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屑屋浪小編  作者: 屑屋 浪
5/5

新人駅員の幽霊日誌

「駅」には色々な存在が行き来していて、新人駅員はそんな存在の接客もしているという話です。


ツイッターで発表した小編の為、説明不足ではございますが、雰囲気を楽しんで頂けたら嬉しいです。

【生首さんの落とし物】

 (えき)。多くの人や物、そして(れい)達が行き来する場所だ。僕は新人(しんじん)駅員。今日は生首(なまくび)さんの対応をしている。

「指輪を落としちゃって」

「遺失物を確認します」

 生首(なまくび)さんの指輪はすぐ分った。何故なら青白い左手(ひだりて)も一緒に付いていたからである。

 感謝して去る生首(なまくび)さんを僕は笑顔(えがお)で見送った。



【先輩駅員】

「お、落ち着いて下さい」

 興奮した客に僕が困っていたら、先輩(せんぱい)駅員が助けに来てくれた。

「もう発車の時間ですよ」

 (そつ)なく騒ぎを(おさ)めると「あの二人は江戸(えど)の頃から変わらないな」と(つぶや)く。

「私もその頃から居るし、人の事は言えないけどね」

 先輩の幽霊(ゆうれい)駅員はそう言って笑った。



【特別便】

「今日は終電の後に特別便(とくべつびん)があるから、よろしくね」

 先輩(せんぱい)駅員から声を掛けられて、僕は「はい」と返事をした。

 特別便(とくべつびん)とは霊界(れいかい)への電車で、それに乗る沢山の(れい)で駅はごった返す。最初は訳が分からず役に立てなかったが、今はなんとか慣れてきたので、頑張ろうと僕は気合いを入れた。


ホラーだけどのどかな日常を書いてみました。少しでも気に入って頂けたら幸いです。

御一読ありがとうございます。

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