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全てを救うには勇者が足りない!  作者: 杞憂 優斗
2章 地の街ゴーレ
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十九話〘こだわり〙

「ご注文は何? 早く決めてくれる?」


 なんて態度が悪い店員なんだ。

 ミアはメニューに指を指し注文を言った。


「ゴーレの岩塩ペペロンチーノを一つ」


 ミアに続き俺も注文を言った。


「サボテンのステーキを一つください」


「はいはーい」


 店員はどっか言ってしまった。

 てか酒屋と入ったけどほぼレストランみたいだ。

 酒の種類も少なかったし。


「これからどうする? この薬の材料」


「必要な材料は……ゴーレムのコア、不死の羽、エルフの耳、龍水の鱗、金の菌……5つも……か……」


 これは思った以上に大変なものを頼まれたな。

 全部バラバラの街の近くだしそんな手軽に集められるものではない。


「大変だね……まぁ頑張ろ!」


「そんなに不老不死になりたいのか?」


「うん! ずっと思ってた……ずっと……ずっと……」


「なりたい理由はなんだ?」


「…………私は強くなりたい」


「どんだけ時間かかろうと魔王を倒して日本に戻りたいのか。まぁ倒したら戻れる確証はないけど」


「やってみないとわからないじゃん」


「まぁな。なんか倒さない選択肢なさそうだもんな」


 店員が両手にペペロンチーノとサボテンステーキを持って俺達の席に近づいていく。


「ゴーレの岩塩ペペロンチーノとサボテンステーキね」


「ありがとうございます」


 俺の前にはジュージューとなったサボテンステーキが置かれた。

 昔、サボテンを食べたことはあったがこんな美味しそうに料理は初めてだ。

 

 ミアも目を輝かせてペペロンチーノをガツガツ食べ始めた。


「いただきます」


 俺もフォークとナイフをもって食べ始めた。

 お、美味しい……サボテンの酸味がここのこだをりのタレと相性がいい。

 ホクホクで熱いぐらいだけど体があったまる。


「美味しい!」


 ミアも美味しそうに食べていて何よりだ。

 久しぶりにしっかりとした食事をとることができてよかった。


 俺達はすぐに料理を食べてしまった。

 店員の態度はやばいが料理が美味しかったので満足した。


「リョウ、これからどうする?」


「まずは一番此処から近いゴーレのコアを探したらいいんじゃね?」


「そうだね! ってそうえば装備を買うためにこの街来たんじゃなかったっけ?」


「あっそっか」


 薬の話ですっかり忘れてた。

 装備を買ってからゴーレのコアを探したほうがいいだろう。


「装備を買ってから行くか」


「そうだね!」


 俺達は荷物を持って酒屋レストランを出た。

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