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常夜の図書館  作者: りんめい
『焚書官』
7/13

深夜の激動

 七月の夜は、すでに暑かった。

 昼間の熱をため込んだアスファルトと、唸りを上げながら熱波を放つ室外機、それに、いつまでたっても消えることのないネオンのせいだった。

 新月だというのに、明るすぎる通りを逸れると、陰湿な静けさが身を包む。

 老朽化した建造物は死ぬ直前の人間のようだった。

「次は、あれ」

 そこに、場違いな声が響く。まだ、少し幼さが残る少女の声だ。

 彼女の背後の不気味な巨体が唸りを上げる。

 次の瞬間、大量の粉塵を待ち散らしながら、一つのビルが崩落した。

 混乱した街を野次馬の流れに逆らいながら悠然と歩く少女は、不敵な笑みを浮かべた。

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