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その転移魔法、チートですよ?  作者: 気まぐれ屋さん
1章 イントロ~屋敷移住まで
37/66

37.弱体化


前回までのあらすじ。

屋敷まわりに、皆の希望する施設を建てた。

マニィの飛行船へ転移させられた。

――――――――――――――――――――――――


俺は唖然あぜんとしていた。


俺と金髪の神マニィは、さっきまで屋敷の一室にいたはずなのに。


一瞬で周りが、どこぞの王族のパーティ会場みたいな広い場所になっていた。



「ようこそ、私の飛行船へ」


「……一体何をした?」


「何って、転移ですよ?」


「転移魔法か?!」



普通の転移魔法は、転移対象のMPx2必要だったはず。


つまり、MPブーストでMPを自分の最大値x2以上にしなければ転移できない。


おそらく装備でMPの最大値を上昇させている?



「私は転移魔法を覚えていません」


「え? じゃあどうやって……」


「この船が1つの魔道具として働いているんです。

好きな物を、私の合図1つで船の中へ転移させられます」


「そんな魔道具も作れるのか俺」


「ただし、1度使用したら、1時間のクールタイムが必要ですが」



自分で作っておきながら驚いた。


かなり機能制限されているとはいえ、便利だな。



「飛行船の試運転はまた今度にします」



マニィが搭乗口、と書かれている外へ繋がるドアを開けると、階段が現れ地上への道が出来る。


俺達が階段を下り終わると、階段はしまわれる。


外から見る飛行船は、500mはある巨大な白い船だった。


どこの豪華客船だよ、と言いたくなる。

というかこれ飛行船だよな? 飛べるのか?



「うは。デカいわね」


「何事ですよ?」

「大きくて太いですわ……」



エルフ3人が駆け寄ってきた。


さすがにこんなデカブツが現れればビビるわな。


ローライレはいまだ墓の前で目を閉じている。

すごい集中力だ。



『せっかくの美しい土地が、こんなチンドン屋みたいな風景にバグ……』


「まったく、酷い話だ」


『お前のせいだろバグ!』



俺たちは屋敷へ戻った。

途中で、祈り終わったローライレも回収した。



◇ ◇ ◇ ◇



夜も遅いし、今日は消灯だ。


屋敷の部屋割は、俺が1部屋。

バグログとエルフ3人が1部屋。

ローライレ1部屋。マニィ1部屋。


せっかく一人1部屋のつもりで家具を用意したのだがエルフ3人は、1つの部屋で寝たいらしく、3人で1部屋使うとのこと。


そしてバグログはエルフに囲まれて寝るつもりらしい。

欲望丸出しだな。


それでも1部屋は宿の1室よりも広く、ベッドもキングサイズなので十分だろう。


各自がそれぞれの部屋へ行き、俺も自室へ入る。


さっそくベッドに飛びこむ。ふかふかだ。


横になりつつ、俺は転移魔法にとある命令をする。


詰み防止施設の建設命令だ。


内容はこうだ。


・小型のドラゴン型の施設

・建設中4神4王に気付かれないように

・建設中4神4王の怒りに触れないような

・4神4王でさえも破壊、無効化できない

・俺が呼べばすぐに来てくれる

・俺が危険な状況や望まない状態異常になったら、なりそうならすぐ助けてくれる

・HPやMPを無制限に供給してくれる

・何でも作ってくれる

・俺の命令のみ聞く



盛り込み過ぎなんてもんじゃないが、これくらいでないと異世界で転移魔法抜きで俺TUEEできないだろう。


というわけで、よろしく頼む転移魔法様。

テレポート。



俺が念じると頭に、「完成まで1000日です。中断不可。転移魔法より」というメッセージが響く。


え? 10日くらいでできると思ったのに。

転移魔法無効を防ぐペンダントは2時間ぽっちだったのに。


完成まで俺、転移魔法による魔法再現が出来なくなるんだが?


……。


……やっちまったかな。


いや、この施設は保険として、絶対に必要なんだ。


それに、建設中も、物やエネルギーを転移するだけの転移魔法には制限はない。


大丈夫だ。問題ない。


……。


……弱体化とか、やってらんねー。ちくしょう。


俺はふて寝することにした。



◇ ◇ ◇ ◇



・ローライレ視点




吸血鬼というのは、いわばコウモリ人間なのじゃ。


なので活動は主に夜。ライレもその例外ではないのじゃ。


そして夫婦の営みも夜。


先の部屋割も、まるでライレが来るのを心待ちにしてると言わんばかりの部屋割だったのじゃ。


照明の消えた暗い廊下を渡り、遊角の部屋の前へ来たのじゃ。


ノックなどすると、他の部屋に響くかもしれないから、そっとドアを開けるのじゃ。


部屋に入り、そっとドアを閉じるのじゃ。


遊角を起こさぬよう、そーっとベッドへ近付き、布団へ潜り込むのじゃ。



「すぅ……すぅ……」



服を脱ぎ、下着姿でスタンバイ完了なのじゃ。


そしてそのまま遊角の唇へキスしようと顔を近づけ……






……唇が触れる前に、なぜか遊角の部屋の前に転移したのじゃ。


もしかして起きた?


もう一度部屋へ入るのじゃ。


先ほどと同じく近付いたが、やはり遊角は眠っているのじゃ。


その顔にそっと手を伸ばす。





そして、またもや部屋の前に転移したのじゃ。



なるほど、遊角は睡眠中は転移魔法で自分の身を守るようにしてあるというわけなのじゃ。


無理やり起こせばそれも解除されるじゃろうが、今日は色々と忙しかったから、それは勘弁してやるのじゃ。


その代わり、こっそり布団に忍び込むのじゃ。


遊角はライレのものなのじゃ。



1章はここまでとなります。

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