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だからラーメン屋などで騒ぎは起こしたくはない。


女は私を見て何か感じ取ったのだろう。


この中年男なら文句は言わないだろうと。


どう考えても、女がこういう非常識なことをするのはこれが初めてだとは思えない。


こういう輩の独特な嗅覚で得物を嗅ぎわけているのだ。


常習犯なのだ。


私は黙ってラーメンを食べ終え、黙って会計を済ませると家路についた。



あの日から四年ほどの月日が流れた。


私は取締役に就任していた。


息子も父親の私が言うのもなんだが、驚くほどに仕事の能力が高く、おまけに人格も優れていて、上司からの信頼は強く、部下からの人望は厚かった。


ただでさえ出世する逸材なのに、取締役である私が後押しをしているので、若くして出世街道まっしぐらだ。


私にとっては本当に自慢の息子だ。


――あとはいい妻をもらうだけだな。


そんなことを考えていると、息子が「お父さんに会わせたい人がいる」と言ってきた。


どれ、父親としてどんな女なのか見極めてやるか、と息子に家に招待するように言った。


「お父さん、お母さん、三田村真美さんだよ」

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