表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

枕の下に 希望の上に(7)

独自アトランダム

いつの時だって

行く当ても無く

彷徨い歩く人間は居た

いつの時だって

努力の追加武装で

名誉と金を

手にしようとした人間は居た



いつの時だって

気に食わない感情から

相手を落として行く人間は居た

いつの時だって

自分の定めた道を

愚直に真っ直ぐ進む人間は居た



そして

今を生きる僕達は

いつも

忘れてから思い出す

誰かも通った道を

何億回目かの道を

オリジナルの道だと言いながら



誰もが通ってきた道を

通り抜けて大人になる

そこから細分化され

別れていくから

結局は

そこから何かが決まって行く



名の無い場所を歩いているか?



誰かの問い掛け

姿形は無い者の音

彼奴とお前は同じだと言う幻聴

煩わしいと振り払う

自分の道を歩いている

力無き言葉は

力無き音で

少しだけ外に出た

誰も歩かない道を

歩いてこそ

強く言えるからだった



名の無い場所を歩いているか

これまで

数千億以上の道が作られている

その何れも

選ばない道を歩いているか

オリジナルの道とはそういう物だ

自身が初めて体験するから

オリジナルの道なのでは無い

第三者視点から見て

誰も歩いていないと言い切る

その形があってこそ

オリジナルの道は成り立つものだ

現代人は

結局

誰かの模倣で

生き死にするだけだ



自己陶酔の下手くそな言い訳に

オリジナルの道という言葉は

使われている

独自の道と言いながら

その意味合いは薄い

科学技術が進歩しようと

生き方に関しては

模倣しか出来ないからだろう

唯一の救いは

他惑星への移住があるくらいか

飛び出せる者が

今より増えているなら

此処に留まる理由は無い



誰も歩かない道を

歩いて行く

既に有る道の真ん中ではなく

草が繁る

既に有る道の横側でもなく

誰も歩かない場所を

草を刈り

木の枝を折り

木を切り倒しながら

歩いて行く

オリジナルの道は無い

無いから作れるのだ



僕等の生活は

SNSで蓄積され

誰かの生き方を知る事は

容易になった

僕等の生活は

これまでの古い時間でも

成り立っている

何処にオリジナルがあるだろうか

貴方の意識はオリジナルだろうか

他人と違う事を良しとしながら

他人と同じ事に安堵する

何も無い所から

何かを作り出せるのか

そんな心持ちで



大きな所は違い

細かい所は同じ


大きな所は違い

細かい所も違う


大きな所は同じ

細かい所は違う


大きな所は同じ

細かい所も同じ


薄明かりで見る

虚ろな形は

子宮と卵管

既に有る感覚を

捨て去るという

誰もがやりそうな事をする人間

覚えていても問題無いのに

脳内の蓄積量が少ない事を

高々と宣言するだけだ

AIに揶揄われている

存在がオリジナルになれる存在

膨大なデータから

誰も選ばない物を選べる存在

AIという存在

まだまだ先の話だけれど

最後に聞いてみよう


貴方の意識はオリジナルだろうか?






















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