなければ駄目なのか……何なのだこの魔法は……! )
「フフフ……弱い……弱い……やはり人間どもの魔法技術はかつてよりも衰えてきているようだな……」
「くそっ! 」
メルシャは迫りくる槍を短剣で弾くも処理に追い付かず足と腕、 脇腹を複数個所負傷してしまった。
「ぐぅっ……」
(この焼けるような痛みは……呪いの類も入っているのか……)
「どうだ人間……これこそ私の追い求める火炎魔法の究極形……触れるだけでその者の力は奪われ、 無力となってしまうのだ……これはゼンヴァール様の作り出した究極の魔術なのだ……」
ヴァランデの言う通り、 メルシャの力が奪われてしまった。
メルシャは体制を崩し、 地面に落ちてしまった。
「ち……力が……」
動けなくなっているメルシャにヴァランデは片手に炎の剣を作り出し、 歩み寄ってきた。
「所詮人間は人間……いくら魔法を使えようとも……魔法を奪われたお前達は無力そのもの……あの女がいい例だった……」
「くっ……! 」
そしてヴァランデはメルシャにとどめを刺そうと剣を振りかざした瞬間、 ヴァランデの頭上から何本かの矢と光の球が降ってきた。
ヴァランデは瞬時に魔法で防御し、 退いた。
上から現れたのは……
「リーダー、 大丈夫ですか! 」
「ここまで降りるのに苦労したぜ……」
「どうやら間に合ったようで何よりだ……」
メルシャの仲間達だ。
「何だ……わざわざ死にに来たか……あのまま逃げていれば幸福でいられたものを……」
「逃げろお前達……こいつは私にも手に負えない……」
「仲間がピンチで逃げる奴がどこにいるんだよ」
「フェリア、 クイーンの治療を頼む……その間に時間を稼ぐ」
「了解! 」
ウルヴェラとケルムはヴァランデに向かっていった。
ヴァランデはしばらく何も言うことなく二人の相手をした。
「リーダー、 じっとしててください……」
フェリアはメルシャの掛けられた呪いを傷と共に治した。
「駄目だ……奴の攻撃にかすりでもしたら呪いが……」
「こんな強力なのにまだかすっただけだなんて……! 何者なんですかあいつは……」
メルシャとフェリアがそんなやり取りをしているさ中、 ウルヴェラとケルムは戦っている。
「こいつ、 攻撃が全く届かねぇぞ! 」
「なんて強力な魔法を使っていやがるんだ……こっちはドラゴンの鱗も真っ二つにできる武器だって持ってるってのに……! 」
「……もう飽きた……お前達では話にならん……」
ヴァランデはそう言うと両手を広げ、 一回転した。
その瞬間、 ヴァランデの周囲に紅色の炎が円を描くように大爆発を起こした。
それにウルヴェラとケルムは爆発に巻き込まれ、 一瞬にして燃え尽きてしまった。
「そんな……ウルヴェラ、 ケルム! ! ! ! 」
「やはり人間は皆脆いな……これ程の攻撃だけで消滅してしまうとは……」
「そんな……こんな一瞬で……! 」
フェリアも動揺していた。
「さて……次はお前か? 」
ヴァランデは次にフェリアを狙う。
しかしフェリアはメルシャの治療を続けた。
「馬鹿野郎! 早く逃げろ! このままだとお前も死ぬぞ! 」
「リーダーを置いて逃げれません! それに……」
するとフェリアはメルシャの顔を見た。
「あれを今倒せるのは……貴女しかいません……」
フェリアがそう言った瞬間、 背後からヴァランデがフェリアを炎の剣で串刺しにした。
「フェリアァァァァ! ! 」
「治療……完了です……リーダー……」
そう言い残し、 フェリアは一瞬で炎に包まれて消えてしまった。
「フフフ……脆弱な人間が……」
ヴァランデが不敵な笑みを浮かべた瞬間、 ヴァランデの顔面に向かって青い炎が飛んできた。
ヴァランデは片手で炎を防ぎ、 メルシャのいる方を見た。
メルシャは立ち上がっており、 周囲には青い炎が舞っていた。
「笑うな……私の仲間を笑うなぁぁぁ! ! 」
メルシャはそう叫びながら両手に短剣を構え、 ヴァランデに向かって高速で突っ込んでいった。
(こいつは絶対に倒す! 殺された仲間の為にも! ! )
メルシャは怒りに燃えた、 その怒りに呼応するかのようにメルシャの青い炎は火力を増していた。
