08. 汚い
魔界に来てもう3ヵ月程度が過ぎたようだ。
私は魔界の子供たち向けの必読の書籍【魔界の魔物と住民たちを調べよう!】を読んでいた。ある程度魔界の文を読むほどにはなった。オーク、ゴブリン、ケンタウロス、ケロベロス、エルフなどが書かれていた。あれ?エルフもいるんだ。森と自然の調和を守って静かできれいな種族だと知っているけど、どうしてエルフが魔界にいるのかな。疑問して向かい側に座ってクッキーをがりがりかんでいるムルに質問をした。
「ねぇ、ムル、どうしてエルフが魔界にいるの?」
「あ、エルフですね。あまりにも人間たちが奴隷市場に売ったり、剥製にしたりして、魔界に移住しました。」
ムルの話に大きな衝撃を受けた。私は人間として恥ずかしかった。こんな私を無視したまま、あなたもできる!【魔界のファッショニスタ】という週刊ファッション雑誌を読んでいた。
まあ、人生とは常に孤独な法。涙をのんで空を見上げた。晴れてのどかな天気、空気の新鮮さ、そして大気圏を飛び回る青龍も素敵だし...。心臓がどきどきした。何度見ても見慣れない場面だ。最初に青龍を見た時、窓の外を飛んでいた東洋風の青龍を見て、飲んでいた紅茶を吹き飛ばしてしまった。驚きを禁じえない私にムルは平気ですね毛を剃りながら説明してぐれた。
「青龍は初めて見たんですか。あそこの反対側の国から移住しました。人間に見付かずに隠れて暮らしたが、何の開発か、開拓なのかをために山という山は全部かき分けて生活の基盤を失ってここに来たそうです。あんまり気にしなくてもいいんです。 ふう~」
『いや、いや、めっちゃ気になるから。そして、何で私の部屋ですね毛を剃るの!!剃った毛を私の方に口風に吹くな!』
とにかく、その後でもたまに見ているのに全く適応できなかった。
その瞬間、青龍と目が合った。私はぎこちなく青龍に笑って見せた。そして青龍は私に向かい、そっと☆ウインクを飛ばした。それだけでも全身に鳥肌が立つが、頭の中に変な声が響いた。
[うふー、かわいいちびお嬢さん。おじさんと一緒にお茶でもしないか。]
飲んでいた紅茶を勢いよく吹き出しムルの「あなたもできる!彼氏づくりプロジェクト」という週刊誌と「ときめきの恋愛雑誌」月刊誌を湿らせた。今私は青龍にいや、青龍じいさんにナンパされた。彼氏、一度も付き合えずに死んだ前世だったが、おかしなことだった。どうして今回の生はこの有様なのか、人生の無常を感じながら表情を固めた私の顔を見たムルは、濡れた雑誌をバタンと閉めたら、窓辺に干しておいた布団叩きで狂ったように叩き始めた。布団からほこりがむくみ出され、青龍を取り囲んだ。
「ケホケホ、こんな無礼な、何をするんだ!」
「だ、か、ら、だれかのせいでひを隠していたから洗濯物が一つも乾くないじゃない!そして年が二万歳も食ったら年齢に合う種族を探せ!どこで私たちのお嬢さんにナンパするの! パッと尻尾を切られたいの? とにかく青龍をお酒を入れたらどうなのかが気になるね...」
冷ややかな表情のムルを見て、青龍じいさは逃げ飛んでいた。いつか七個の玉を集めたら、会いましょー。
ああ、ムルは私のために怒ってくれたんだね。感動した私はムルの名前を呼んだ。
「ムーールー!」
「お嬢さん!私の本、弁償してください。今回の新刊号なのに...」
「ム...」
容赦のないムルの言葉に、私はわざと視線を避け、紅茶を吟味した。
『うん、この紅茶の味が本当にいいね。 青龍じいさん、私も連れて行きてください。いきなり一緒にお茶をしたくなりました。』
「ドーン」という轟音とともに私の訪問が半分壊れてガタガタした門の前に立っているのは「私を救うための正義の勇士?」は全然なかったし、長身の赤い髪をナミナミと揺れがら私に向かって近づいているきれいな魔族お姉さんがいた。
「ねぇ!ここに可愛い女の子がいるって聞いたけど、出てきなさい!どれ程かわいいか私の目で確かめたい!」
根も葉もないほど可愛い人がいたら出て来てといううわごとを言った。
赤いザクロのような目でぎょろぎょろっと通りだった長身の美人は、私を見て息が詰まるほど抱きしめた。
