色々な魔物に転生
あれから一週間。
魔石転生は同族には使えないみたいなので、スライム以外を狩るために俺はひたすらスライムを狩ってレベル上げをした。
一週間前の俺じゃあ、どう頑張ってもゴブリンには勝てそうにないからだ。
一週間で合計50匹程のスライムを狩ることが出来た。
一日七匹くらいのペースだな。
いやー、始めのうちは罪悪感みたいなのがあったけど、慣れって怖いよね。
今じゃエサとしか認識できないもの。
お陰でレベルも結構上がったぜ。
名無しのスライム:レベル9
HP:17/17
MP:9/9
STR:10
DEF:11
AGI:10
スキル
<異世界言語><魔石転生>
前よりは強くなったはず。てか、なってないと困る。
そして、今、俺の前方には疲れているゴブリンがいる。
このゴブリンはどうも他のゴブリンと獲物を取り合ってぼこぼこにされたようで、身体中が傷だらけだ。
だが、俺は容赦はしない。
俺はゴブリンへ駆け出した。
――タタタタタタ!
――ヒュン!
――ボキッ。
ゴブリンは受け身をとる暇もなく、あばら骨をおられた。
南無阿弥陀仏。
ゴブリンは魔石に変わった。
そうそう、たまに、アイテムが落ちることがある見たいで、俺も同族を殺しまくっていたら、変なゼリーみたいなものが落ちたな。
まあ、エサにならないから捨てたけど。
(魔石転生)
俺の体と魔石が光だして、くっついた。
光が終わった。
緑の手が視界に映る。
動くかどうか、ぐー、ちょき、ぱー、とやってみる。
オーケー。どうやら無事に転生できたみたい。
(ステータスオープン)
名無しのゴブリン:レベル1
HP:26/26
MP:10/10
STR:15
DEF:15
AGI:13
スキル
<異世界言語><魔石転生>
ツエエ!
レベル1でこれかよ!
やばすぎだろ。
数時間後。
ゴブリン3体にスライム1体倒した俺のステータスはこちらです。
名無しのゴブリン:レベル6
HP:50/50
MP:15/15
STR:25
DEF:25
AGI:18
スキル
<異世界言語><魔石転生><棒術:レベル1>
木の棒を使っていたら棒術が習得できた。
スキルは後天的にも習得できるようだな。
ちなみに、俺はスライムの魔石を使っていない。
この意味がわかるかね?
そう! スライムに転生するのだよ!
(魔石転生!)
名無しのスライム:レベル1
HP:53/53
MP:17/17
STR:15
DEF:15
AGI:13
ふふふ、まさに強くてニューゲームだ!
レベルを下げることにより、レベルアップでステータス急速アップ+その魔物がレベル1で持っている能力値加算で二重にウマウマだぜ!
三日後。
周りの魔物達が弱すぎる。
現在の俺のステータスはこんな感じだ。
名無しのゴブリン:レベル3
HP:196/196
MP:58/58
STR:92
DEF:81
AGI:68
スキル
<異世界言語><魔石転生><棒術:レベル2>
木の棒を持って戦い続けたおかげで、棒術がレベル2に上がってる。
今では自分と同じぐらいの体重の棒を片手で振り回せるようになった。
ステータスはかなりあがったけど、まだ人間の町にいくのは怖い。
俺は森の奥へと入ることにした。
新たな体を求めて。
――森の中部(危険度E~D)。
木が多くなってきた。
俺が木の棒を片手に奥へと歩いていると、新たな魔物を見つけた。
ゴブリンに似ているけど、ゴブリンより背が30センチほど大きい。
さしずめ、ホブゴブリンといったところだろうか。
こちらに走ってくる。
俺は持っていた木の棒を横に振った。
ホブゴブリンの頭が割れる。よええ。
『レベルアップ』
あれ?魔石食べてないけどレベルが上がったぞ。
もしかして倒すことでもレベルって上がるのかな?
疑問に思ったけど、別に害があるわけでもないので、深く考えずに転生することにした。
名無しのホブゴブリン:レベル3
HP:222/222
MP:73/73
STR:105
DEF:90
AGI:79
スキル
<異世界言語><魔石転生><棒術:レベル3>
おお、レベル1から二桁もあるのか。ホブゴブリンつええな。
三日後
うーん。また、相手がいなくなった。
名無しのホブゴブリン:レベル1
HP:696/696
MP:243/243
STR:621
DEF:478
AGI:437
スキル
<異世界言語><魔石転生><棒術:レベル3>
たぶん、殺ろうと思えば指先ひとつでホブゴブリン殺れると思う。さわるの嫌だから木の棒使うけど。
最近は返り血を避けることが出来るようになった。
ゴブリンの血は臭いから非常に助かる。なんせ水浴びぐらいしか出来ないからなー。
敵がいなくなった俺はさらに奥へと進むことにした。
――森の深部(危険度D~B)
オークが走ってくる。
身長二メートルくらいあるが、正直怖くない。
感覚的にわかる、俺の方が強い。
オークは殴りかかってきた、が、俺には当たらない。
遅すぎる。
避けてからいつものように木の棒で頭を思いきり叩く。
オークは光の物質になって消えた。
あとには十キロほどの肉と、オークの全身の毛皮と、魔石が残った。
二つもドロップするのは初めてみたな。
(魔物転生)
名無しのホブゴブリン:レベル1
HP:746/746
MP:263/263
STR:661
DEF:518
AGI:447
なんだか、ステータスのインフレにも慣れてきたな。
一週間後。
いろいろな魔物に転生した。
スライムキング。
パラサイトスネーク。
ポイズンスネーク。
オーガ。
オークジェネラル。
ゴブリンキング。
ゴブリンジェネラル。
ゴブリンマジシャン。
ファイアバード。
アイスバード。
ゴースト。
ワイルドボア。
キングワイルドボア。
ウルフ。
キングウルフ。
ベア。
ゾンビ。
ゾンビファイター。
ゾンビマジシャン。
骸骨戦士。
死霊の騎士。
割れながらいろんなやつになったな。
そして、現在の俺のステータス!