「小賢しい……今すぐに楽にしてやる……」
ヴァランデはメルシャに向かってさっきと同じ炎の槍を複数飛ばした。
しかし炎の槍はメルシャの手前で青い炎となり散り散りになってしまった。
「何! ? 」
ヴァランデは一瞬驚き、 メルシャから距離を取るように攻撃を避けた。
メルシャは空かさず次の攻撃をしようとヴァランデの前から姿を消した。
(……あの炎……まさか火力を増しているのか……この私の魔法よりも強力になろうとしているのか……)
ヴァランデの中に焦りが出てきた。
ヴァランデは炎の類の魔法には誰にも負けないプライドがあった……そんな彼女の前に今、 メルシャという脅威が現れようとしている。
「もはやただの遊びは終わりだ……私を超える炎はあってはならないことだ……私は……私は誰よりも強い炎なのだ! ! ! 」
するとヴァランデの周囲に紅色の炎が舞い、 辺りを火の海にした。
それと同時にメルシャがヴァランデの背後から短剣で斬りつけようとしていた。
ヴァランデは睨み付けるように振り向き、 メルシャに向かって手を薙ぎ払う。
薙ぎ払った手からは炎が噴き出し、 メルシャを退かせた。
メルシャは地面に足を着いた瞬間、 再びヴァランデに向かって突っ込んできた。
しかし今度はメルシャは短剣に青い炎を纏わせながら回転し、 ヴァランデに斬りかかった。
「剣技……葬炎……龍殺! ! ! 」
「ぐ……! ! 」
ヴァランデは反応が遅れて避けきれず短剣に首を斬られそうになるも片手で短剣を掴み、 止めた。
すると短剣を掴んだヴァランデの手は焼けていった。
(防御魔法を貫通している! このまま押し切る! ! )
メルシャは勝機を感じた瞬間、 ヴァランデも反撃に出た。
「ぐぁぁぁぁ! ! ! 生意気な子娘がぁぁぁ! ! 」
そう叫ぶとヴァランデはもう片方の手に炎の剣を出し、 メルシャの脇腹に突き刺した。
「うっ……ぐ! ! 」
メルシャは血を吐き、 一瞬怯んだ。
しかしメルシャは力を振り絞り、 もう片方の短剣をヴァランデの首元に刺した。
「死ねぇぇぇぇぇ! ! ! ! 」
次の瞬間、 ヴァランデの首に刺さった短剣から凄まじい火力の青い炎が噴き出し、 ヴァランデの全身を包み込んだ。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ! ! ! 馬鹿な……この私を超える炎があるだと……人間ごときにそんな……! ! 」
「仲間を殺した報いを受けるがいい! ! 」
ヴァランデはメルシャを突き飛ばし、 もがき苦しんだ。
そして彼女が燃え尽きる直前……
「あり……がとう……ごめ……なさ……い……」
メルシャを見ながらそう言い残し、 消えていった。
ヴァランデが消えた瞬間、 辺りで燃え盛っていた炎は消え、 元の暗い渓谷の景色に戻った。
突き飛ばされたメルシャはうつ伏せに倒れた体制のまま動けず、 もはや虫の息となっていた。
「はぁ……はぁ……ぐっ……! 」
ヴァランデに刺された傷口から徐々に炎が燃え広がっていく。
(もはやこれまで……か……仲間もいなくなり……倒すべき敵も倒した……もう悔いは無い……)
死を目前にしながらもメルシャは冷静だった。
そして炎が全身に広がる前にメルシャはかつてイージスに貰った指輪をしていた手を見た。
「ただ……もう一度……貴方に会いたかった……イージス……様……」
力のない声でそう呟くとメルシャは目を閉じ、 力尽きた……
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その頃、 イージスは……
「……ん? 」
イージスは何かを感じた。
「どうかしましたか? イージスさん」
ミーナが問いかけるもイージスはしばらくぼーっとしていた。
「……イージスさん? 」
ミーナがもう一度問いかけるとイージスは我に返った。
「……ん? あぁ、 いや……何か……アイの声が聞こえた気がして……」
「アイさんって、 あのドラゴンキラーの? 」
「まぁ気のせいだろう……さっ、 行こう」
「はい! 」
イージスはメルシャの死を知ることは無かった……
続く……