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寿修三の変化 前編

大変遅くなり申し訳ございません。連載を再開しますが今後は安定した掲載となりませんことをご承知の上ご愛読いただければと思います。

 帰宅途中に雪日が唐突に「ちょっと、買い物あるから付き合って」と言われて駅近くのショッピングモールに来ていた。

 この町で一番と言っていいほどの広さを誇るほどの大きさ。

 4階建て構造の建築で多くの人々がこの店にはよく買い物をしに来ている。

 特に若い人なんかのデートスポットにもなっていたりしている。

 内部の施設には映画館まで完備しており、隣接の建造物にはイベントホールもあったりするほどにここはすごく広い。

 暇つぶしスポットには最適なのだが、俺という人間には如何にもリア充シチュエーションあふれる空間は苦手であった。


「あいつら、いつまでかかるんだ?」


 俺はランジェリーショップ前のベンチで座って携帯ゲームをしていた。

 俺の待ち人二人は和気あいあいとランジェリーショップで下着選びしている。

 二人をじっと見て待つわけにもいかず、携帯ゲームに没頭しているふりをするしかない。

 友人の男子を下着屋に連れていく女子の感性がわからない。

 ゲームにも飽きて天井を仰ぎ見て、首のコリをほぐすように首を回す。


「あいつらは何を考えてるんだっての。うん?」


 首を回した際に、一人のこの場所に似つかわしくない人物を見つけた。

 まさに俺同様にこの場所に似つかわしくないといってもいい存在。


「アイツ、何してんだ?」


 大きな巨体をのしのしと揺らしながら歩くソイツの存在感はすぐにわかりやすい。

 今日のそいつは気持ち悪いくらいの笑みでいた。

 俺は衝撃的な光景を目の当たりにした。

 その男の右手に腕を絡める一人の女子の存在。

 おもわず、その場から立ち上がって物陰に身を隠した。

 

「あのバカに女だと……ありえない。あはは、これは何かの夢だ。そう、夢だ。あははは」

「ええ。私もこれが夢であってほしいと思うのよ」


 身近から聞こえた厳かな声に顔を上げるとなぜか厳かな顔でこっちを見ている雪日。

 

「あ、なんだ終わったのか?」

「終わったのかじゃない! 周りを見て!」


 俺は周囲を見ると、なぜかあらゆるこのモールにいる人が俺を注目していた。

 雪日は顔を真っ赤にして俺の手を指さした。

 俺は手の先を見てみれば、俺は慌てて隠れた物陰はランジェリーショップ内にあるマネキンの影だった。

 男がランジェリーショップ内のマネキンの陰に隠れる。

 それはどんなに変態行為だろうか。

 よく見れば近くになぜか店員がいた。

 困った顔でこっちを見ていた。


「えっと……ごめんなさい?」

「いますぐ出ていきなさい!」


 雪日に怒鳴られ俺は慌ててその場から撤退することとした。

 どうしてこうなった。


 

次の掲載は未定、現在は改稿中ですので28部と話のつながりはございません。この話が最新話となります。

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