【幕間】ペポロンパン
今年はこれでおしまい
★・☆・★
真っ白い空間に、シュライゼンが立っている。
「我が妹(内緒)が新しく作った、ペポロンのパンなんだぞ! すっごくすっごく美味しいんだぞ!」
ロティのように、パンパンと手を叩くと横にステータス画面のような板が浮かび上がる。
「俺にも出来たから、皆も頑張ろう!」
『ふわもちペポロンパン』
<材料>
卵<コカトリス>
牛乳
砂糖
塩
強力粉
バター(有塩よりは無塩)
イースト(乾燥)
ペポロン
《別途必要》
打ち粉
「下処理は大変だが、ペポロンは子供でも怪我しにくいくらい切るのが簡単な野菜なんだぞ!」
<作り方>
①<ペースト作り>
皮と種を除いたペポロンを適当な大きさにカット。
蒸すか湯がくで柔らかくし、鍋に入れてマッシュしてから火にかけて水分を飛ばす
②<生地作り>
ナビゲーターが変換したミキサーボウルに、バターと塩以外の材料をすべて投入
→指定のスイッチを入れてミキシング(速度管理はナビゲーターの管轄)
③一次発酵の前に、生地の具合を確認
④発酵器に変換させたら、付属のボウルに生地を入れて一時間ほど発酵
→温度・湿度管理については②と同じく
⑤フィンガーテストを忘れない。指に粉をつけ、第二関節まで生地に指し、空いた穴が、ちょっとだけ小さくなれば大丈夫
⑥軽くガス抜き。分割は生地の量に合わせて、丸く成形したら濡れ布巾をかぶせて30分ほどベンチタイム
もしくは、発酵器に変換させて、冷温状態にさせた庫内に入れて発酵止め(要は寝かせる)
「パン作りは、全部同じなようでどれも違うんだぞ!」
⑦<成形>
⑥で軽く成形したのを、更に団子状に成形
「俺が大活躍したんだぞ! 母上のお陰なんだぞ!」
⑧等間隔に並べ直し、天火機に変換させ、発酵機能をセットしてから天板を入れる
→二次発酵は45分
⑨焼く前に、クープカッターで切れ目を入れ、茶こしで軽く強力粉を振る
⑩天火機の予熱が完了してから焼く
「焼きたてもいいが、冷めてもほのかに甘いパンなんだぞ! オススメはジャムとカッテージチーズたっぷりなんだぞ!」
シェトラスの周りがだんだん暗くなっていく。
「多分次は……チャロナが思いついた、蒸しパンらしいんだぞ!」
来年もどうぞよろしくお願いします!