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200文字小説集 vol.2

健康診断にて(200文字小説)

作者: 日下部良介

 すっかり忘れていた。今日が健康診断だということを。


「今日は朝まで行くぞ!」

 昨夜は飲み仲間と盛り上がった。

 結局、明け方まで飲み明かした。

 朝起きて、気が付いた。

「まあ、いっか」

 開き直って受診に向かう。


 酒臭いのが自分でも判る。

「まずいんじゃないの?」

 一緒に受診する同僚が鼻をつまみながら言う。


 無難なものから受信する。

 そして内診。医者の前に座る。

 そこで医者が一言。

「お客さん、酒臭いですよ」

「お客さんかよ!」




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