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83-5.不思議なPT加算

お待たせしました!






【PTを付与します。



『お餅シリーズ』

『もちもちいちご大福』


 ・餅の製造10キロ=200000PT

 ・食事2皿=2000PT

 ・いちご大福200個=300000PT

 ・食事2個=1500PT




 →合計503500PT獲得!




 レシピ集にデータ化されました!



 次のレベルUPまであと3577500PT


 】






 とりあえず。


 いやあ、まあまあ。


 PTがピザを彷彿させるくらい凄い事に。


 あれだけ上がらなかった数値の変動がすんごい。


 もぐもぐもぐもぐ、私も食べなよと言われたので少しだけ食べたけども。


 せっかくの、お祭り。


 勢い余って食べまくると、食事だけでも大量にPT獲得になっちゃうからと控えめにしたが。


 これは、明日の善哉も油断出来なくなってきた。



「チャロナちゃん、イチゴダイフクすっごく美味しい!」


「ふふ。ありがとう」



 他の女性の皆さんもだけど、いちご大福はすっごく好評で。


 エピアちゃんも、そろそろ5個目に突入しようとしていた。


 まだまだあるけど、いちごって確か。



「「「「「「と、トイレ〜〜〜〜!!!!」」」」」」


「「「「うおおおおおおおおお!!!!」」」」


「「「「いや〜〜〜ん!!!!」」」」



 やっぱり、こうなってしまったか。


 いちごにはたしか、利尿作用がある事。


 下手すると、下痢や腹痛。口の中が痒くなるってアレルギー反応が出る事もあるらしいけど。


 今回は、利尿作用が働いただけで済んだみたい?


 大半がトイレに行ってしまったが、さっき悠花(ゆうか)さんに引きずられていくように連れてかれたカイルキア様とレクター先生は大丈夫かな?



「……皆さん、どうしたのかな?」


「いちごって、食べ過ぎるとトイレに行きたくなるんだよ」


「え、そうなの?」


「いっぱい食べた場合で、人にもよるけど。エピアちゃん、大丈夫?」


「……念のために行ってくる」


「うん」



 何かあってからじゃ遅いから、と、エピアちゃんを見送り。


 まだお腹に余裕もあるし、PT数もわかったからといちご大福をもう一つずつロティと食べようかと調理スペースに向かうと。



『ふんまい!』



 ウルクル様が、がっつかれていました。



『程よいアンコの甘みにイチゴの甘酸っぱさが加わって、なんとも言えぬ味わいじゃ! その二つをうまく受け止めておるモチの柔らかさも堪らん! 夏のイチゴ故に、粒は小さく酸っぱさも強いが……いい、いいぞこの甘味(かんみ)は!』



 絶賛はすごく嬉しいけど、美少女顔負けなくらいのがっつきようには少し引きそうになった。


 あれは多分、カイルキア様やライオネルさんより食べてるはず。


 神様だから、おトイレの心配はないと思うけど。



「お褒めの言葉ありがたく受け取ります、ウルクル様」


『おお、チャロナ! 主の料理はなんにしても美味じゃ。主ももっと食した方がいい』


「ウルがいっぱい食べて、チャロナちゃんの分も無くなっちゃいそうだけど〜?」


『お、おお。すまなんだ』


『イチゴのだいひゅく〜〜!』



 ロティがビュンと飛んでいくと、まだ数個残ってたいちご大福のうち二つをちっちゃな手で持って、私のとこまで戻ってきた。



『あいでふ、ご主人様!』


「ありがとう、ロティ」



 受け取って、ほぼ同時に口にすると。





【PTを付与します。



『もちもちいちご大福』


 ・食事1個=750PT



 豊潤の効果、ならびに口福の効果により、


 もち米=100000000コロン獲得



 次のレベルまで、あと3576250PT



 】





(…………あれ?)



 追加で食べた場合、以前はすぐにPTが付与されなかったような?


 少し疑問に思ったけど、さっきはコロンの付与が聞こえてこなかったから、そのついで?


 ロティに聞こうにも、いちご大福を堪能してて、うっとりとした表情をしてるので、また昨日みたいにレイ君を蕩けさせてしまってるから。あとがいいだろう。


 悠花さんに言おうにも、今はいないし。


 カイルキア様に報告しようにもそれは同じ。


 仕方ないので、今はいちご大福を堪能しよう。



(あ〜〜。白餡も前世では食べてたけど、こう言うのは贅沢だなあ!)



 和菓子屋さんはともかく、お餅で大福を作るのは家庭だと早々ない。


 餅つき機があれば別でも、つきたてのお餅を使ってまではしないだろうし。


 いちごも、日本では年中手に入るが。この世界、と言うより、このお屋敷の菜園だからこそ手に入るわけで。


 少し酸味の強いいちごをもぐもぐして、喉の奥に通っていく快感はなんとも言い難い。



「じゃ、あとは魔法鞄(マジックバック)に入れちゃいますね?」



 銀製器具(シルバーアイテム)から、大きめのボウルをたくさん出して、内側を洗浄(クリーン)でわざと濡らして。


 シェトラスさん、ラスティさんが協力して結界を解いたお餅を入れてくださってからどんどん仕舞い。


 おトイレから戻ってこられた皆さんには、片付けはほとんど終わったからと伝えて。


 最後に、ギリギリ残ったいちご大福を賭けてのじゃんけん大会となったが。


 優勝は、ライオネルさんだったので。強面の彼から、勝利を得たと言わんばかりのニヒルな笑顔をいただきました。



『チャロナ〜チャロナ〜。妾、明日もいちご大福を食したいぞ!』


「あ、あれだけ召し上がられたのにですか?」


『うむ!』



 それだけ気に入ってくださったのは嬉しいけど。


 大福は柔らかさ命!なくらい、固いお餅じゃあんまり美味しくないから。


 せっかくだし、ウルクル様のいちご大福は、つい先日ロティのナビ変換(チェンジ)でレベルアップさせた、餅つき機で実践してみようかな?

次回は、金曜日です!

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