お使いクエスト①
あの後シーリアスと依頼内容や実家を尋ねる際の注意点などを確認して翌日に出発した。
しかし彼女の実家の場所が王都の隣と聞いた時はかなり驚いた。
大貴族様じゃん!
国の中心地に隣接する領地とか信頼と実績がないと任されるわけがない。どう考えても王族とも近しい間柄だし自分の様な普通のハンターには不相応だと思う。
「大丈夫×2、ウチは結構フランクな家風だから〜。」
とか言ってたけどフランクな大貴族とか逆に怖いわ!だったらシーリアス本人が行けばいいものを
「それは嫌、絶対に、イ、ヤ!」
とか意味がわかんないよ。
いつもの街から王都の隣となるとその道のりは遠く、普通は片道でも2ヶ月以上はかかる距離だ。しかし今回はなる早でお願いという事で依頼料とは別に旅費もガッツリもらっているので1番近い魔導門のある都市を目指す事にした。
それでも10日はかかるけどね。
魔導門は都市同士を移動出来て便利だが利用料がバカ高い。しかも魔法的な設置条件があるらしくその数も少ない。今回向かっているのは数年前に門が出来た比較的新しい都市だ。
あって良かった魔導門!
途中森を突っ切るなどショートカットしたおかげで都市まではあと2日位の距離になっていた。今日は近くに泊まれそうな街や村はなく野宿になった。慣れているとはいえ警戒しながらの休息はやっぱりツライ。
星が綺麗なのがせめてものだな。
夕食後にお茶を飲みながら焚き火を見つめる。ここまでトラブルもなくて良かったー、魔剣も短剣だから布で巻いて荷物の中。出発前には機嫌も治ったのか変なオーラが出てなかったのはホッとしたよー。
こんな事言ってると何か起きそうーw
特に何もなく都市に着いたのは次の日の夜だった。