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64-1.新機能『フードプロセッサー』

新機能追加






 *・*・*








 今日のおやつ分に、女性にはナポリタンにして男性には焼きそばパンを作って配達の皆さんにお渡ししたら。


 少しばかり、休憩を挟みながら……祝賀会の料理を一緒に作ってくださることになったシュライゼン様とカイザークさんとの打ち合わせだ。



『ご主人様ぁ』


「ん、なぁに?」



 今度はお茶じゃなくてコーヒーを淹れてる途中に、ロティが袖をくいくい引っ張ってきた。



『コロンで、変換(チェンジ)が進化しまふ』


「え、うん? 何かわかったの?」


『あい。ミキサーとフードプロセッしゃーが出来りゅのがわちゃったんでふ!』


「え、すごい!」



 それはまた朗報だ!


 ただ、コーヒーを待たせているので食堂に戻ってからシュライゼン様達にもお伝えしたんだが。



「また、便利な技能(スキル)が増えるって思えばいいのかい?」


「どのようなものなのでしょうかな?」



 まあ、いきなりミキサーとフードプロセッサーが使えるかもしれないと言われてもこの反応だろうな。



「えっと、食材をみじん切りしたり。ジュースのような状態に出来るのが、ほんとすぐに出来てしまうんです」


『でふ!』


「と言うことは!」


「ウスターソースなどを作るのが、もっと早くなるんだね?」


「はい!」



 さすがは厨房組は、すぐに理解してくださった。



「ふむ。あのソースはそんなにも手間暇がかかるのかい?」


「ええ、シュライゼン様。ずっとみじん切りやすりおろしの工程で、さすがの私でも疲れました」


「ですと、この爺でも疲れますなぁ」


「え〜爺やが〜?」


「ほっほ」


「じゃあ、今コロンを追加してみますね?」



 皆さんには見えなくても、操作しておくのはちゃんとやらなくっちゃ。




◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯






幸福の錬金術(ハッピークッキング)






《所有者》チャロナ=マンシェリー(16)



《レベル》31(次までは、残り4302575PT)



《ナビレベル》3(次までは、残り305000PT》

[スタミナ]満タン(200/200)



技能(スキル)

 ・無限∞収納棚


 ・ナビ変換(チェンジ)(レベル18)

 →ホイッパー三種

 →ミキサー機能

 →トースター

 →オーブンに発酵機能・奥行き拡張

 →炊飯器(ライス・クッカー)

 →揚げ物フライヤー



 ・時間短縮(クイック)(レベル12)



 ・タイマーセット同時機能(レベル10)



 ・複合(レベル4)



 ★技能(スキル)UP各種の レベルアップPT(コロン)は、現在3500000コロン所持






《特典》

 ・レシピ集データノート



【レシピ】

〈バターロール〉〈コカトリスの卵サラダ〉〈いちごジャム〉〈カッテージチーズ〉〈山形食パン〉〈ラタトゥイユ〉〈チョココロネ〉〈コーンマヨパン〉〈コーンパン〉…………

 ………………

 …………


〈焼きそばパン〉〈ナポリタンドック〉



 ・銀製器具(シルバーアイテム)










◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯●◯






 レベルアップはまだ当分先でも、コロンは相当貯まっていた。


 これなら、ロティの言う変換(チェンジ)に注ぎ込んでも大丈夫そうだ。



(どれくらい入れようかなぁ……?)



 最初は控えようと思ってた複合も、少しずつレベルアップさせればロティの負担も減っていくのがわかってきたし。



「うん? チャロナだけには見えるステータスがそこにあるのかい?」


「はい。鑑定遮断も自動的にされてますので、余程のことがない限り見えないそうです」


「うむ。俺にはさっぱり見えないんだぞ」


『ロティのお陰でふ!』


「そうなのかい?」



 たしかに、ロティって言うナビゲーターシステムが関与してなきゃ無理かも。


 既にチートだけど、それをさらにチートにしてくれてるのはロティのお陰だから。


 他の人にも見えないようだから、皆さんはコーヒーでのんびりしてることに。



「ねぇ、ロティ?」


『でふ?』


「結構貯まってるけど、全部変換(チェンジ)に入れた方がいい?」


『にゅ。あとちょこっとだけ、複合(ふきゅごー)に入れた方がいいでふ』


「わかった」



 なら、1万だけ複合に追加したら、あとは全部変換(チェンジ)に追加させて!






