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00.創造主と面談

「だからそちらが今言っているのは私が死んだってことですか?」

「うん、そうそう!」

「それもそちらが走る電車に私を押して私が死んだということでしょう?」

「そうだけど、そう言うと我がまるで殺人者みたいじゃないのデヘッ」


「デヘッ」じゃないじゃん、私は今あんたのせいで死んだのに!!!


「あの私は受験生で、今日大学進学試験を受ける日です。なのにあんたのせいで虚しく死んだのにそんな言葉が出るんですか?」


今朝までは私は生きていた。試験を受けるために電車を待ちながら英語の単語を覚えていた。

私の後ろには制服を着ている男学生たちがいた。


「こら、やめろバカ。」

「どうして?落ちるか怖い?」


男子学生二人でいたずらをするのか様々なうるさい音が聞こえてきた。

それから、後ろにいた男子生徒一人が私のほうに倒れ、私も一緒に転んで線路に落ちた。その瞬間、電車が来る場面と人々の悲鳴だけが脳裏に刻まれた。

私が目を覚ましたとき、 私はすでにこの相談所のような部屋に座っていた。前では私を見て明るく笑っている死亡原因の提供者がいた。 自称「神」と自分を紹介していたこの正気でない男は、私が死んだと言う。


「おじさん、どなたですか?」

「こんにちは、お嬢さん、我はおじさんじゃないよ!!我はこの世界を創造した創造主なんだ。そしてお嬢さんは我が少しミスをして押して死んでしまったの」


はあ?本気で言うのか?...と思った。そういえばここはどこだろう? 人身売買団につかまったのかな?疑問が入り始めた。電車を待っているうちに鉄路に落ちた記憶はある、まさか?


「そのまさかだ!!死んだと何回言えばわかるのまどろいなあ」


私の考えを読んだみたいに男は答えた。ただ偽りの笑しか出なかった。私についてこの男も一緒に笑い始めた。

親戚も家族もいない私がこの瞬間までどんなに熱心に生きて来たが、すべてが泡沫のように消えた。

奨学金を貰いながら学校に通い、バイトで生活費を稼ぎながら生き延びたのが走馬灯のように流れた。こんなふうに死ぬんだったら苦労しながら、貯金もしなかっただろう。悔しくて今私の前にいるこの正気でない奴に一発殴ってやりたかった。人の死を嘲笑なんて本当に最悪だ。


「あんたのせいで私は死んで人生をめちゃくちゃにしてしまったのに、何がそんなにおかしいの。!?あんたが本当に神様なら私がかわいそうでもこうしちゃいけないでしょう!!」


泣きながら叫ぶ私に創造主は相変らず笑いながら言った。


「神はそんなに寛大じゃないよ,お嬢さん知ってるの?お嬢さんはついてるのよ。いいこと教えてあげるよ。」


一瞬、身の毛がよだつのはさっきと同じだが、別の笑いにやばい、逃げろって!そんな風に私の危険センサーが発動した。私はここを抜け出そうと思った。

こいつは狂っていても普通に、狂っているわけではない。私はここから脱出しようと思った。そっと席を立って一歩ずつ後ろへ下がると、彼はそんな私を見てにっこりと笑った。


「余計なことはしないほうがいいよ。我が良いこと事を教えてくれるって言ったんじゃないか、座りなさい。」


何だ、何?!今のは、このおじさんが指をパチンと鳴ならしたらいきなり、私の体がふんわりと虚空浮かんでそのまま椅子に座るようになった。


「はあ…?うそ…これ夢じゃない? おじさん何する人ですか?。私を殺すつもりですか?」

「本当に言葉が通じないお嬢さんだねぇ。君はさっき死んだんだから、そして夢でもない。我はおじさん!でもない我はこの世界の創造株、言う言葉を最後まで聞いてなさい、いいことを教えてくれるって言ったじゃないのか」


この状況がすでによくないのに、何が良いことを教えてくれるのか、私を見てため息をつく自称「創造主」を、私は恐怖の目で眺めた。


「だから一言でまとめると、我がミスして殺したんだから、責任を持って、君に新たな命を与たえてやろうから感謝しなさい。運がいいと思って、我がここまでしてくれるのは中々ないけど、君が言う通りに、君の人生が可哀想だから特別な恩恵も与える。名づけて、苦楚人生からやりなおす異世界人生スタート!!さあ、ここで気に入った物を選んでみて、最近異世界に行くのが流行ってるって!」


創造主が私に見せた書類には、ファンタジー世界,私が住んでいた人間世界など、様々な世界と種族と身分が分かれていた。そこで望むものを選んで生まれ変わらせてやるということだった。

