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短編恋愛シリーズ

純粋、純白、清廉潔白の美少女が白衣だけ羽織って俺の部屋で寝ています。

作者: 三上 空

最近更新できていないのはお気になさらず?


 Q、さて、あなたは白衣を着た美少女が自分の部屋に居たらどうしますか?


 1、取り敢えずドア閉める。

 2、取り敢えず、水を飲む。

 3、取り敢えず、現実を逃避しながら声をかける。

 

 A、全部。


 花丸を上げよう。

 俺に。

 何でって?

 だって怖くない?

 白衣だよ?純白清廉潔白。

 ただ怖ろしいのがね、白衣の下に布の類がゼロなことね。これは男子高校生的にいろいろアウトな奴でして・・・。

 そんなテンパり少年こと変態の俺は、鈴木竜吾。

 無駄にいかつそうな名前とは裏腹に俺自身はひょろい。

 オヤジがかっこよさそうと言って付けた名前だそうだ、一生恨むぜ、オヤジ。

 そして白衣を着た少女は幼馴染の倉島美紗、寝てた。

 とりあえず前が全開のボタンを全て閉めて・・・出来るだけ触れないようにしましたよ、身体には。・・・取り敢えず状況の確認。


 「おーい、生きてるかー」

 「んぅ・・・」

 

 うむ、これは寝ている時の挙動。

 今度は起床を促すことにした。

 ユッサウッサユッサ・・・


 うん、これ・・・ヤバいわ。

 肩を揺らすごとに・・・ごめん、ちょっと精神統一する・・・やっべぇ、落ち着けない!

 何これ、魔境なの?エ、何がどうなってるのかもよくわかんない上に・・・

 え、まって、部屋の鍵しまってるつーか、釘打たれてね!?

 おい、まさか母さんが根回ししてねぇだろうな。

 あ、怒り込み上げてきた、一応説明するなら、親に、だからね?

 少し後ろに足を下げ、ハァ、っと息を吐く。

 スゥ、吐息を吸いながら、下げた右足を振り上げる。


 「ッシ!!」


 ほぼ無音から肺から上がってきた息を短く吐くきながら、右足を思い切り突き出す。

 ベキョッ!

 よし、一発目はこんなもんか。

 もう一度、また心を静めながら息を吐く。

 これが邪念を振り払う手段なら俺は武闘派かもね。

 

 「ッシ!!」


 ドッガン!!メキメキメキィィ・・・。


 突き出された脚の勢いに耐え兼ねてドア枠は拉げ(ひしゃげ)、ドア板は盛大に破け、蝶番はもう表現出来ぬくらいに曲がっている。

 ゆらゆらと揺れながら・・・BGMは安本●貴さんのゆりゆらら●らゆるゆり大事件の声でお届けしよう、うんあの人いい声してるよね。

 リビングにユラァと現れた我が母はなぜか慈愛の顔をしていた。

 

 「おい、お袋?」

 「ん~?何かしらぁ~?」

 「覚悟しろよぉ~?」

 「何をかしらぁ~?私悪い子としてないけどぉ~?」

 「んじゃ、説明しやがれ」 

 「んっとねぇ~?」

 

 ・・・話は最後まで聞いた。

 隣の家同士で親同士の仲がめちゃくちゃに良かったのだが、実家からの贈り物などをよくあげたりとしているわけなのだが・・・それのお使いをした美紗がすこぶる眠そうだったので俺の部屋にあげていたずらしちゃった(∀`*ゞ)テヘッっ手のが言い分らしいです。

 

 「オヤジの殺されるから暴力はしないけど、俺が今キレてる理由は聞きたいか?」

 「いーや、別にそうなるのはわかってたし」

 「ほう、なおさら有罪だ、どうせ俺にアイツの事を好きだと自覚させるためーとか言い出すんだろ?」

 「エ、そうだけど?」

 「少しは悪びれやがれ、メタモンしろ・・・あとで、美沙には謝りなさい、拒否異論意義質問をした場合・・・そこは俺の限界地点ね」

 「母親に対してこんなことを言うこの育てた覚えは・・・」

 「いやあれよ」

 「いやあるよ」

 「あんのかい」

 「あるんだこれが」

 「くだらないので色々割愛」

 「あ、ちょ―――」

 

 そもそもいたずらしちゃったって・・・え?眼福だったか?そんなマジマジ見るかよ、マジでテンパったからね、いつ起きちゃうの?俺は殺されちゃうの?世間的に?って頭が高速回転ダイソンくんしてたんだから。

 そして、美沙が起きた時――


 「キャアアアアアアァァァァァァァ!!」


 おしまい。

上記の曲はネタです、はい。

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