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転校生

 まぜるな危険。そう書かれた薬品を混ぜてしまった気分だ。そう思いながら、志乃宮しのみや 若葉わかばは自分の席に座りながら教室の窓から快晴の青空を見つめる。

 

「はぁ~」

 少しため息をつく。そうしている間に小太りの中年の担任の教師が教室に入ってきた。


「今日は転校生を紹介する。入ってきなさい」


 すると教室のドアの向こうから、茉莉日学園の制服、紺色の上着に、白と青のチェックのスカートを身に付けた少女が入ってきて、教室の真ん中の壇上に立った。


 ガヤガヤと教室が騒がしくなる。


「へぇ、あれがそうなんだ~」

「若葉にあんまり似てないね」

「すっごいキレイな子」

「髪の色すごいね~。食べごろの桃みたいな色。染めてるのかな?」


 などの声が若葉の耳に入ってくる。


「はいはい、静かに~」


 担任の教師がそう言うと教室はふと静まり返った。


 そして転校生の少女は言葉を放つ。


「志乃宮ルカです。よろしくお願いします」


「はぁ~」

 なぜこんなことになってしまったのか? そう思いながら若葉はさらにため息を吐いた。

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