俺は変わり者、普通の女性に興味がない!
俺は昔から、普通の女が好きじゃない!
人生は一度きりしかないのだから、過激に刺激を感じながら
生きていきたいと望んでいる。
だから、俺の好きになる女は少し変わり者が多い。
例えば、俺の最初に付き合った女は? 人のモノを欲しがる女だった。
俺と付き合っていながら、他の男と浮気するような女だ!
俺は彼女の浮気を全て許した。
最後の最後は、俺のところに戻ってくると信じていたからだ。
・・・だけど? その考えが浅はかだったと後で気づく。
彼女は、俺に隠れて浮気していた男と俺を捨てて何処かに
行ってしまった。
俺は完全に彼女に裏切られたんだ。
まあ、最初に付き合った彼女は? 俺が21歳の時。
彼女が俺のすべての“初体験の相手だった。”
*
・・・その後は、既婚者ばかりと付き合う女。
その次は、某有名企業の社長夫人。
その後は、パパ活をしている女。
そして今の彼女は? “癌を患っている”
彼女は余命、3か月と医師に告げられていたらしい。
俺は全力で、彼女のサポートをすると決めた!
だけど彼女は、俺に遠慮して辛い時も苦しい時も笑顔でいる。
俺は彼女のそんな姿を見て、心が苦しくなった。
その後、俺は彼女を看取り。
彼女と“さようなら”をした。
俺は彼女が亡くなって、人との関りをやめてしまう。
家に引き籠り、人と話す事が減っていった。
こんなに苦しい“恋”なら? もう二度と恋なんてしたくないと
心から想う。
それでも、彼女が最後に俺に言った言葉を思い出して
また恋愛をしたいと今は思いはじめている。
『ねえ、私が死んでも! また新しい女性と恋をしてね!
まだまだ、貴方の人生は長いんだよ! 私が亡くなった後も
たくさんの恋をして私を喜ばせて!』
『俺が他の女性を好きになって、君は何故喜ぶの?』
『貴方の“笑った顔が好きだからよ。”』
『・・・俺の笑った顔?』
『貴方が笑うから私も嬉しいのよ。』
『ユナ、』
『だから、お願い! 私が亡くなっても“恋をして!”』
『・・・ううん、』
『私の分も、貴方は幸せになってね!』
『・・・あぁ、』
・・・彼女が最後に俺の事を想って言ってくれた言葉を胸に。
今は、また新しい恋もしていきたいと思っている。
その前に、仕事を長く休んでいたので俺の職場の社長に
謝りに行こうと思う。
俺が彼女の事で、落ち込んでいる事を知っていた社長が俺を
“長期の有給休暇扱い”にしてくれていた事。
俺の職場の人達も、とってもいい人たちばかりで俺が戻って来る
事を待っててくれていた事。
先ずは、今まで仕事を休んでいた事からはじめようと思う!
俺の恋は、まだ終わっていない。
例え? 俺が変わり者だとしても! 俺はまた新しい恋をするだろう。
亡くなった彼女の為にも、俺は前に進む。
・・・だけど?
俺は、普通の女性に興味がない!
また、変わった女性を俺は好きになるのだろうな。
最後までお読みいただきありがとうございます。