何てんだ此奴自分のせいで死んだのに何を偉そうに騒ぐのかいらいらしたが我慢した。


「あ、あの…私、もう一度元の世界で暮してはいけないですか?死ぬ前に戻してくれるとか..」


常識的にまったく違う世界へ行くというのも怖し、生まれ変わるより死ぬ前に戻すことも可能だと思って創造主に話した。

しかし、その次、創造主の言う言葉に衝撃と恐怖を感じ、生まれ変わることを決めるしかなかった。


「君、本当にそれ望むの?かわいそうでこんなことまでは言おうとしなかったのに、どうせ今日試験を受けること全部落ちて、それも答えがすべて正解なのにずらして大学入試に失敗した浪人になるの!! それなのに、君は望む大学に入学できず、三流大学を卒業した後、ブラック企業に入社して、馬鹿みたいにクズのような男に騙されるんだ。体も心も金もすべて奪われて、結局、できちゃった結婚して生んだ子供せいで、会社も辞めた後、夫が子供を育てくれるのか、それとも家事を手伝ってくれるか。いいやー全然やってくれない!!! 会社から帰ってきたら、君にご飯しろと怒ってばかり、ご飯を食べた後にお酒を飲んでお風呂も上がってないまますぐ寝てしまう。でも君は子供が休む暇もなく泣くから寝ることもできず、翌日朝、夫の朝御飯を食べさせて、また子供の面倒をみてあげなくちゃいけない毎日をくらさないといけない地獄を味わえる。さらに一銭二銭集めた積金まで全部夫がギャンブルと酒代に奪われる人生を過ごせて、君の人生は終わる。」

「分かった!!分かりました!!!生まれ変わりますよ!!!絶対に異世界に生まれたほうがいい!!」


ちくしょう!私の人生超かわいそうじゃん! よし、こうなったら次の人生はファンタジー世界で私だけのために利己的に生きてやる!美味しいものたくさん食べて死んじゃうよ!

こんな話を聞いて誰が元の世界に戻りたいと思うのか、このつらい人生を片付けできたから幸いか、親なしに一人でここまで生きて来たし、一日も休みなくバイトをしながら大学入試の準備をしていた。 そしていよいよ大学入試の日、私の全てをこの日のために生きて来たのにこんなに虚しく死んだ。 そうしてみれば私が何年間集めた私の貯金はどうなるのか....私が次の人生で何に生まれるのか悩む時間もなく創造主は一人で私の次の生を決めていた。


「よし!では、性別はそのままにして職業は異世界の王女様で、顔は.... 私が新しくリニューアルしてあげるよ。今君の顔に生まれ変わったら絶望するだけだ。 特に手に水もつけずに暮らすようにしてあげるよ。君が料理を作る事は死んでもないから心配するな」


創造主義の生気溌剌としている声が私の耳元に響いた。

痛い!! ちくしょう!! 違ってはないけど、だが心がとても痛い… 創造主自身はすごくイケメンだって思うの?! 歯を食いしばって創造主を正面から眺め私は絶望した。

ああ....そうだった創造主は本当に世界が滅びても再創造するほどの美貌の持ち主だった。 目の話だと思った。今まで私が見てきたイケメンは何だったのか。 あの美貌は『神』という存在だった。

一目で見て長い金髪の髪の毛、退廃的な美とセクシーさを兼ね備えた靑綠色の瞳、右目の下のぼくろまで完璧な彼は、目を合わせても世界中の女性男性と言わずに彼に魅了されるようだった…

しばらくぼんやりと、その「偉い顔」を眺め、ふっと我に返ったら、書類に自分の手の印が押されていた。


「あのすみません?今何の状況ですか?私の選択権は?」


創造主は私を見て何も言わずに笑いながら『契約書』と書いている紙を翻した。


「さあ、それじゃ全部決まったから、すぐに送ってあげる。そして、私が魂を削って作るあなたの美貌は世界から滅びるほどの美貌になるかも知れないから、絶世の佳人という言葉も足りないだろうから楽しみにしてるわ。」


それから指をパチンと鳴ならしたら私をあるドアの前に瞬間移動させた。 彼はドアを開けて私にささやいた。


「さあ、レディー、いってらっしゃい。因みにに新しい世界にそこでどう生きるかは君の選択だ。我は全く気にしないから、要領よく生きていてね!さよなら。」

「ちょ、ちょっと待ってェエエエー!!!」


爽やかな笑顔で話した創造主は、ドアの前にいる私を力いっぱい押しながら自分の言いたいことだけを話した。


「創造主!!このクッソ野郎!!キャアアアア!!!!」


果てしなく空の上から下へ落ちる私は熱心に創造主に向かって中間指を上げた。正体が分からない眩しい光に包まれ、他の次元へ吸い込まれることを感じた。そして、新たな世界への扉が開いた。

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