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1:帰宅

僕は高校2年生の、ええとなんだっけか、そうだ、準だった。


今日も学校は憂鬱なだけだった。ただ、新しく考えた必殺技をひたすらノートに書き留め続けていたのであっという間ではあったか。


ガチャリとドアを開ける。帰宅。家には誰も居ない。別に一人暮らしをしている訳ではないが。


まあそんな事はどうでもよくて、僕が興味があるのは僕の部屋、いや正確には僕の部屋にある棚の引き出し。さらに言えばその先にある世界。


流れる様に部屋に入り、吸い込まれる様に引き出しを開け、そして引き出しに「吸い込まれる」。


ーーーこの引き出しは異世界と繋がっているーーー

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