再読!『ブラウン神父』
ちゃーっす、大原です。
歴史は繰り返すと言いますが、まあ飽きもせず似たようなネタをエッセイで取り上げているなあと。
前回のマンガ編そして今回の探偵小説編と、いずれも過去作「なにYOU天然!」でやったことのあるネタです。
本作のタイトル、みなさん憶えていますか? 「だいたい! 毎回(以下略)」ですよ。だから、いいんです(笑)
いやー、チェスタトン最高ですわ。誰て? チェスタトンですよ、推理作家の。『ブラウン神父』シリーズが有名ですね。
ゆうたらオレはチェスタトン至上主義者ですわ。まあ、そこまで読み込んでいるわけじゃないですけど……。
ブラウン神父が探偵役です。この神父さん、ホームズや金田一、コロンボに匹敵する名探偵なんですよ。
ただし推理の仕方がかなり変わっています。ってゆうか、ほんまに推理してはるのかなと(笑)
犯人が仕掛けたトリックを見破る、というのとは、ちょっとちがうんですよ。
物語の構造自体が一大トリックになっていて、神父さんはただその仕組みを説明するだけ。しかもお説教付きです、神父さんだけにね。
ふつうだったら読者は退屈します。ってゆうかキレます。
でもキレてない(小力風に)のは物語に味があるからです。それも相当こってりしています。
逆説。はい出ました、逆説です。
この逆説が物語を支える強力な背骨になっています。
逆説とは何ぞや?
まあまあ、それが言いたくて今回のエッセイがあるようなもんですわ。でも意外と説明するの、むずかしいんすよ。
本のタイトルでも「逆説の日本史」とか聞いたことありますよね? 日常生活でも「彼の言うことは逆説的だ」とか使いますよね?
でも正直、よくわからない。何が「逆」なんだと。
たとえば砂糖の容器に塩が、塩の容器に砂糖が入っていたとして、みなさんがその被害に遭ったとしたら、どうします。
キレますよね。おまえこれ逆やないか、と。
それが「正」つまり、ふつうのリアクションです。
その反対のリアクションが「逆説(的)」です。あえてテレコにした、みたいなことです。
コーヒーに砂糖を入れるところを塩対応(笑)されたら、ふつうの人は怒ります。
けれど、もし怒らなかったら? そこにはきっと理由が、それもかなりヤバい理由があるのだという気がしませんか。
しない、て? するんだよ(笑)
いい加減にするんだよ(by小峠fromバイきんぐ)!