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女神さまとスライムちゃん?  作者: リーモー
とある辺境の土地
2/15

ここから始まり

ここからライムちゃんの人生?が始まります。

楽しく読んで頂けると幸いです。

朝日が一匹のスライムを照らし始め、鳥達の歌声が聞こえてくる。


(チュンチュン)


 ん…ここは、どこだろう?

えっと、俺は何だっけ??


すると隣の部屋から足音が近づいてくる


???「おはよう、ライムちゃん」


声をかけてきたその女性は、身長は少し高め、金髪のストレートで長い髪に、スラッとした体型の美しいほんわかした感じの人だった。


 あ、えーっと、たしか女神さまだったかな。

というかライムちゃん?俺の事だろうか。


女神「そうよ~、あなたの名前はライムちゃん、昨日命名するときにはすでに寝ちゃってたから、ふふっ」


(ひょいっ)


 うわっと。


目の前の黄緑色のスライムを持ち上げる、そして体をなで回したり、ちょっと伸ばしたりつついたり…


女神「あぁ…癒されるわ。」


 あのー、えっと女神さま?

すみませんが、俺ってなんなのでしょうか?


なで回す手をピタッと止め、近くのテーブルの上にライムをそっと置く。


女神「ライムちゃんは、私が生み出したスライム、これから一緒に暮らしていくのよ~」


 う~ん、暮らすと言っても、スライムである俺は何をすればいいんだろう?


女神「大丈夫、ライムちゃんにはやってもらうお仕事があるから心配しないでいいわよ~。

それよりもまずは朝ごはんね。」


そう言うと隣のキッチンの方へと歩いていく。


 ふむふむ、こんな俺でも仕事があるのか…


(ぴょん、ぴょん…)


女神さまの方へ跳ねながら付いていく。

そしてテーブルの上に飛び乗る。

すでに朝食は出来ており、

テーブルの上にはにパンケーキ、そして紅茶が準備されていた。


 しかしまぁ、パンケーキや紅茶と認識できるって事は、一応知識はもってるんだな、俺。


女神「ライムちゃんはスライムだけど知力は人並み以上よ?」


(もぐもぐ)


女神「そもそも私が作った特別なスライムだから、ステータスも普通のスライムの10倍の強さよ~」


(もぐもぐもぐ)


 なんと、10倍の強さ!?


女神「それよりライムちゃんは食べないの?」


(ゴクゴク)


 女神さま、俺スライムだから口が無いんですが…


ハッという顔をしたすぐに、少し恥ずかしそうな顔で答える。


女神「あ、口は無いんだったわね、ごめんなさいね…」


 謝らなくて大丈夫ですよ、それより…口が無いのに何で会話が成立してるんですか


女神「あぁ、それは私がライムちゃんの思考を読んでるからよ~、ごちそうさまでした。」


(ふきふき)


 それすなわち考えてること全部筒抜け!


女神「うん、そういうことよ~」


その時女神さまと目が合う、すると全てを見透かしたかのような笑顔を見せる。


(ニコニコ)


 !?

色々気を付けよう…


女神「とりあえず、一通り説明しておきましょう。」


今までとは違い少し真面目な顔で話し始める。


女神「まず私の事から、私は()()世界に魔素を供給する役割を持っているの」


とりあえず話に付いていくためにぐっと引き締める。


 えっと、魔素とは生命の源みたいなものでしたっけ?


女神「そう、魔素が無ければ草木は渇れ果て、あらゆる生命が消えて行く事になる、だから魔素を世界に送る必要があるの」


 なんだか重たい話に、世界が滅ぶか滅ばないかの話をしてるよね。これ


からかう感じの微笑みで伝える。


女神「ぶっちゃけると、私が消えたら魔素も無くなって皆死んじゃう?みたいな感じね。でも大丈夫よ、魔素保有量が多いライムちゃんは魔素が無い世界でも10年は生きられるから」


 すごく笑えない内容だが…えーっと、まず女神さまが死んじゃうって事はあるんですか?


女神「そうねぇ、基本的には死なないけど消される可能性は無いとは言えないわね~」


 消される可能性…女神さまを消せるやつがいるってことですか?


女神「うーん、やろうと思えば私を消せる存在は結構いるのだけれど」


 複数いるんだ…


女神「近くで言えば魔王とかかしら?ちなみにライムちゃんでも私を消せるかもしれないわよ~」


 魔王!?そんなのがこの世界に。魔王には絶対近付けてはいけないな、これは


女神「大丈夫よ~」


(カタンッ)


椅子から立ち上がり背伸びをする


女神「ん~っ、ちゃんと距離を置くように生活してるから」


すると外に向かって歩いていく、それを追うように跳ねながら付いていく。


(ぴょーん、ぴょんぴょん)


女神「話ながらお外に行きましょうか」


(ガチャ)


扉を開けると巨大な大木が姿を現す、少し離れた位置ではあるが目を奪われる存在感。高さは20~30メートルぐらいであろうか?しかし高さよりは横幅がすごく、とにかく太い。そして少し下った所に大きな泉がある。


女神「今日も良い天気ね、風が清々しいわ~」


そう言うとちょっとした小話をしながら泉の方へと歩いていく。

そして泉の前へ。


 なるほど、しかし辺境の地なのにここはすごく良い場所ですね、巨大な大木もすごいですが、特にこのような大きな泉が存在しているなんて。


(ふふんっ)


両腕を組、誇らしげな顔で語る


女神「大木は元からあったんだけど泉は私が作ったのよ」


 女神さまが作ったんかーい!


女神「まぁ、この泉は特殊な物として使って行くから、長く置く物として見た目は大事なのよ~」


 ん、使う?この泉を?


ほうっと泉を見ていた女神さまがこちらにくるっと体を向けてしゃがみこむ、そして指を指して言う。


女神「さてと、ライムちゃん仕事の時間ですよ~」


 えっ、いきなり!というか泉でなにを!?

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