2人だった
「自己紹介がまだだったわね。わたしは川澄優里子。パートナーの名は矢口靖彦よ」
「俺は森t」
「あなたたちの事はもういいわ。知ってるもの」
「ぐっ・・・」
ともかくデュエルはスタート。
タッグの場合ライフポイントはチーム1つ4000。交互にプレイヤーを交代させて進行する。
先行は三枝のチームの三枝。
「ドロー、カードを一枚伏せて、ドリーム・ピエロ召喚。ターンエンド」
次は敵チームの矢口。
「ドロー、魔法カード、撲滅の使徒を発動。相手場の魔法罠を一枚ゲームから除外する」
三枝の伏せたカードは除外された。カードはメテオ・レイン。
「ふっ、そんな雑魚カードか。たんなるブラフかな。だがまぁ、これで罠はないということだ」
矢口が手札のカードに手をかけた。
「メカ・ハンター召喚。そしてターンを終了だ」
タッグの場合、各プレイヤーは1ターン目には攻撃できないのだ。
次は三枝チームの森田。
「ドロー、カードを三枚伏せる。そして、モンスターを裏守備でセット。ターンエンド」
次は川澄の番。
「ドロー。カードを4枚伏せてターン終了」
モンスターは出さないようだ。
一巡して三枝のターン。
「ピエロを守備に変更。そして効果を発動。メカハンターを破壊」
「罠発動、天罰。効果を無効にしてそれを破壊する」
川澄は罠を張っていた。手札1枚をコストに効果モンスターを破壊するカードだ。
川澄は手札コストに堕天使マリーを捨てていた。無駄のない動きだ。
「ならば、墓地のピエロを除外し、岩の精霊タイタンを召喚する。さらに守備モンスターとカードを伏せてターン終了」
罠か、と少し警戒する矢口。
「俺のターン、ドロー。タイムカプセルを発動。2ターン後にデッキのカードを1枚手札に加える」
矢口はなんらかのカードをデッキから指定した。そのカードは矢口にしかわからない。
「カードを1枚伏せて、メカハンターで三枝の守備モンスターを攻撃!」
守備モンスターはクリッターだった。
「クリッターの効果発動。デッキから攻撃力1500以下のモンスターを一体手札に加える」
そして森田のターン。
「ドロー、守備を伏せてターンエンド」
「ドロー、ターン終了」
相変わらず川澄はモンスターを出さない。そしてスタンバイフェイズ時にマリーの効果で300のライフを得ている。
三枝のターン。
「ドロー、守備で伏せる。そして魔法カード、ヒートハート発動。タイタンの攻撃力を500アップさせる」
これでタイタンの攻撃力は2200。メカハンターを超えた。
「タイタンでハンターを攻撃!」
すかさず川澄が反応する。
「リバースカード発動。魔法の筒」
にやりと三枝は笑った。
「チェーン発動、王宮のお触れ。全ての罠カードを無効化!」
さらに川澄がチェーンを重ねる。
「チェーン発動、盗賊の7つ道具。1000ライフを払い罠カードを無効化」
こんどは森田が反応する。
「チェーン発動、トラップ・ジャマー。バトル時の罠カードを無効化」
「くっ・・・なに!」
これで王宮のお触れは成立。罠カードは使えなくなった。そしてハンターへの攻撃も有効に。350のダメージ。
「ぐっ・・俺のターンだ、ドロー。タイムカプセルでカードをサーチ。そしてブラックボンバーを出して効果を発動!墓地のメカハンターを指定!」
その瞬間に森田が罠を発動。
「王宮の弾圧を発動。800払い特殊召喚を無効にする」
「・・・ターンエンド」