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95-1.卵サラダサンドイッチ作り

企画十一日目〜






 *・*・*








 昨日はあれから、ロティに出してもらったレシピ集を部屋で見返したり、カイザークさんから以前いただいたおっきなレシピ本と比較したりして。


 十分に休んでから、翌日からの仕事に向けてバッチリとコンディションも充実。


 今日は、せっかくなので定例会に持っていくサンドイッチを試作する予定だ。



「と言っても、全粒粉バンズは同じなので……」



 復習を兼ねて、今日はシェトラスさん達に指導する日となり。


 力加減を注意しながらも、なんとか合格点の出る出来となったので。


 仕上げに、卵サラダを作るのだが。



「少しだけ半熟加減に茹でた卵を粗みじん切りにして、マヨネーズと塩胡椒を混ぜて作ったのを。リーフレタスと一緒に挟むだけです」


「すっごく簡単なんだね?」


「子供達が挑戦しやすいのなら、まずはこれくらいかと思いまして」



 茹で卵なら、火加減もだが火傷の心配も少ない、簡単な料理だから。


 これは、実は仕上げ作りだけ挑戦させるつもりでいる。


 美味しいものを自分達の手で作れるのなら、どれだけ嬉しいことかをわかってもらうために。


 シュライゼン様にも、昨日許可はいただいています。



「ふむ、これくらいかな?」


『でやんすー』



 シェトラスさんとレイ君がささっと半熟茹で卵を作ってくれて。


 私が粗いみじん切りにしたら、エイマーさんが味付け。


 全員で満足のいく卵サラダを完成させたら。



「溢れる一歩手前まで挟むだけです!」


「「おお、これは可愛らしい!」」


『今にも食べて欲しいと言ってるようでやんす!』


『絶対美味ちーでふぅううう!』



 あふれんばかりのこってりマヨに絡んでる卵サラダが、可愛らしく半月上のバンズに挟まっているサンドイッチの出来上がりだ!


 パン以外はすぐに出来上がってしまったので、せっかくだからこれはお昼ご飯に皆で食べようと言うことになり。


 出来上がってから、私の無限∞収納棚に仕舞って、お弁当の分は一人二個詰め込んで。


 おかずの今日は醤油の竜田揚げを作っては詰めてから……あっという間に昼休みになってしまった。



「チャ、ロナちゃ〜〜ん! 今日はなんな〜〜ん!」



 お昼休み前のお弁当受け渡しの時間になると、今日の一番乗りは執事見習いのシャミー君だった。



「こんにちは、シャミー君。今日のお昼は昨日と同じパンに卵サラダを挟んだものだよ?」


「……え〜〜、パンはわかるけど中身が卵?」



 やっぱり男の子だから、お肉が大好きだもんで少しショックを受けてしまった。



「え〜……卵?」


「チャロナに限って手抜きはないだろうけど、なんでまた?」



 悪友トリオの残り二人である、サイラ君とピデット君もやってきた。



「今度の孤児院での差し入れの試作なの。子供達にも挑戦しやすいパンならって」


「へー?」


「そりゃ、カレーパンやナポリタンに匹敵する美味いもんじゃね?」


「シャミー、俺達も食わせてもらえるんだから文句言うなよな?」


「けーどー、卵やで?」


「普通の卵サンドとちょっと違うけど、病みつき間違いなしだよ?」


「「お、マジ?」」


『でっふ、でっふうう!』


「あと、おかずは唐揚げの新しいの入れておいたから」


「肉はあるんやな!」



 シャミー君が復活したので、部署ごとのお弁当を渡して。


 他の部署の皆さんにも渡して、食堂でも配膳を行ってからあちこちで声が上がった。



「「「「うんま!」」」」


「え、これ。茹で卵だけのサンドイッチと似てるのに。パンが美味しいからかすっごく合ってる!」


「わざと粗くみじん切りにしてあるせいか、噛むのが楽しい!」


「ちょっとこぼれそうだけど、それだけたっぷり入ってる証拠だし」



 大・成・功!


 野菜もリーフレタス一枚だけだけど、それ以上入れると卵サラダの塩気が薄まってしまうから。


 パンの柔らかさと香ばしさ、マヨネーズのコク、アクセントになる黒胡椒。


 加えて、半熟茹で卵のまろやかさ。


 これだけでも、十分なサンドイッチになるのだ。



「……チャロナ。これは今までにない卵を使ったサンドイッチだな?」


「うん、美味しい!」


「うっめー」



 カイルキア様達にも喜んでいただき、悠花(ゆうか)さんもだけど、三人とも三つもおかわりされたのだった。



「ありがとうございます。シュライゼン様には許可をいただいたのですが、この卵サラダだけの仕上げを子供達にも挑戦してもらえたらなと」


「たしかに、失敗してもマヨネーズと混ぜるのならごまかしもきく。いい案だ」


「これと牛乳パンなら、子供達も満足すんだろ」



 改めて、カイルキア様に許可をいただけたので、無事にメニュー決定となった。あとは、午後のスフレパンケーキ作りのみとなった。


 そして、お弁当箱が帰ってくる時には、シャミー君が土下座する勢いで美味しかったと絶賛の言葉をくれて、私はロティと笑顔になるのだった。







【PTを付与します。



『こってりタマサラサンドイッチ』



 ・製造100個=6000PT

 ・食事1個=300PT



 →合計6300PT獲得



 レシピ集にデータ化されました!





 次のレベルまで、あと244300PT




 】


では、また明日〜

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