読了:『Q&A』(恩田陸/幻冬舎文庫)
『Q&A』(恩田陸/幻冬舎文庫)
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この読了エッセイは上記作品の重大なネタバレを含んでいます。
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オーキードーキー! 大原のチャンエーでございます。
ひさびさの読了ツイ、てゆうか感想ですわ。ツイートする気、満々やん(笑)
すでに口が酸っぱくなるくらい、なろうでは言うてきましたが、ワシも昔はけっこう本を読んでいたんです。おもにミステリやけどね。
それがこの7、8年はめっきり紙の本を読む機会が減りました。ちょうどスマホに切り替えたタイミングですね。
かと言ってキンドル等の電子書籍に手を伸ばすではなく、なろうを筆頭とするネット小説、または無料の記事ばかり読んどる(笑)
ちゃうねん、自分で小説を書いていると、他人の作品を読んでる時間がないねん! とくに長編はね。
とはいえ、やはりプロの作品から学ぶ必要もあるんちゃうかと思い、超ひさびさに紙の本(文庫)を手に取った次第であります。ブックオフで110円なり(笑)
選んだのは恩田陸さんの『Q&A』。なぜこの作品かというと、数年前にブックオフで立ち読みしたときに、話の出だしにグイグイ惹かれた記憶があったからです。
その場で買えや! てな話ですが、上記のような理由でなかなか気が進まず、今回やっとという感じであります。
さて、ここからは歯に衣着せぬ感じでぶった斬りますが、作品を読んだ感想としては微妙……を通り越して、まあヒドかったですわ。
たしかに冒頭のつかみは凄いんですよ。全編Q&A(質問と回答)形式の会話劇てゆう斬新な設定やしね。
ただね、最初の30ページくらいで正直飽きてくる。それでも我慢して中間地点の200ページくらいにさしかかったとき、ワシは確信しました。
こいつ、話まとめる気ゼロやな、て……。
本編がどんな話か、ざっと説明しますと、とある事故についていろんな人が、いろんな人にインタビューするわけです。
インタビューする人、される人、合計すると20人以上います(一部、重複あり)。
そのインタビューの内容から、徐々に事故の全貌が明らかになる……という構図なのはたしかなんですが、ナンボなんでも人数が多すぎる!
あ、ここまで出てきたインタビュー全部をつなげてひとつの真相にたどり着くのはムリやな、と中盤ですでに丸わかりなのです。
万が一の可能性にかけて、いちおう最後まで読み切りましたが、予想が覆ることはありませんでしたね。
はっきり言いますと、物語の9割がどうでもいい会話劇で成り立っています。
真相についても、最後にポロッと出た感じで、会話の各所に証拠やヒントが潜んでいたとかそういうことがまったくない。
ただただ、しょうもない会話をダラダラと聞かされた感じ。後半は本当にインタビューですらないからね。
やっぱ全編会話劇というのはハードル高すぎだったようです。序盤の緊張感あるインタビューを、物語の隙間にちょこちょこ入れるスタイルのほうが得策だったのではないでせうか。
趣旨(タイトルも)、変わってきますが(笑)