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王子と勝負決め

日曜日とか、言ったのに大遅刻ですね(テヘペロ)。

 はい!何も考えないで2日過ぎてしまった…どうしよう!本当に何も考えてない!と焦っていたら、メイドさんに捕まって綺麗にされたよ!元が美少女だからめっちゃ輝いてみえる。まって、私がこんなに綺麗にされているんだから、お姉様はもっと綺麗に?!早速お姉様の所に行かなくては!

 とことことこ…何か走りづらいな。

 「あぁ、リナ様走らないでください。お召し物が崩れてしまいますわ。」

 「えっ、そんな事言われたって……はい、わかりました。」

 メイドさんすごくこわい顔してた。逆らってはいけないような。

 よし、歩こう。大丈夫だ、お姉様は逃げない。うぅ〜いつもと違う服や靴だから歩きづらいお姉様の部屋が遠くに見える。でもお姉様に会うためだったらこれくらい。

 「はぁ…はぁ、やっと着いた」

 トントントン

 「お姉様!こんにちは…」

 「やぁ」

 バタン

 あれれ、王子がいたような気がする…き、気のせいだよね!

 トントントン

 「こんにちは…何故いる!?」

 やっぱ、気のせいじゃなかった。

 「酷いな、遊びに来ただけだよ。それと、目上の人には敬語を使いなよ。」

 「丁寧語でいいんだったら使います。でも尊敬語は死んでも貴方に使いたくないです。それとお姉様は…」

 「ま、僕は別に構わないけど、あとユマだったら、メイド達に連れられて行ったよ。」

 あ、王子絶対約束の時間より早く来たな。だから、メイドさんが焦っていたのか。

 「あと、何でお姉様の部屋にいるんですか?応接室あたりに行けばいいじゃないですか?」

 「僕がここがいいって言ったのさ。」

 わがままかよ。そうだ、勝負!

 「あの、勝負どうします…?」

 「あぁ、勝負ね。何をする?」

 やっぱり王子も何も考えてなかったか。

 「というか、もしも君が勝ったらどうするんだい?」

 こいつ、もしもって言ったか、クソっ絶対に勝ってやる。

 「お姉様を絶対幸せにしてください…というのは建前で、本当は婚約破棄してください。(幼女スマイル)」

 「わあ、正直。」

 トントントン

 「失礼いたします。あら、リナ来ていたのね。」

 え、まって、お姉様めっちゃ可愛い。天使。いつもは髪を下ろしているのに、今日は結んでる。そして少しメイクしている。サーモンピンクのリップかな、とっても似合ってる。

 「お姉様とってもきれいです!」

 「あぁ、とっても似合ってるよ。」

 はっ!王子もこの姿のお姉様を見ているのか。どうしよう、目潰しでもしようかな…

 「ありがとうございます。」

 「でも、リナだってとてもきれいよ。」ニコッ

 お姉様が笑った。天使を通り過ぎて女神に見える。写真に収めたかった。

 カシャッ

 ん、何かシャッターを切るような音が聞こえたような。あ、王子がカメラ持ってる。

 「いい笑顔だったよ。」

 その写真私にくださいって言いたい。でも、お姉様がいる前だから言えない。

 「ってか何勝手に撮っているんですか。」

 「君は撮ってないんだから、いいだろう。」

 「でも、お姉様は、」

 「私は、構わないですよ。」

 「お姉様…」

 お姉様優しすぎか。さすが、女神。

 「それで、リナ。勝負はどうなったの?」

 は、お姉様の美しさに見惚れていてすっかり忘れてた!

 「そうです!勝負です!」

 「勝負の内容はユマに決めてもらおうか。」

 「え、私、」

 「そうです!お姉様が決めてください」

 もう、決められないからお姉様に決めてもらおう。そうだ、それがいい。

 「え、と、じゃあ、スポーツ何てどうかしら。」

 「いい考えですね!」

 「それじゃあ、競技は何にしようか。」

 そうか、競技も決めなきゃいけないのか。前世で卓球部だったから、卓球がいいな…よし!そうと決まれば言わなくては!

 「私、卓球がいいです!」

 「僕は、バトミントンがいいかな。」

 う、ん、かぶった。見事にかぶったよ。

 「私、卓球じゃなきゃ嫌です!」

 「コラッ、リナわがまま言わないの。」

 クッ、流石に王子優先になるか。でも、バトミントンなんて、中学校の体育ぐらいでしかやってないし…そうだ、三番勝負にすればいいじゃん!

 「それじゃあ、三番勝負にしませんか(上目遣い)」

 上目遣いに騙されてくれないかな。

 「リナ…」

 あーダメか、諦めるか。と思っていたら

 「あはは、いいじゃないか、三番勝負。」

 うわ、なんか腹かかえて笑ってるし、何かムカつく。

 「じゃ、じゃあ最後は引き分けになったときに決めましょう。ね、リナ。」

 「そうですね!」

 「あはは、そうだね。フフッ。」

 まだ、笑ってるし。どこが面白いんだろう?っていうか、この格好だとスポーツはできないなせっかくメイドさん達がきれいにしてくれたから、勝負は後にしてもらおう。

 「あの〜、勝負、今日じゃなくても大丈夫ですか。」

 「あ、そうかその格好だとスポーツできないか。」

 「そ、そうです…」

 なんか、来てくれたのに悪いな。

 「よし、じゃあ明日来るね。」

 えっ、そんなあっさり決めて大丈夫なの?予定とか…私は明日暇だからいいけど。

 「じゃあ、今日はユマと話でもしようか。」

 「えっ、私は…」

 お姉様が焦って、私がポカンとしていると、

 「君は自分の部屋に戻ったらどうだい。僕はユマと話がしたいから来たんだ。」

 ハッ、ポカンとしてしまった。王子がお姉様の肩を抱いてここが自分の部屋かのようにソファーに座らせている。この野郎私に帰れって言ったか、絶対ここにいてやる。

 「戻りません!ここにいます!」

 そうして、私はお姉様の隣に座った。王子が腹黒い顔しているよ…お姉様は赤面しているし。

 っていうか、もうこの際婚約とかどうでもいい、お姉様の隣は絶対死守してやる!!

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