名無しのホブゴブリン:レベル1
HP:746/746
MP:263/263
STR:661
DEF:518
AGI:447
スキル
<異世界言語><魔石転生><棒術:レベル4><剣術:レベル1><身体強化レベル4><統率:レベル1><応援:レベル1><闇魔法:レベル3><火魔法:レベル3><水魔法:レベル3><風魔法:レベル3><土魔法:レベル3><氷魔法:レベル3><火耐性:レベル2><氷耐性:レベル2><毒耐性:レベル1><麻痺耐性:レベル1><精神耐性:レベル2>
統率レベル1
仲間の位置がわかる。
仲間がいない俺へのあてつけでしょうか?
応援レベル1
仲間の士気をあげる。
仲間がいない俺へのあてつけだなっ!
……はあ、早く人間の町にいきたいぜ。
たぶん、もうそこそこ強いと思うんだけど、やっぱりこわいなぁ。
……うん、もう少しレベルあげよう。
チキンな俺はさらに森の奥へと進むことにした。
――森の最深部。(危険度B~A)
森へ入るなりドラゴンが現れた。
「グルルルルルルル!」
ドラゴン息を吸い込み――火を吹いた。
俺の体が暖かい風に包まれる。
火耐性レベル2とステータスが高いお陰だな。
俺に効かないのがわかると、ドラゴンは腕を振り上げて殴りかかってきた、が、遅いわっ!
俺はドラゴンの腕を避けて、首筋に木の棒を突き立てた。
木の棒は勢いよくドラゴンの首へと吸い込まれていく。
数十秒ほど暴れまわったあと、ドラゴンは息絶えた。
『レベルアップ』
『レベルアップ』
『レベルアップ』
『レベルアップ』
『レベルアップ』
『レベルアップ』
『レベルアップ』
『レベルアップ』
『レベルアップ』
すげえレベルアップしたな。
あとには、ドラゴンの魔石、肉、肝、鱗、牙、爪、目玉と剣などがある。
そういえば、ドロップアイテムには絶対に出てくるアイテムと、たまにしか出ないアイテムがある、たとえば、スライムのゼリーなどがそれだ。
そして、ドロップアイテムは強い魔物ほど量が多いみたいだけど、さすがにこりゃ多すぎだろ……。
いや、うれしいけどさ。
でも、こんなには持っていけないなあ。
それに今は竜に転生したいし。
いつもは捨ててるんだが、さすがにドラゴンのドロップアイテムを捨てるのは、俺のゲーマー魂がゆるさない。
悩んだ末に、隠しておいて帰りに回収することにした。
(魔石転生)
名無しのドラゴン:レベル1
HP:960/960
MP:443/443
STR:821
DEF:738
AGI:687
うん。やばい。
レベル1から3桁もあんのかよ、ドラゴン。
つーか、よく勝てたな、俺。
一週間後
ドラゴンはあれから7体倒したが、剣は出てこなかった。
現在のステータス
名無しの死神の戦士:レベル10
HP:27891/27891
MP:16883/16883
STR:24561
DEF:22990
AGI:19701
スキル
<異世界言語><魔石転生><鑑定><隠蔽><アンデッド化><アンデッド召喚><召喚><魔物契約><悪魔契約><精霊契約><神霊契約><時空魔法:レベル2><白魔法:レベル3><闇魔法:レベル3><火魔法:レベル3><水魔法:レベル3><風魔法:レベル3><土魔法:レベル3><氷魔法:レベル3><闇耐性:レベル2><火耐性:レベル2><氷耐性:レベル2><毒耐性:レベル1><麻痺耐性:レベル1><精神耐性:レベル3><身体強化レベル4><棒術:レベル4><剣術:レベル1><統率:レベル1><応援:レベル1>
もう完全に人外だな! いや元から人外だけど。
これだけ能力値あればさすがに大丈夫だと思う。
俺は時空魔法のアイテム欄に剣以外詰め込んで、森の外へと向かった。
チートすぎてこのあと物語が書けるか不安です。