【コロン振り分け完了。



 複合(レベル6までUP)



 ナビ変換(チェンジ)(レベル25までUP)




 ナビ変換(チェンジ)の一定レベル到達により、機能に『ミキサー』『フードプロセッサー』を組み込みます。


 こちらの機能は、レベルアップもしくはコロンの付与により追加されます。


 今後も、まだまだ追加はありますので頑張ってください。


 】





(頑張って……?)



 天の声なのに、励ましの言葉があるだなんて初めてで。



「チャロナくん、どうかしたのかい?」



 右隣に座ってたエイマーさんが、私の様子が不思議に思ったのか聞いてきてくれた。


 この言葉に反応して、他の皆さんもコーヒーを飲む手を止められたし。



「いえ……今までの天の声にしては、少し不思議な言葉を言われたもので」


「なんと?」


「『頑張ってください』って。ロティ、わかる?」


『にゅ〜……わかりまちぇん』


「そっか」



 何かきっかけがあるにしても、神様のことだからよくはわからない。それを、ちっぽけな人間でしかない私なんて。


 とりあえず、気持ちを切り替えて、この後中濃ソース作りに力を入れなきゃ。


 その前に打ち合わせ!



「リーン様は、少しでも私が転生者であることを知っていらっしゃるようですから。せっかくなので、この間の悠花(ゆうか)さん達のと少し似せたものをお出ししようかと」


「うんうん。あれは本当に美味しかったんだぞ!」


「そこに、昨日シュライゼン様にも召し上がっていただいたメンチカツを一口サイズにして、ソースもつけやすくしたいんです」


「絶対リーンも喜ぶんだぞ!」


「この爺めはご参加出来ませんでしたが、他にはどのようなのを?」


「たしか、チーズたっぷりの薄いパンがピザで、締めのデザートはりんごたっぷりのケーキみたいなのだったぞ」


「はい、タルトタタンですね?」


「あれ、リーンが喜ぶと思うんだぞ。リーンはりんごが大好きなんだ」


「なら、是非!」



 デザートが解決すれば、あとのメニューもトントン拍子に決まっていき。


 まずは、ソース作りでもフードプロセッサーの試運転から。



「ロティ、変換(チェンジ)!」


変換(チェンジ)、フードプロセッサー!』



 ぽぽぽん、とお決まりのスモークに音が鳴り響いた後には。


 家庭用にしては少し大きめの、フードプロセッサーが調理台に鎮座していた。



「チャロナ嬢、こちらの道具の使い方は?」


「えっと……少し前にも話したとおりに、食材を早くみじん切りしてくれるんです。今からやってみますね?」



 手始めにりんごと玉ねぎで。


 皮を剥いて芯を取って、ゴロゴロサイズにカットしたら蓋を開けてプロセッサーの中に。


 このタイプは、スイッチを押すと刃が動く仕組みらしくわざわざ手で押す必要がないみたい。


 なので、全部入れたら、いざ!



「スイッチ、オン!」


『でっふでふぅ!』



 試運転だけど、大事な食材を無駄にしたくはない。


 だから、気合いを込めてスイッチを押せば。


 前世では見慣れた、食材が破砕されてく様子が目に見えて面白い!


 破砕するのは、ものの1分かそこらで終わったので、自然にかロティの判断でつまみが戻って止まってくれた。


 いい具合に刻まれた食材を、これまた銀製器具(シルバーアイテム)にいつの間にか加わってたゴムベラでボウルに移した。



「チャ、チャロナ……なんなんだい、その破壊力!」


「へ? ホイップクリーム作るのと威力は同じですよ?」


「「『「ええええええ!」』」」



 どうやら、皆さんに披露したら、予想以上の驚きを与えてしまったようだ。

こレッド、少し楽になるかとー

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