"Singen unter dem Steinhimmel"
『序文』
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手に取った古ぼけた日記
写真で埋め尽くされた部屋のに置いてあったシンプルな手帳。
思い出と語るにはあまりにも荘厳で
遺書と受け取るにはあまりにも稚拙だった、そんな一冊のノート。
1ページ、歴史というにはやや陳腐なその備忘録に書かれていたのは
明確に刻み込まれた、一人の女の意思。
the Gazer of Mythology
Extra Diary
"Singen unter dem Steinhimmel"
その『日常』は、石の空を仰ぎ歌った日々の積み重ねだった。
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※この話は版元富士見書房様のTRPGシステム"ダブルクロスthe 3rd Edition(以下DX3)"を利用し作成した筆者自身のオリジナルシナリオ"the Gazer of Mythology"の前日譚の物語です。
リプレイではないため物語の中でシステム的な用語や話はあまり出てきませんが、大元はDX3を参照に物語を書いていきます故、悪しからず。
これからちまちま書いていきます。シナリオ自体は知らなくても物語として成立するような話ですので温かい目で見守っていただけると幸いです。
きっと卓関係者以外の目には触れないと思いますが。