【幕間】『牛乳パンのレシピ』
今日は幕間
★・☆・★
軽やかな音楽が暗闇に響き渡り、ある一点に向かってスポットライトが当たる。
そこには、作者こと櫛田が頭の部分にシルクハットを乗せている。
『ふーふふふふ。ふははは! 長野に在住するようになって5年。地元言うか全域で売られている『牛乳パン』がおやきとはまた違うソウルフードであることを知らず。美味い……美味いんだぞ、あの牛乳パンはああああ!』
ステッキが現れ、ポンっと音が立つと櫛田の上に美味しそうな牛乳パンがたくさんが浮いている。
そして、後ろにはチャロナとマックスの登場。
「あたしも本編では何気なく口にしちゃったけど、あれ長野県のパンだったのね?」
「コンビニでは、時々マーガリンをベースにしたクリームパンが売ってるからあながち間違いじゃないんじゃ?」
「まだ本編じゃ食べてないのにいいのかしらん?」
『いいんでふ。最近なんだかんだで幕間出来てなかったから、やるの!』
「おいおい」
『牛乳たっぷり牛乳パン』
<材料>
《生地》
強力粉
薄力粉
塩
砂糖
ドライイースト
無塩バター
水
〈別途必要〉
打ち粉
《牛乳クリーム》(パン12個に対して)
練乳(50g)
グラニュー糖(10g)
牛乳(30g)
無塩バター(250g)
粗塩(2つまみ)
『今回分量があるのは、勤め先で作ってるからです。最近は担当違いますが、美味しいですん』
《生地の仕込み》
①ナビシステムが変換した撹拌機のボウル部分に投入。ここに、バター以外の材料を入れてスイッチを入れて混ぜ合わせる
②まとまってきたら、バターを入れてしっとりなめらかになるまで撹拌
③仕上がったら、オーブンを発酵器に設定してボウルに移した生地を入れて三倍に膨らむまで一次発酵
「ここまではいつも通りで大丈夫です!」
《成形》
①発酵後、60g前後に分割していき、軽く丸める
→すぐ作れないなら、発酵器を冷蔵モードにさせて、鉄板に乗せたら入れて発酵止め
②冷蔵から出した場合。
きつく丸めすぎず、表面を艶やかにするイメージで団子状にする
「あまりきつ過ぎると、生地がぎゅっと詰まってしまうので軽く軽くするイメージで」
『発酵や、生地の傷む原因にもなりやすいので。単純作業ですがお気をつけて』
《焼き》
①二次発酵を30分程かけたら、打ち粉を茶こしなどで薄く化粧させる
②オーブンで12-15分、生地が膨らみ好みの焼き色になるまで焼いたら完成
色づきは窯によるが、途中で反転させるのもよし
《牛乳クリーム》
①室温に戻す、もしくはレンジで柔らかくなるまでバターをチン
「ワット数が高いとバターが溶けやすいので、本当にラップなどを使って柔らかくなったなあくらいにしましょう!」
「むっず、そ……」
「完全に溶けちゃうとダメだからね?」
②牛乳以外の材料を入れ、泡立て器か電動ミキサーなどでクリーム状になるまで混ぜる
『この時、泡だて過ぎないように注意でふ。でないと、バターの風味が飛んでしまいますので』
③牛乳を少しずつ加えながら混ぜていき、全体に混ぜ合わさったら完成
《仕上げ》
①出来た白パンがある程度冷めたら、パン切り包丁などで、斜め上から切り込みを入れる
②ヘラやスプーンなどでクリームをすくい、計りで25-27gくらいで詰めていく
「これが、長野県のソウルフードパンの牛乳パン! クリームはこってりしてるけど、練乳の甘さと塩の塩っぱさでリピート絶対だよ!」
「はー、早く本編で食べたい!」
『もう少し……もう少し待ってなのだ。絶対美味しいから!』
だんだんと暗くなっていく。
次は日曜……そして、作者誕プレ企画で日曜から一週間毎日更新!