「君だね! 何だ、思ったより可愛いじゃん。私の好みだよ!」
「ウッ…!く…苦しい…!」
「あら、ごめん、先に私から紹介するね。私の名前はルスティア」
私が苦しむのをただ見守っていたムルはため息をついた。
「はあ、そして魔王の婚約者でしょう」
「えッ?マ、魔王様の婚約者?」
私の質問にルスティアの表情がしかめていた。
「ムル、ちゃんと言って!正確にと、元魔王の婚約者だよ。私は元魔王を殺して、私が魔王になるつもりだったが、魔王の座を捨てて逃げたあのバカのせえで、計画が失敗してしまったよ。残念だわ、フフッ」
こんな殺伐な事を言って私の頬を弄った。 魔王が変わったりもしたり魔王が逃げ出して新しい魔王に変わったなんて魔界も色々あるんだと思った。
「それはそうと、ルスティア様は最近ひまなそうですね?」
「私はいつも忙しい身なんだ。ただリカレウスが人間を拾った噂を聞いたよ。それも人間の女の子! みんなかわいいって大騒ぎするから私の目で確認しようと来たのに思ったよりあまりにも私の趣向なの。」
「はい、そうなんですか。もう用事が終わったら行ってくれますか?」
「おい、さっきから私にケンカ打ってるの?ムル、おまえは前からそうだったから彼氏ができないんだ!」
ムルとルスティアは互いに揉み合いながら昔にあったことを言い出した。一体この二人はどうして他人の部屋でケンカをするのかなと思った。窓の外の空は依然として青かった。しかし、私の平和なティータイムもここまでだったのか、誰かの破れそうな悲鳴が聞こえてきた。
「キッイイー!!来ました!みんな逃げ、いや、非常事態!掃除の大魔王のラスピエル様が戻って来たんですよ!!!」
あの叫び声を聞いた瞬間、ルスティアとムルの表情は渋い柿をかんだ表情に変わった。
「私、私はこれで帰るよ。さ、さよなら!!!」
「お嬢さん!私も急な用事があって、お元気に!」
私一人だけが置いてルスティアはすでに部屋をバラバラにしてドアを全部壊して飛び出しており、待った本当に急な用事があるのか3階にある窓ガラスを破って完璧な姿勢で着地したが、後ろも見えず全力で走り出した。
みんな何の理由でああするのかなと思って、掃除の大魔王はまた誰なのか、魔王よりもっと高い職級なのか。私は割れた窓から逃げる魔族を見物した。
*
青銀足で宝石のような紫色の瞳を持った男は、魔王城に足を踏み入れて窓の隙間に挟まれたほこりを触ってみた。 真っ黒なほこりは男の白い手と照らし合わせて黒く見えた。男は眉をひそめた
「うん、汚い。ここも、あそこも、全部汚くいる。俺がいなかったてみんな、怠惰になったな。」
そして階数を転々としながら汚い所を捜し回った。まるでえさを探し回るハイエナみたいだった。3階に上がって行った時、ドアのこわれての破片が散らばっている廊下を見て男はしばらく気を失うところだった。敢えてここでこんなに汚い所が存在するなんて恥辱感がわき上がり、足取りを部屋の中に移した。部屋の中も汚れの極致だった。本当に久しぶりに血が熱くなるのを感じた。割れた窓とその前には窓の隙間から入ってくる風によってカーテンが翻った。誰かが窓の外を見ていた。誰だか確認するために近寄った。
*
髪の毛を整理するのに私の部屋に誰かが入ったようだった。 カーテンのせいで視野が遮られて確認しにくかったが、シルエットは男だった。
「誰?プル?」
私の質問にも返事がなかった。風が止んでひらひらと揺れたカーテンも静かに元の場所に戻った。私の前に立っているのは今まで一度も見たことのない美少年だった。少女漫画に出てくる王子がこんな顔なのかしら、ぼんやりと彼の顔を見るのに突然かっこいな美少年は、自分の胸からきらめく何かを持ち出した。
『まさか刃物なのかな?私がじっと見つめて気持ち悪かったのか? いくらなんでも殺すまでだよ!』
「助けて!…」
「汚い」
私の話が終わる前に男は私の髪を櫛で梳き始めた.
刃じゃなかったことを知って安心した。いや、それより私がどうして初めて見る男から「汚い」という言葉と「私の髪」を擦り付けているのか疑問だけを聞いた。