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尾崎家の祖母

作者: ぶらっと

 ご存じの方もいるだろうけれど、これはある歌のタイトルでCDも売られていた。

 ふと思い出して検索してみたら、放送禁止用語が多すぎて全部を流せないっぽい。

 まあ、あの時代でもギリギリを責めていたと思う。


 私が知ったのは赤坂康彦のミリオンナイツというラジオ番組でだった。

 実家の親は何かと厳しく、ゲームも漫画もほぼ禁止されていて、テレビは一日30分とか炭酸飲料禁止とか、今の時代にそぐわないというか、昔でもそぐわない部分のある教育方針だったのだけれど、ラジオだけが例外で自由だった。

 なので当時、学生時代の私が唯一自由に聞いていても怒られないのがラジオだった。

 自室に持っていって聞いても怒られない。

 昔と言えどもイヤホンくらいは存在していたので、深夜だろうが明け方だろうが自由に聞いていた。

 ラジオドラマに嵌ったのも、これしか自由がなかったせいでもある。

 六番目の小夜子とか、時の家とか、物凄く楽しみに聞いていた。

 深夜のラジオも問題ないので聞き放題だった。

 そんな中で衝撃を受けたのがこの「尾崎家の祖母」だ。

 これの読み方は「おざきんちのばばあ」になる。ⅠからⅢまである。

 ついでに言えば内容も大概酷い。酷さが天元突破していて笑う。

 今の時代だとコンプライアンスが、とか、差別とか侮辱とか言われそうな歌詞だけれど、意外とこの祖母は愛されていたのだろうな、と思う箇所もある。

 酷いは酷いで間違いないのだが、「死なせてたまるか勝つまでは」のあたり、逆説的に生きていて欲しいんだな、と思う。

 私は「お迎え来てもシカトする」根性のある祖母が好きだな、と思っていた。

 実の祖母はお迎えが早かったので、顔も名も知らない。


 これと似たような感じで後から放送禁止用語になったTHE BLUE HEARTSの終わらない歌も、一部歌詞が消されている。

 なんでも禁止用語に突っ込んだせいで、名の知れていた漫画(釣り〇〇三平)も今の時代に残っていないかもしれない。

 同じ用語のせいで消されているので、列挙しておいた。


 面白いと思うんだけれど、時代が許さないものはあるんだろう。

 人権とか平等も良いけれど、なんでも禁止しまくって息苦しい。

 たまにはこういうものを聞いて笑いたいと思う。

 暴言の奥にある親愛とか優しさみたいなものもあると思うんだよ。

 別に賛同してくれなくても良いけれど、ぺらっぺらな優しい言葉って聞いていても何も残らない。

 相手にバレていないと思っているかもしれないが、本心と違う綺麗な言葉を列挙しても響かない。

 そういうのは、あると思います。

 だからと言って、禁止用語連発して良いと推奨しているわけではありませんので、悪しからず。

 年寄りが昔を懐かしんでみただけです。

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