走馬灯 ―壱―
こんな感じで、どんどん書いていきたいと思います…
まだまだ下手っぴですが、読んで下さると嬉しいです。
パーンッ
何かが弾けるような
ヘルメットをコンクリートに叩き付けたかのような
乾いた音で目が覚めた
時計は午前2時過ぎを指している
ベランダから部屋へと薄く差す光は
月明かりなのか
それとも街の灯りなのか
まだ眠気が滞っている頭で
フラつきながらベランダへと向かう
マンションの一室から顔を出して様子を窺うと
街はすっかり寝静まり
道路は車1台走っていない
静かだ。
部屋の中に視線をやると
部屋の隅に溜まったホコリのように
ソファーに放りっぱなしの洗濯物と
脱ぎっぱなしの服が積もり押し固まっている
台所や机の上には潰れかけの空き缶や
菓子パンの袋が散乱し
アルコールの臭いが鼻についた
水道の蛇口からポタポタと漏れた水滴が
淀んだシンクに打ち付けられ
一定のリズムで
小気味良い音を鳴らしている
ふと、さっきの乾いた音を思い出す
― 何の音だったのだろうか?
自分の部屋を一通り見回した後
またベランダへと出る
外の様子を窺うがその音の原因らしきものは
目に映らなかった
……寝るか
そう思い直して部屋に入ろうとした時
パーンッ
もう一度あの音が聞こえた
今度はハッキリと大きく