始まりと終わりの一歩手前
初めて書かせて頂きます。
リーモーです、よろしくお願いいたします。
物語を想像する事は好きなのですが、文字として現すのはあまり得意ではないです。けど、楽しんで頂ければなと思います。
読んでいただき、感想や改善した方がいいところを教えていただくと助かります。
森を山で囲い込み、さらに山を森で囲んだ辺境の地上空に、一人の女性がふよふよ飛んでいました。
「ここなら隠れられそうね…」
そう呟くと金髪の長い髪を揺らしながら森の中へとゆっくり降りていきました。
(とんっ)
降り立った場所には周りの木とは比べ物にならないほど巨大な大木が一本そびえ立ち、その巨大な大木の近くには他の樹木は一切生えておらず、森の中なのにそこだけちょっとした吹き抜け空間となっていた。
この大木が他の樹木達の魔素を一人占めしちゃって大きくなったのかしら?
魔素とはこの世界において、生命の源みたいなもの。故に魔素が満ちている土地は豊かになり、逆に魔素が無い土地には草木も生えない。
ここなら広さも日当たりも丁度良いし、お昼寝なんかもばっちりかも…
軽く手を合わせて一言。
「ここに決めたわっ」
そう言うと人差し指を顎にあて、周りを見渡しながら考える。
~それから数時間~
うぅ、日差しが心地よくていつの間にか寝てしまってわ、でも大体の構図は思い描けてるし大丈夫大丈夫。
(すっ)
目を閉じ両手を前に出す。そして呪文のような言葉を呟く。すると魔方陣が出現する訳でもなく、何かうごめくような音がするわけでもなく、巨大な大木の前に大きな泉がゆっくりと姿を現した。
うん、このぐらいの大きさで十分かしら。お次は…
そこから少し離れた位置に向けて呟く、すると紫色の空間が出現し、その空間から赤と白を貴重としたコテージが現れる。
さすがに家なので大きな地響きをあげながらの登場、しかしそんな事を気にすることもなく
ふふ、素敵なテラスもあるし優雅な時間を過ごせそうね。
(ガチャ)
中に入ると、すでに人が住んでいたかのように家具や小物がしっかりと揃っており、果物などの食べ物もしっかりと備えられていた。
そのまま奥に進むと部屋があり、そこにはベッドが二つ、その間には小さなテーブルと椅子が置かれていた。
「なかなか、良い感じの内装ね」
そう言いながら女性は椅子に座る
ぐるりと部屋の中、窓の外を見渡し、そして軽く目を閉じ深呼吸、息を吐く時に目を開けそのまま天井を見上げる。
う~ん、性格、好きな事、嫌いな事、姿、形、ステータス…………うん、考えすぎると駄目ね、まったく決められないわ。
このままじゃ日が暮れてさらに日が昇っちゃいそうだから早く決めなくちゃ。でも、前ほど考え込む必要は無いのだから、ここはもう必要なとこ以外はランダムにしちゃおうかしら…
(ガタッ)
勢いよく立ち上がる、そして納得した顔で
「とにかく、やらなきゃ始まらないわね」
すると両手で水をすくいあげる用なポーズのまま、目を閉じる。
私があれこれ決めず、運命のままに生み出しましょう。これから私のパートナーとして生まれてくるのだから、きっと大丈夫。
(パァァ…)
強い光が手を包み込む。
そしてゆっくりと光が弱まり、だんだん見えてくる両手の上には、
黄緑色のスライムが姿を現す。
あぁ、ものすごくかわいい、まるっこいフォルムにこのさわり心地…ふにふに感触がぁぁぁー
(もぞもぞ…)
するとスライムが動き始め、そしてゆっくりと目を覚ます。
ん…?
このひとは…?
しかし、目覚めたばかりのため情報がまとまらない。
そんなスライムに顔を近付けて、笑顔で話しかける
「初めまして、私はここで女神をやっている者です」
めがみ…さま?
女神「はい。これから私と共に生活していきましょうね」
おれは…いったい…
女神「あなたは、私が生み出したスライムです…が、その前に名前を付けましょう~。これから一緒に暮らすのだから」
すっとスライムを見た後、少し間を置いてから口を開く。
女神「あなたの名前は…………寝ちゃてる。命あるものとして生まれたばかりだから仕方ないわね」
なら私も今日はもう寝ましょう。
スライムをそっとベッドに置き、もうひとつのベッドの方へ、その一瞬の合間に光に包まれ寝巻き姿になりベッドの中へ
女神「お休みなさい、また明日…」
まだ夕方だけど。
読んでいただきありがとうございます!
書くのは遅いですがこれから少しずつ更新できたらなと思います。あと感想などいただけると参考になりますのでよろしくお願いします。